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2023シーズン:WEEK11 LAC戦の結果と感想

WEEK11のLAC戦は

23-20でパッカーズの勝利

得点機会での相手の3ドロップ、ゴール前でのファンブルに大きく助けられましたが、パスオフェンスが良く、4Qのディフェンスも大事なところで耐えきったのは良かったですね。内容の伴った勝利なので気持ちよく勝利を喜べます。




今日のインアクティブ

DB Rudy Ford
CB Jaire Alexander
CB Kyu Blu Kelly
LB Brenton Cox Jr.
OL Caleb Jones
WR Samori Toure

CBアレグザンダーは欠場。OLBゲイリー、ILBウォーカーは出場
ジェエア不在でDBは苦しい状況に

怪我人

RBジョーンズ(膝)RBウィルソン(肩)TEデグアラ(股関節)ILBキャンベル(スティンガー)WRウィックス(脳震盪)

RBジョーンズは当初予想されたより軽傷の模様。しかしサーズデイゲームには間に合わないと予想されるのでRBの緊急の補強が必要になるでしょう。

感想

オフェンス
理想的なパスオフェンスでした。WR、TE全員が活躍し、パスプロもLACの強力ラッシュ相手にぎりぎり許容範囲のプレッシャーで抑えました。それで23点しか取れないのは、反則、プレイコール、エグゼキューションなど大事なところでミスが起きたからですが、それは今後解消していけば良いと思います。相手ディフェンスに助けられた部分はありますが、2試合連続で良いパスオフェンスを展開できたのは彼らにとって自信になるでしょう。


ランは相変わらずいまひとつですが、現状のランブロックではこれが限界だと割り切るしかないと思います。3rd&ショートでディロンのランで確実に1stダウンを獲得できていたのは良い傾向。ランで多くのヤードを稼ぐというよりも大事なショートゲインを取れるようにするのがラン強化の1番のポイントだと思います。

RBディロンはシーズン前半の不調が嘘のような出来。特にチェックダウンのパスから10yd程度ゲインできるのが大きいですね。これができることでドライブが停滞せずに得点に繋げることができます。

上述したようにOLのパスプロはぎりぎり及第点。このパスプロでもうまくオフェンスを進められたのは良いポイントですが、もう少しパフォーマンスを上げないとディフェンスが強いチームには通用しないかもしれません。


LT(ナイマン、ウォーカー)とRG(ラニヤン、ライアン)をローテーションで使っていましたが、良かったのはライアンだけ。そのライアンはローテーションといっても1シリーズだけなのが不思議でなりません。OLの組み合わせを間違えることでお馴染みのコーチ陣ですが、さすがにRGはライアンでいってほしいです。

ディフェンス
CBアレグザンダー不在でDBが厳しい中で、相手のミスもありましたが、なんとか20点に抑えました。

両サイドを守るCBヴァレンタインとバレンタインは良く頑張ったと思います。問題は中央のディフェンス。スロットCB、ILB、セーフティと中央を守るべき選手は多くいますが、ゾーンだとここが守りきれない。経験の浅いセーフティ陣の問題もありますが、バリーのディフェンスではここが良くなったことはないので、チーム全体の問題でしょう。

先週は崩壊したランディフェンスはそこそこで抑えることができました。ランディフェンスは相手のランブロック次第という感じがします。今後もランが強いチームには厳しい戦いになる可能性が高いように思いますね。

また、ハーバートのスクランブルにかなりやられました。スクランブルは抑えづらいプレーですが、ある程度対策をしないと楽々1stダウンを取られてしまいます。

パスラッシュは試合後半でかなり良くなってきましたね。正直、LACのOL相手にはもっとサックでドライブを止めてほしい気持ちもありましたが、ハーバートが逃げるのがうまいのでサックまでいけないのはしょうがなかったかもしれません。それでもプレッシャーをかけて思い通りに投げさせなかったのは大きな勝因です。


スペシャルチーム

Kカールソンが52ydFGとPATを外しました。キックの内容がキャンプの頃に戻っていますね。プレーオフを目指すのであれば大きな懸念です。

KRニクソンが今日も良いリターンを見せていました。相手もリターンを警戒してスクイブキックをするなど大きな脅威となっています。

QBラヴ
27/40, 322yds, 2TDs, レーティング108.5
3週続けて悪くないプレーを見せています。まだ精度には物足りない面はありますが、プレッシャーへの対応も向上し確実に成長しているように見えますね。

ワトソンのディープ、マスグレイヴが抜けたプレーなどを確実に良いところに投げられれば、もう少し楽に勝てたのでパス精度はまだまだ大きな課題。ドブスへのWRスクリーンもしっかり投げればもっとゲインできました。

課題はあるとは言え、チーム全体のオフェンスが良くなればラヴも輝けるということはわかってきた気がします。ロジャースを見ているとこのレベルでは満足できませんが、NFL全体で真ん中くらいの実力はあるように思いますね。あとはここからどれだけ成長できるかと良いプレーを安定して出せるか。今後の試合を楽しみに見たいと思います。


ラフルアHC会見

・こういう試合で勝利するのは気分が良い。私たちのグループを本当に誇りに思っている。彼らは成長し、戦い続けている

・ラヴの落ち着き、リーダーシップ、そしてパフォーマンスを誇りに思う

・RBジョーンズの怪我が長期に渡るとは考えていない

・WRワトソンのTDはプレイブックにあったものではなく、LACディフェンスを見てジョン・ダンTEコーチがデザインした


・多くの人はそう思わないだろうが、バリーDCはアグレッシブにシングルハイを多く使った。ハーバートに対してソフトなカバーはできない

・逆転したシリーズのPIを取ったプレーではWRヒースがカリル・マックをうまくチップブロックで倒した

・2minでの3rd&5はコンサバなコールになってしまった。相手がランを予想した隊形だったのでプレーを変更するためにタイムアウトを取るべきだった

・RBに怪我人が続いたが木曜のDET戦に向けてグーティとそのスタッフが良い解決法を見つけるだろう。私は彼らを信頼している


QBラヴの会見

・やっと接戦に勝つことができて最高の気分だ

・スターターとして良い試合の一つだったが、それは全員のおかげだ

・ドブスへのTDは相手がこちらの隊形に合わせるのに慌てていたところを突いてうまくフリーになってくれた

・パッカーズが300ヤード以上のパスを記録するのは久しぶりだったとは知らなかった。キャリア初の300ヤードの試合は素晴らしかったが、それはオフェンス全体が一つにまとまったことの表れでもある


その他の感想

最近「誰々がNO.1レシーバー」ということを現地のアナリスト風の人が言うことがありますが、今のパッカーズにそういう序列は不要。すべてのレシーバーをうまく使い、日替わりでヒーローが出てチームが好循環になることが重要です。ワトソン、ドブス、リード、ウィックス、マスグレイヴの全員が一流になれる素材なので、彼らを一緒に成長させていくことが1番大事。自分のお気に入りの選手を上げるために「〇〇はNO.4だ」とか言う現地記者やアナリストの意見は何のプラスもありませんので気にしないように(自戒も含め)。


次は木曜にDET戦。この勢いのままにできれば勝ちたい試合ですが、少なくとも今のオフェンスの好調を続けたいですね。

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