頭が割れるほど痛くても面白い映画は面白い

先日休みを取って一日中映画を家で見ていた。二日ほど前からレンタルビデオ店で映画を借り、楽しみにしていた。
が、前日の夕方辺りからここ最近味わったことがないほどの酷い頭痛がやってきた。頭の内側ではなく、外側の頭蓋骨のてっぺん辺りが割れるほどに痛いのだ。勿論、殴打した覚えは何もない。睡眠不足でも水分不足とも思えなかった。とにかく頭が痛く、立っていられなかったのでソファに横になり寝た。寝たのは大体夜の八時。起きたら深夜の一時。這いつくばるようにしてシャワーを浴びて歯を磨いて再び眠った。頭は痛かったが割れるほどではなくなったのが幸いだった。
目が覚めると朝の九時過ぎだった。なんかもうこの時点でやっちまったって感じがあった。本来ならいつもと同じくらいの時間に起きて映画を四本ぶっ続けで見るつもりだったのだ。しかし、九時過ぎ、実質十時。借りてきたのは二時間前後の映画ばかりで家人が帰ってくるまでに全部を見るのはほぼ不可能だろう。残念ではあるが諦めるしかない。クッションにもたれながらパンを頬張り、DVDをセットした。今回借りた映画は家人のオススメが二本(映像が綺麗というのと馬鹿映画というもの)とネットで見かけたものを一本、ずっと借りようと思っていたものを一本(結局これは後で見ることにした)。まずは家人のオススメを見た。映像美の方で、面白かった。ほうほう、いい話だったなあなんて思いながらぶっ続けでオススメはなんだなあとネットで見かけたものを見ることにした。そう、これがしこたま面白かったのだ。
『ゴーン・ガール』である。
もう、とにかく借りに行ってくれ。もしくは買ってくれ。見てくれ。頼むから。
全てがネタバレに繋がりかねないのでここであらすじを言うこともやめておく。とにかく、完璧な女が最高に最高な話だった。Youtubeの予告はあまり信用しない方がいい。見終わってから予告を初めて見たが全然内容が違く、いい意味で愕然とした。初めの二十分ほどは「はあ」と口をぽけーと開けながら見ていた。頭が痛かったのもあったし特別興奮するような要素があったわけではなかったのだ。しかし、徐々にそんなことは言ってられなくなる。どんでんがえしがあるとか凄いトリックがあるとかではない。本当に、徐々にいつの間に、といった感じなのだ。いつぞや、ポスターに書かれた文面を右、左、それぞれから読めば意味合いが変わって読めるというものを見た。なんというか、それに近い。多分、この文章では全然伝わらないと思うし伝わるとも思っていないので、とにかく見てくれ。こんなの読んでる暇あるならビデオ店に行った方がいい。
「おおおおおおお」と連呼し、終わったときには拍手をしてしまった。頭痛は忘れた。面白かった。面白かったな……。よかった。ああいう話を見たり読んだりすると綺麗な精密さにとてもニコニコしてしまう。よかった。
充実した気持ちで次の映画を見た。見たが、家人オススメの馬鹿映画、斜め上をいき、見るのが辛かった。なんでこれが賞を取ったんだろう……。頭痛もぶり返した。
とにかく『ゴーン・ガール』が面白かったという話。また見よう。

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3

花野

これといってなにもない。備忘録。
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