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MT-09ABS(2014)リミッター解除

サーキットに通いはじめたのでMT-09のリミッターカット(解除)を行いました。

リミッター解除方法選定

120PSのエンジンなのでEU仕様だと240km/h(?)まで出るらしいので果たして国内仕様の限界はどこなのかと気になっていた気持ちもあります。

単純に180km/hのリミッターを解除するだけなら費用0円でできますが(下部に詳細記載します)、バイクの脳みそを弄ることになるので通常運転での不安が残るのとリミッター以外の制限も解除したかったのでECU書き換えを選びました。

肝心なのは車検が通ることなので、そのへんを保証してくれる業者さんを選定したところ。

今回motoJPさんでのECU書き換えを実施しました。

選んだメニューは下記

【基本メニュー】ECUチューニング ¥43,780 [税込]
点火マップ 調整 (最適化)
電子スロットル開度マップ 調整 (フルパワー化)
アクセルオフ時の燃料カット 調整 (ドンツキ・エンブレ軽減)
ラジエター冷却ファン温度 変更 (105℃/100℃ → 100℃/95℃)
モードリセット 無効化
スピードリミッター 解除

http://motojp.main.jp/models/MT-09%202014-2016.html

WEBで施工日を予約して横浜市戸塚区のNAPSの向かいにあるMotoJpさんに車両を持ち込みました。(ECU自分で取り外せる方は郵送での対応もしているそうです)。

事前にECUカスタムへの誓約書をメールで頂くのでプリントアウトして署名したものを提出。

最初に簡単なカウンセリングにて現在の車両の不満点などを聞いてもらってそれに応じてメニューを変えてもらえます。社長さんいわくアクセルオフ時の燃料カット調整は燃費が1割ほど悪くなるらしいですが、常にAモードでもともと燃費の悪い走り方をしているバイクなのであえて基本メニューをそのまま施工して頂きました。(ドンツキでアクセルワークが過敏になる方が不快だった)

待合室で1時間ほど雑誌を読んで待ってたら施工完了の呼び出しがかかりました。

他のカスタムと違って「完成です!」って言われても見た目は何も変わっていません。料金は前払いなのと4万円のカスタムだとダイナモには乗っけないので施工完了時に頂けるカスタムメニューが書いたシールのみが唯一施工をした物理的な証です。

施工後の説明を一通り受けた後にいざ、藤沢バイパスへ。

うーん、微妙な感覚ですが低回転のトルクが増しているのと急加速時のギクシャクがリニアにすーと伸びるようになった気がします。アクセルオフ時のドンツキはまったくなくなったわけではないですが荒っぽくアクセルオフするとガツンとエンブレがかかるのが若干マイルドになりましたね。全体的にどの回転域でもアクセルの入力に対してスムーズに加速するよう改善されています。

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ノーマルとのパワーカーブの理論値の差を見ると確かにパワーの乱れが補正されているのが見て取れますが、圧倒的な差ではありません。

冷却ファン温度は前から始動遅いだろって思ってたのとモード変更は乗るたびにAに変えるのは面倒だったのでおまけながら地味に嬉しいです。

同じ4万円のカスタムで給排気(マフラーなど)を弄るのに比べたら車検にも適合なのでコスパは良いですが、体感レベルではそこまでのインパクトはないというのが正直な感想です。

施工後のアドバイスでエアフィルターとプラグ交換、スロットルボディの清掃を行うとなお良いと伺ったので、別日にバイクショップで行いました。※MotoJpではECUに特化しているので設備の関係でできません。

エアフィルターとプラグの消耗はそこまで酷くなかったけどスロットルボディがかなり汚れてました。清掃後の引き渡しでセル回したらアイドリングの音が別物でした。アクセルワークもさらに一段スムーズになりました。ECU書き換えたらスロットルボディの清掃もぜひオススメします。

結果

さて肝心のリミッター解除ですが、早速クローズドコースで試してみたところ210km/hくらいまでは簡単に出ます。ただそこからは前荷重でもフロントの接地感がなくなっていき正直怖いです。ノーマルのパワーカーブでも180km/hまではグワーと加速していきますが解除してもその頂上が200km/hあたりに変わるだけでそれ以降の伸びはじわりじわりになります。限界値(240km/h前後)をマークするにはそのじわりじわりの距離がかなり長く必要です。フロントがバタついてくるのでECUのリミッターではなくビビリミッターが作動するのでここまで来ると足回りの改善は必須というのが結論です。


費用0円でのMT-09リミッター解除

さてさて、前述した費用0円のリミッター解除ですが、今回リミッター解除するにあたりいろいろと検索をしていたところ某ブログのコメント欄にて記載がありました。原文はフランスのFZ09のコミュニティで出ていた情報で有志の方が日本語に翻訳してくれました。

①シートを外す
②シート下の真ん中のコネクタの緑の配線を切る

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③その緑の配線をボディに接触するように固定する(ボディアースをとる感じかな)

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④メーターの”リセット”と”セレクト”を同時押ししながら、キーを回してオンにする
⑤10秒ぐらい押し続けると”diAG"と表示される
 表示されなければ”セレクト”を数回押して”diAG"選択する
⑥もう一度”リセット”と”セレクト”を3秒ほど同時押しする
⑦”セレクト”を押して”70”が表示されるまで押し続ける
⑧70が表示されたら、セレクトを離さずにリセットを押す        ⑨またまた”セレクト”と”リセット”を同時押しする
⑩20秒ぐらい押し続けるとメーターの右上のエンジン警告ランプ(オレンジ)が点滅する
⑪キーを回してオフにする

<原文:フランス語>

<youtube施工解説>

https://youtu.be/yhUZPSCKhi0

https://youtu.be/iEhaT9CjNbY

私自身はこの方法でリミッター解除していないので試される方は自己責任でお願いします。ブログのコメント欄での情報だったのでウェブの藻屑として流れてしまうと勿体ないと思いnoteに起こしました。情報大変にありがとうございます。無断転載なので不快でしたら削除させて頂きます。その際はお手数ですがご連絡ください。

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