金 正 恩 チュチェの社会主義偉業遂行において農業勤労者同盟の役割を強めるために

朝鮮農業勤労者同盟第 8 回大会の参加者に送った書簡
チュチェ 105(2016)年 12 月 6 日

党の戦闘的呼びかけに応えて人民軍将兵と人民が咸鏡北道北部災害復旧戦線で禍を転じて福となす奇跡を生み出し、社会主義強国建設の各部門で「200日間戦闘」勝利の旗を高く翻している激動の時期に朝鮮農業勤労者同盟第8回大会が開催されました。
朝鮮農業勤労者同盟第8回大会は、金日成同志金正日同志が農業勤労者同盟の強化発展のために積み上げた不滅の業績を輝かせ、党の指導の下に農業勤労者同盟組織の役割を強めて社会主義強国の建設を推し進める上で重要な契機となるでしょう。
私は朝鮮農業勤労者同盟第8回大会を熱烈に祝い、大会の参加者と農業勤労者同盟のすべての活動家、農業勤労者に戦闘的な挨拶を送ります。
朝鮮農業勤労者同盟は、金日成同志金正日同志の賢明な指導の下に創立され、強化発展してきたわが国の社会主義農業勤労者の大衆的政治組織であり、党の頼もしい紐帯、外郭団体です。
偉大な金日成同志は、抗日革命闘争の時期に創出した主体的農民組織建設に関する独創的な思想と伝統に基づき、解放後、愛国的で革命的な農民同盟を組織しました。金日成同志は、歴史的な土地改革と農業協同化を実現し、社会主義農村テーゼを貫徹して農民問題、農業問題の解決に転換をもたらすように導き、革命と建設の深化に伴って農民同盟を農業勤労者同盟に強化発展させました。
偉大な金正日同志は、金日成同志の社会主義農村建設の思想と業績を固守し、輝かせ、農業勤労者同盟組織が思想教育団体としての任務を立派に遂行するよう精力的に指導しました。金正日同志は、農業勤労者同盟が社会主義農村テーゼを貫徹するための活動を中心課題としてとらえ、農業生産を増やし、耕地整理と自流式水路工事を進める壮大な実際の闘争を通じて同盟組織の役割をさらに強めるようにしました。
農業勤労者同盟と農業勤労者は、革命の各年代に党と領袖の指導に従って農村の階級的基盤を打ち固め、農業部門の主人としての責任と本分を果たすために極力努力しました。  解放後、金日成同志の恩恵によって土地の主人、国の主人となった農民は、農産物増産運動と愛国米献納運動を展開して党の建国路線を忠実に貫徹し、厳しい祖国解放戦争(朝鮮戦争)の時期には敵機の猛爆の中でもためらうことなく一身を投げ出し、前線により多くの食糧を送るために奮闘しました。戦後の困難な時期にも、農民は金日成同志だけを固く信じて従い、党の農業協同化方針を貫徹して農業経営を短期間に社会主義的に改造し、飛躍的に発展させることによって集団経営の優越性を実践を通じて証明しました。
「苦難の行軍」、強行軍の時期、農業勤労者は最悪の逆境と試練の中でも躊躇したり動揺したりすることなく、社会主義農業経営制度を守り、農業生産を増やすために懸命に努力しました。農業勤労者同盟組織と農業勤労者は今年、「70日間戦闘」と「200日間戦闘」で集団的競争の熱風を巻き起こして生産的高揚をもたらし、穀物と果物の生産で大きな成果をあげました。
私は、金日成同志と金正日同志の社会主義農村建設の思想と党の農業政策を貫徹するために忠誠心と愛国心を抱いて祖国の田野に純潔な血と汗を流し、献身的な努力を重ねてきた同盟員とすべての農業勤労者に熱い感謝を送ります。 


今日、農業勤労者同盟と農業勤労者には、朝鮮労働党第7回大会が示した全社会の金日成・金正日主義化綱領を掲げ、社会主義農村テーゼを貫徹してチュチェの社会主義偉業の最後の勝利を早めるのに寄与すべき重大かつ栄誉ある任務が提起されています。
農業勤労者は労働者階級とともに社会主義強国建設の基本的勢力であり、今日、農業部門は社会主義経済強国建設の主要攻略部門です。農業勤労者同盟の役割を強めて農業勤労者を社会主義農村の真の主人に育て上げ、党の意図どおりに農業部門で凱歌をあげてこそ、われわれの革命陣地を磐石のごとく打ち固め、社会主義強国建設の偉業を成功裏に遂行することができます。
農業勤労者同盟が時代と革命に対する崇高な使命と任務を全うするためには、全同盟を金日成・金正日主義化しなければなりません。
全同盟の金日成・金正日主義化は農業勤労者同盟の総体的目標であり、かつ総体的闘争課題です。農業勤労者同盟はすべての同盟員を真の金日成・金正日主義者に育て上げ、同盟の建設と活動を金日成式、金正日式に行って、農業勤労者同盟を永遠に金日成同志金正日同志の農業勤労者同盟、党の農業勤労者同盟として強化発展させなければなりません。
農業勤労者同盟は金日成同志金正日同志の指導業績をさらに輝かせ、党の指導に忠実に従わなければなりません。
農業勤労者同盟は偉大な金日成同志金正日同志をチュチェの太陽として永遠に高く仰ぎ、金日成同志金正日同志の社会主義農村建設思想と不滅の業績を末長く輝かせなければなりません。
農業勤労者同盟は金日成同志金正日同志の遺訓を綱領的指針とし、同盟の建設と活動に確実に具現しなければなりません。
党の唯一的指導体系を確立することは、全同盟の金日成・金正日主義化を実現するための決定的保証です。同盟内に党の唯一的指導体系を確立してこそ、農業勤労者同盟組織を党中央と思想と呼吸、歩みをともにし、与えられた革命任務を立派に遂行していく強力な戦闘的組織として強化発展させることができます。
農業勤労者同盟組織はすべての活動を党の思想と政策的要求に即して手配し、実行し、提起される問題をそのつど党に報告し、その結論に従って処理する革命的規律と秩序を確立しなければなりません。また、党の思想と路線を絶対的真理として受け入れ、いかに困難な条件や環境の下でも党の政策を決死貫徹する革命的気風を確立しなければなりません。 


農業勤労者同盟は、同盟組織と農業勤労者を社会主義農村テーゼに示された課題の貫徹へと奮い立たせるべきです。
金日成同志が提示した社会主義農村テーゼには、農村で思想、技術、文化の3大革命を徹底的に遂行するという問題をはじめ、社会主義農村問題解決の基本原則と課題、方途が明示されています。社会主義農村テーゼは、農村問題を最終的に解決するためのわが党の社会主義農村建設綱領であり、農業勤労者同盟が引き続き高く掲げていくべき戦闘的な旗印です。 


農業勤労者同盟はまず、農村で思想革命を徹底的に遂行することに力を注ぐべきです。
チュチェ革命の新時代の農村における思想革命は、全社会の金日成・金正日主義化の要求に即してすべての農業勤労者を真の金日成・金正日主義者、党の忠実な農業戦士に育て上げるための高い段階の思想教育活動であり、かつ人間改造活動です。 


農業勤労者同盟組織は、同盟員を金日成・金正日主義者に育て上げるための思想教育活動を基本任務としてとらえ、これに思想教育の内容と方法を指向させるべきです。
農業勤労者同盟組織は偉大性教育を基本とする5大教育を強化し、すべての同盟員を党と領袖に対する限りない忠誠心と金正日的愛国主義、確固たる革命的信念と高い階級意識、気高い道徳的品性を身につけた真の農村革命家、愛国農民に育て上げなければなりません。 


農業勤労者同盟組織は同盟員を党の農業政策で武装させるための教育活動を着実に行うべきです。同盟員が党の農業政策と各時期に提示される党の方針を正確に知り、チュチェ農法にも精通するようにしなければなりません。また、同盟員が革命的軍人精神と白頭山英雄青年精神、自力自強の精神で武装し、それを実践に具現してマンリマ(万里馬)時代の新しい英雄神話を創造するようにすべきです。 


農業勤労者同盟組織は集団主義教育を強化して、同盟員が個人の利益より社会と集団の利益を重んじ、集団生活と共同労働に自発的に誠実に参加し、社会と集団の中で真の生きがいを見出すようにすべきです。同志と集団のためにためらうことなく一身を捧げた先軍時代の農民英雄たちの高貴な犠牲的精神を見習い、同盟組織内に互いに助け思い合う革命的同志愛と集団主義的生活気風がみなぎるようにすべきです。
農業勤労者同盟組織は、農業勤労者の間で帝国主義者の思想的・文化的浸透策動を粉砕するための思想教育と思想闘争の度を絶えず強めて、ブルジョア思想・文化と異質な生活風潮が浸透するすきを与えてはならず、あらゆる古い思想と非社会主義的傾向が現れないようにしなければなりません。

 
農業勤労者同盟組織は思想教育活動を農業勤労者の水準と農村の具体的実情に合わせて行うべきです。農業労働は季節によって異なるので、それに合わせて政治・思想教育活動を農繁期には田畑で簡潔かつ機動的に行い、農閑期には集中的に、掘り下げて行うべきです。農村の思想教育拠点を通じての教育活動を計画的かつ日常的に行うべきです。 農業勤労者同盟組織内に確立している教育システムを着実に運営し、学習講師、講演講師、解説講師の責任感と役割を強めるべきです。新聞『農業勤労者』をはじめとする出版物を、党の政策と現実の要求を敏感に反映し、農業勤労者の特性に応じて編集して発行し、それが同盟員と農業勤労者の親しい道連れになるようにすべきです。
政治活動資料を時期別にしっかり作って下部単位に適時に送り、その利用において実効性を高めるようにすべきです。
農業勤労者同盟組織は、科学技術強国、文明強国建設の要求に即して農村の技術革命と文化革命を力強く推し進めるべきです。
思想革命を先行させながら技術革命と文化革命を力強く推し進めるのは、社会主義強国を成功裏に建設し、農村問題を最終的に解決してチュチェの社会主義偉業を完成するための基本的方途です。
農村で技術革命を力強く繰り広げてこそ、農業労働と工業労働の本質的な差をなくして農業勤労者を骨の折れる労働から解放し、農業生産を飛躍的に発展させることができます。
農業勤労者同盟組織は、技術革命を農業の発展と社会主義農村建設の死活にかかわる要求として受け入れ、農業の水利化、電化、機械化、化学化を高い水準で完成するのに大いに寄与すべきです。
特に、農業の総合的機械化に力を注いで農作業の機械化の比重を一段と高めるべきです。農業勤労者の間で農業発展のための発明と創意考案、技術革新運動を力強く繰りげ、農業勤労者が一つ以上の技術を身につけ、近代的な農業機械を巧みに扱えるようにすべきです。農業勤労者が農業科学技術と先進的な営農方法をよく知り、すべての農作業を科学技術的道理に合わせて行う科学的農業の担い手、主人公になるようにすべきです。

農村で文化革命を推進することは、社会主義文明強国建設のために提起される重要な課題です。
全人民科学技術人材化の要求に即して、農業勤労者が働きながら学ぶ教育システムに加わって、農業知識と科学技術を身につけた新時代の知識型勤労者となるようにすべきです。里文化会館と農場農業科学技術普及室、作業班農業科学技術宣伝室を着実に運営して、農業勤労者が社会主義文化農村の主人らしく、農業に関する科学技術知識と各分野の知識を身につけるようにすべきです。
農業勤労者同盟組織は、農村でスポーツを大衆化、日常化して模範体育単位の隊伍を拡張し、全国の農村がスポーツの熱気で沸き立つようにすべきです。多様な大衆文化・芸能活動を行って、協同農場の田野に闘争の歌、生活の歌が響き渡り、農業勤労者が革命的熱情に満ちて楽天的に働き、生活するようにすべきです。
農村の教育・保健医療部門の同盟員は、わが党の教育政策と保健医療政策を貫徹して次代の教育事業と医療サービスの水準を高めるべきです。
農業勤労者同盟組織は、同盟員と農業勤労者が熱烈な祖国愛、郷土愛を抱き、自分が住む村と住宅をきれいに整え、家ごとに果樹を植え、村の周辺の山々に青い森が茂るようにして、村落を文化的で美しい社会主義の理想郷にしなければなりません。 


農業勤労者同盟組織は同盟員と農業勤労者を党の農業政策の貫徹へと奮い立たせて、農業生産に画期的な転換をもたらすべきです。
農業部門は社会主義防衛戦の最前線です。農業をしっかり営んで人民の食糧問題、食の問題を十分に解決してこそ、朝鮮式社会主義を守り、社会主義強国を成功裏に建設することができます。
農業勤労者同盟組織と農業勤労者は農業生産で大革新、大飛躍を起こして、第7回党大会が示した農業生産の目標を必ず達成するとともに、わが国を穀物と野菜、肉と果物があふれる国にしなければなりません。 


農業の主人は農民であり、農業生産成長の鍵は農業勤労者の生産に対する熱意を高めるところにあります。農業勤労者が国の穀倉に責任を持つ主人としての立場に立って、すべての農作業をチュチェ農法の要求どおりに科学的かつ丹念に行い、農業生産計画を間違いなく遂行するようにしなければなりません。田圃担当責任制を党の意図どおりに実施し、農業勤労者の責任感と生産意欲を高めるべきです。
農業勤労者同盟組織は党の科学的農業方針を貫徹しなければなりません。
現代は科学的農業の時代であり、農業生産は自然・気候条件ではなく、農業科学技術によって保証されます。 農業生産に転換をもたらすためには、党の種子革命方針を生命線としてとらえ、多収穫優良品種を多く育成し、大々的に繁殖させなければなりません。これとともに、先進営農技術と営農方法を開発し、能率的な農業機械と農機具を創案、導入するなど、農業の発展で提起される科学技術上の問題を円滑に解決することに力を集中しなければなりません。

農業部門で各地方の特性に応じて育種と作物の配置を的確に行い、農作物の肥培管理を科学技術的に行うとともに、先進的な営農方法を積極的に取り入れ、環状循環生産システムを確立して農業の科学化、集約化の水準を高めなければなりません。科学技術の力で農業を営み、科学技術のおかげで栄える農場と作業班、分組が増え続けるようにして、党の科学的農業方針の正当性と生命力が現実に次々と端的に現れるようにしなければなりません。
同盟員と農業勤労者が土地と農業機械、農機具を大切にするようにしなければなりません。
土地は農業の基本生産手段であり、農業機械と農機具は農業勤労者にとって武器、戦闘技術機材だと言えます。農業勤労者同盟組織は、同盟員と農業勤労者が農場の田畑を自分の家の畑のように丹念に手入れし、農業機械と農機具を大切にし、きちんと管理するようにしなければなりません。良質の堆肥をより多く生産して田畑に施し、酸性化した土地には消石灰を施し、客土を行うとともに、緑肥作物をたくさん植えて土地を肥やさなければなりまん。農業機械と農業生産施設の保管と管理をきちんと行い、トラクターをはじめ農業機械と農機具を適時に修理、整備し、効果的に利用するようにしなければなりません。 


農業勤労者同盟組織は農業勤労者の間で大衆運動を力強く組織、展開すべきです。
大衆運動は、農業勤労者の革命的熱意と創造力を高め、集団的革新によって農業生産に高揚をもたらすための強力な手段です。

農村で大衆運動を力強く繰り広げることは、農業勤労者同盟組織に課された重要な任務です。
農業勤労者同盟組織は、社会主義的競争と26号模範機械創造運動、集団的技術革新運動、いろいろなよいことをする運動などの大衆運動を広く組織、展開して、農業勤労者の生産意欲を引き続き高めなければなりません。

 
農産部門では、各道間、多収穫郡間、協同農場間にヘクタール当たり穀物収量を増やすための競争熱風を巻き起こして、モデル協同農場の隊伍を絶えず拡張すべきです。 


畜産部門では、生命力が強く、増量率の高い家畜をより多く育成して広く繁殖させ、肉と卵、乳汁の生産計画を超過遂行するための競争を行うべきです。果樹栽培部門では、果樹栽培業の科学化、集約化の水準を高め、おいしい果物をより多く生産することに重点を置いて競争を行うべきです。野菜やジャガイモ、工芸作物の生産を増やすための競争も行うべきです。 


農業勤労者同盟組織は大衆運動をしっかり把握、指導しなければなりません。社会主義的競争の判定を公正に行い、総括と評価を意義深く行って大衆運動が農業勤労者自身の活動となるようにし、大衆運動の過程で得た貴重な経験を互いに交換し、学び合うようにすべきです。
農業勤労者同盟は、祖国の自主的統一と世界の自主化を実現するための闘いに大いに寄与すべきです。
農業勤労者同盟は、金日成同志金正日同志の祖国統一遺訓と党の祖国統一路線を実現するために闘わなければなりません。南朝鮮の進歩的農民団体との連帯・連合を強め、反米・自主化と社会の民主化、祖国の統一を目指す南朝鮮の農民と人民の闘争を支持声援しなければなりません。
農業勤労者同盟は、金日成同志と金正日同志の高い国際的威信と対外活動業績を固守し、わが党の対外政策の理念と原則を一貫して具現し、世界各国の農民組織との友好的な交流と協力、連帯を強めて朝鮮革命に有利な国際的環境をつくり出すことに寄与しなければなりません。
農業勤労者同盟組織を強化し、その戦闘的機能と役割を高めるべきです。
農業勤労者同盟内に革命的な活動体系と規律を確立しなければなりません。
農業勤労者同盟組織は、同盟内に党中央の唯一的指導の下に一体となって動き、党の路線と政策を無条件に受け入れ、あくまで貫徹する活動体系、本務の遂行を第一として活動を計画し、責任を持って把握、指導する整然とした活動体系を確立しなければなりません。農業勤労者同盟の活動を同盟規約上の要求どおりに行う厳格な規律を確立し、農業勤労者同盟の活動家と同盟員の間に組織の規律に反する行為が現れないようにしなければなりません。 


農業勤労者同盟中央委員会は同盟活動全般を党の意図どおりに作戦し、統一的に組織し指導して、各級同盟組織を生きた組織にしなければなりません。また、同盟活動に関する金日成同志と金正日同志の遺訓と党の方針を貫徹するための組織・政治活動を綿密に行うとともに、下部に対する掌握・指導を着実に行わなければなりません。
道・市・郡農業勤労者同盟委員会は同盟組織を組織的、思想的に強化するための内部活動を基本としてとらえていくべきです。
同盟組織に対する掌握・指導体系を確立し、基層同盟組織に出向いて助ける活動に力を入れるべきです。

 
農業勤労者同盟の初級団体を強化すべきです。農業勤労者同盟の基層組織である初級団体を強化することは、全同盟を強化する基礎、出発点となります。各級同盟委員会は党の意図どおりに初級団体を実質的に助け、すべての初級団体を戦闘力のある組織にしなければなりません。農業勤労者同盟組織は模範初級団体創造運動を力強く展開し、その隊伍を拡張すべきです。
全同盟が同盟活動の基本である同盟員との活動に主力を注ぐべきです。
農業勤労者同盟組織は中核、熱誠同盟員との活動に力を入れ、彼らが革命課題の遂行において先駆的役割を果たし、すべての面で大衆の模範となるようにすべきです。立ち後れた同盟員との活動に手間をかけるべきです。生まれながらの悪人はおらず、われわれの社会主義社会で教育改造できない人はいません。自分の将来や生活上の問題で悩んでいる人であるほど温かく接し、わずかな肯定的な芽でも助長し発展させて、彼らを先進分子、積極分子に仕立て上げるべきです。

同盟員の組織生活を強化すべきです。農業勤労者同盟組織は同盟員の政治生活の拠点であり、同盟員は同盟の組織生活を通じて党と血縁の意と情によって結ばれ、革命家として成長します。同盟員は分散して働くことが多いので、彼らの組織生活を強化することは一層重要な問題となります。農業勤労者同盟組織は同盟生活の指導を正しい方法論に基づいて着実に行い、同盟員の組織・思想生活の水準を高めるべきです。すべての同盟員が組織を重んじ、同盟組織に依拠して活動し、生活し、組織の決定と任務を間違いなく遂行するようにしなければなりません。同盟員が会議や学習会などの集団の集まりにもれなく参加するようにすべきです。
同盟の活動家の政治・実務水準を高め、活動方法と作風を改善すべきです。
農業勤労者同盟の活動が党の意図どおりに行われるかどうかは、同盟の活動家の政治・実務水準と能力、役割にかかっています。
同盟の活動家は金日成・金正日主義を確固たる信念とし、党の農業政策に精通するとともに、経済と科学技術に関する知識、各分野の常識を身につけ、高い文化的素養を備えるべきです。農業勤労者同盟組織は、講習や模範講習、経験交換会など、さまざまな方法で同盟の活動家の水準を高めるための活動を綿密に行うべきです。
農業勤労者同盟の活動家は金正日式活動方法を見習い、活動に確実に具現すべきです。また、常に大衆の中に深く入り、田畑で同盟員と一緒に働きながら党の政策について解説し、農業をしっかり営むための科学技術上の問題や常識も教えるべきです。 農業勤労者同盟の活動家は大衆に謙虚に接し、彼らとざっくばらんに交わるべきであり、同盟員が提起した問題を解決するために懸命に努力しなければなりません。農業勤労者同盟の活動家には土のにおいがしなければならず、彼らの言行は同盟員の模範となり、鑑とならなければなりません。 


農業勤労者同盟の活動家は活動において形式主義と要領主義、旧態依然とした安易な傾向をなくし、創造的かつ進取的な活動気風を確立しなければなりません。
党組織は農業勤労者同盟組織の活動を正しく指導し、積極的に助けるべきです。
各級党組織は農業勤労者同盟の陣容を固めることに力を注ぐべきです。農業勤労者同盟の陣容を党に忠実で、政治・実務能力があり、実践を通じて鍛えられた大衆性のある人で固めなければなりません。同盟の活動家に対する教育に深い関心を払い、彼らが高い実績によって党を支える実践家型の活動家になるようにすべきです。生産現場で働く同盟員のうちで、将来性のある人たちを農業勤労者同盟の活動家の後進として掌握し、系統的に育てるべきです。
党組織は、各時期に提示される党の方針と指示を農業勤労者同盟組織にそのつど伝達し、それを貫徹するよう掌握、指導し、特にさまざまな大衆運動を活発に繰り広げるよう積極的に後押しすべきです。

農業勤労者同盟組織の自立性を高めて、同盟組織が主人としての立場に立って活動を創意的かつ主動的に、大胆に推し進めるようにすべきです。党組織は農業勤労者同盟の活動家に仕事を思い切って任せ、それを自力でやり遂げるよう助けるとともに、彼らの活動条件を十分整えるべきです。農業勤労者同盟組織に過重な
社会的課題を与えたり、同盟の活動家をむやみに他の仕事に動員したりすることがないようにしなければなりません。
金日成同志金正日同志の崇高な志を体して農業勤労者同盟を強化し、その戦闘的機能と役割を高めて党の社会主義農村建設構想を実現し、チュチェの社会主義偉業を立派に成し遂げるというのはわが党の確固たる意志です。
私は、農業勤労者同盟組織とすべての同盟員が同盟の強化発展とチュチェの社会主義偉業遂行において、その栄誉ある使命と任務を立派に果たすものと確信しています。

金正恩氏の2016年の農業論文についての若干の論考

この論文は、いわば金正恩氏の農業に関する中心思想を決定づけたものである。2012年から実験的に行ってきた圃田担当責任制による多収穫農民の創出、朝鮮農業における先富論(豊かな農民を作出することにより、その農民により貧しい農民を引き上げさせる)が成功をおさめ、政権を取ってから穀物生産の大きな安定を勝ち取った。このことにより、金日成・金正日氏の後のイデオロギー作成が可能となったのである。

それが現在も行われている、農業の個人への分配と責任単位の明確化と強化であり、2016年に南部で干ばつ・北部で水害が発生したのにもかかわらず2017年に飢餓を持ち越さなかった、今までのような深刻な食糧不足にならなかった理由である。

鄧小平の改革の豊かになれるものが豊かになって、貧しいものを引き上げるというのが、朝鮮でも行われている。それも農業分野に限らずである。

制裁もあるので中国の改革開放までには大きな成功は収められていないが、それでもかなり朝鮮の経済が好転し始めている。平壌などでは小さなコンビニのような店

が盛んに各々の考えで、利益を増やそうと工夫して運営がされている。平壌の労働者の金春益さんは、朝鮮のスーパーのフードコートでここでいいものを食べたければいっぱい働く必要があると言っていた。

そのように朝鮮の人民の意識もまた変わってきており、農民もかつてよりもまた意欲が高まっている。

そのため、金正恩氏は農業では、自由化とともに緩まないよう思想・組織の引き締めて、この改革はあくまで前二人の指導者の流れの引継ぎであり、何ら問題ないことを確認するとともに食糧増産を望んでいるのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?