詩:スノウスイム

雪の下で何かが寝返りを打つ

すると白の中の白が

むくりと起き上がって

それは空白を食べながら

膨らんで永遠となる


はだかのあし
いてつくつめたさ
ゆきのやわらかさ
じめんとのつながり
なにもかんじない


「峠を越えたら白い地獄、草木も生えず道も見えない」


吹雪の止んだ先に今

いくつもの白い帳がゆっくり

ゆっくりとひるがえっていて

それは何かに似ていたが

いったい何なのか

もう思い出す事ができない

走馬灯のようにフィルムがスライドし

昼間の熱が今、吸い込まれていく

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詩集:どこにもいけない

行き場もなく日々わだかまる言葉達は、詩の中以外はどこにも行けない

コメント2件

白は時に深い闇に感じます。忘却の中に連れ去られるような詩の雰囲気が、闇を美しく感じさせてくれます。
ありがとうございます!自分の中でも、白はいつも死とか永遠のような、魅力的だけど怖い存在でもあります。人が最後に行き着くのは真っ暗闇じゃなく真っ白な場所なんじゃないかと常々考えているんです。
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