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詩:ふたり

からっぽの部屋
ヘビのように絡み合い
体温が上がるのじっとまつ

ガスレンジ、蒼い炎
しんしんと孤独を鳴らし
つかれた目、冷えたゆび
切れたくちびるの味、せつない

かつて私たちは
暗くあたたかな場所
はなれがたく絡み合っていて
お互いをことばや名前で
切り離す必要なんてなくて

いつか灰のように透け、過去となり
風のような音も消え
この世の悲しみを鉛と共に飲み下し
魚となり、泡となりちりぬる

はだかの悲哀
焼けるように訪れた一瞬
だるい羊水をほどくように身をくねらせた
血の沼を泳ぎながら浴びた光
柔らかな骨に染みるよう
鮮烈な水仙の匂い
白い光に浮かんだのは死の国境

私たちは生まれたのではなかったか?

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