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オランダ人の多文化マインド

春は出会いと別れの季節、、という訳ではないのですが、たまたま職場の同僚が異動する事になり、昨日はチームメンバーで軽く飲み会でした。彼はちょうど僕と同じ位の時期に今の部署に異動してきて、右も左も分からない日本人を明るく迎えてくれたオランダ人同僚の一人です。

異文化理解の文脈での安易なステレオタイプ化はNGとは分かりつつもあえて言うと、オランダ人の特徴は、会話が直接的、外国人に親切、オープンマインド・リベラル、食事は気にしない、傘をささない、たくさん休む、みたいなところでしょうか。(思いつくままに列挙)

オランダ人は本当に話し方が直接的だと思います。本音と建前の世界で生きてきた日本人にとっては慣れるのにちょっと時間がかかります。僕が最初に今の会社に赴任してきた時も、本人としては「どうして(わざわざ日本から来て)うちの会社で仕事する事になったの?」みたいな気持ちだと思うんですが、「Why are you here?」とか聞かれたりします。そうすると、ビビリ性格な僕なんかは「お前、なんでここにいるの?」位のニュアンスで受け取っちゃったりもして、ひとりショックを受けたりしたものです。笑

外国人に親切、、と書いていて「親切」という言葉だとイマイチぴったり来ないんですが、他に適当な言葉が見つからない。。外国人に優しい、自然な気配りをしてくれる、もっと言うと気配りという意識的な感じでなく、自然に何気な〜く受け入れてくれる感じ、とでも言えば良いのかな。オフィスの同僚達はオランダ人ばかりなので、みんな普段の会話はオランダ語ですが、外国人がいると大体の場合は自然にみんな英語に切り替えてくれます。たまにそうじゃない時もありますが、「Hey, what are you talking about?」みたいな感じでジャブを出すとそこで言葉が切り替わります。

今の会社はオランダの会社でオランダ人従業員が多いですが、グローバルな展開を進めていて非オランダ人もそこそこいるため、社内公用語(決裁文書とか)は英語です。ユニクロとか楽天がやっているのと同じような感じですかね。マジョリティに取っての母国語であるオランダ語がある中で、あえて英語を使っている、というのは第一には国際展開のためということだと思います。でも、これはその精神の中に、外国人や異文化に対するオープンさ、ダイバーシティの尊重みたいな心意気がしっかりと根ざしているからこそできるんだろうなとも感じています。ある意味、おもてなしってこういう事じゃないかなぁとも思います。

で、昨日はその同僚の最終出勤日で飲み会(と言ってもオフィス近所のバーでビールを数杯飲むだけ)になったわけですが、最後に別れる時の彼の言葉が「See you in life!」でした。部署が変わって、お互い違う場所に住む事になって、金輪際会う事はないとまではいかないけど、かといって具体的に会う予定も無い。日本語だったら「またどこかでね!」位の感じですかね。英語としては多分ブロークンなんでしょうけど、感覚的にしっくりきて良い感じ。とても気に入りました!次はどこで会えるかなぁ。

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