不思議なオランダ人:雨傘編

この間軽くグチった通り冬のオランダは天気がとにかく悪い!でも、慣れてくるとそれを吹き飛ばすように「What a fantastic weather today!!(皮肉)」とかの挨拶が職場では飛び交い、みんなでガハハと笑い飛ばす感じになります。

さて、オランダ人(アムステルダム人?他の地域だと若干傾向に差があるとの話もあり)の特性の1つで傘をささないというのがあります。

雨風が吹きすさぶ暴風雨の中、コートのフードを被って鬼の様な形相で高速で自転車を駆る、というのが一般的な荒天時の風景なのですが、なぜ自転車?なぜ傘を差さない?の疑問がいつも出て来るのです。それに対する回答としては。。

まず、オランダ人の自転車愛は筋金入りで、とにかく子供の頃から自転車での移動が習慣になってるんだと思います。でもこんな雨の時にねえ、との気持ちは拭いきれません。

そして傘は多分風が強過ぎるので傘が壊れちゃうし、吹き付ける雨にはあんまり効果が無いとか、そんな感じのようです。そして、恐らくそこから雨で濡れねずみになる事を気にしないメンタリティが醸成されていく、、という感じでしょうか。

さて、こういうずぶ濡れを気にせず歩いて(自転車に乗って)いる人を見るとなぜか無性に腹が立って来るんですよね。なんでなんだろう?と考えても答えは出ないのですが、そんな時に思い出す村上春樹の言葉があります。

「自分と違い過ぎると腹が立つし、似過ぎていると悲しくなる」

なるほど。人間ってそういうもんなんですね、と納得する事にしています。

追伸:そんなオランダで売っている強風でも折れない傘(storm umbrellaと言うようです)があります。ちょっと欲しいんですが、結構高いです。54.95ユーロ!!

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