就活生よ!会社を褒めるな! むしろ正しくディスれ!けなせ!

僕は今まで、NTTデータに入社し、その後リクルートに入社し、そしてlivedoorに転職し、そしてNHN(現LINE株式会社)に戻り、今に至っている。

新卒のときは、NTTデータ以外に、Yahoo!出向前提でのソフトバンク インターネット事業での内定と、マイクロソフトの内定も得ていた。

何を言いたいか?と言えば、沢山の面接試験を突破してきた。

そして、今や、年間で100人近い新卒学生や中途採用の面接官をしている。

そのような経験から思うのだが、大概の場合、採用面接を受けに来る求職者のマインドセット設定は大きく間違っていると思っている。

何がどう間違っているのか?そしてどのような内容を面接官に伝えれば合格する可能性が高まるのか? その点について、私なりに思うことを書いてみる。

まず、大前提なのだが、就職活動というのは、「営業」そのものなのだ。

面接において、まずやってはいけないのは、受けている会社を褒めることだ。よくある言い草として、「御社のサービスが革新的だ!」「スピーディで権限委譲された社風が素晴らしい。」「優秀で魅力的な人材が多い。」等々。

アホか!オマエは!目を覚ませ!どんなに応募先の会社を「褒めた」ところで、その会社が貴方を採用すべき理由を証明したことには全くならない。

また、自分の強みやアピールポイントについて、スラスラとテープレコーダーのように喋る求職者は多い。しかし、これも間違っている。

面接において伝えるべき内容を考えるにあたっては、その会社がいかに素晴らしいか?魅力的か? そして自分の強みがなにか?なんかよりも、よっぽど大事なことがあるのだ。

それは、営業の基本中の基本である「相手のニーズ」を探る、ということだ。この「ニーズ」から出発しない限り、センスのない飛び込み訪問、押し売りのようになってしまうのだ。そして、面接官は、アナタが普遍的にどのような強みを持っているか?についてはそれほど興味がない!。

まずは、自分が応募先の会社の社長に、あるいは事業部長に、あるいは面接官になったと想像してみて、その会社にいる生身の人間としての彼らが、その会社のビジネスの現状について何を悩み、何を課題と思っているのか?、ありありと想像してみるのだ。

なに?よくわからないって・・・。そりゃそうだろう、無理も無い。そこで、応募先の会社の「悩み」「課題」を知るための良い方法論、ガイドラインをお教えしよう。

営業の基本として、お客さんのお客さんを攻めろ!というものがある。

例えば、アナタは業務用ヘアスプレーの営業マンだとする。アナタの担当エリアは、銀座〜新橋の水商売エリアだ。そこの美容院にどうしても自社の製品を収めさせたい。でも、普通に美容院を訪問しても相手にしてもらえない・・・。

そういう場合、どうすればいいだろうか?

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