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南スーダン難民がつくりだす小さな経済

木曜日です。PCが壊れてしまい大変困っています。朝から落ち込んでいました。

今日はテラ・ルネッサンスか活動する南スーダン難民居住区の一つ、「パギリニア難民居住区」の様子をお伝えします。

キャンプではなく居住区

そもそも南スーダン難民問題とは?となるかと思うので、ざっくりと説明すると、南スーダンは2011年にスーダンから独立してできた国家です。

独立以降、大統領派と副大統領派に分かれて争いが始まりました。クーデター未遂や激しい戦闘などが発生しました。

その後何度か、和平合意が成立するのですが、それらはあっさり破られ紛争が続いてきました。

特に2016年以降はこの紛争の影響により多くの南スーダン国民が、難民となって国を逃れることになります。その数はこれまでで230万人を超えると言われています。

その中で特にウガンダは最も多くの南スーダン難民を受け入れました。その数は80万人を超えると言われています。

そうしてウガンダ北部には、いくつもの「南スーダン難民居住区」が形成されました。テラ・ルネッサンスが活動するのはこの中の一つ、「パギリニア難民居住区」です。ここでは約3万人の南スーダン難民が暮らしています。

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難民キャンプではなく、難民居住区です。

ウガンダ政府は難民を受け入れる際に、各世帯に家と一区画の土地を与え、農業やビジネスを行うことを許可しました。彼らの多くは伝統的に農業をしているので、みんな農作物を育てています。

前にも書きましたが"難民"="脆弱で支援を必要としている人たち"ではありません。

こうして3万人の南スーダン人がつくりだす、小規模の経済が、動き出したのです。

食糧支援と大規模マーケット

ちょうど先日は南スーダン難民に対して食糧支援が配給される週でした。これはWFP(世界食糧計画)が主導し、現地NGOが実行しています。

毎月、メイズ(主食であるポショの原料)、豆、砂糖、クッキングオイルなどが一定量が難民に対しては支給されています。

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ちなみに食糧ではなく現金の支援という選択肢もあります。しかし結局現金をもらっても食糧を買わなければいけませんし、一度現金を選択すると、食糧という選択ができなくなるため、あまり選ばれてはいません。

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そして食糧配布を受け取りに来た大量の人々とその横に隣接する大きなマーケット。これはなんでしょう…?

実は配給された食糧を売って、その場で服などの生活必需品を購入しているのです。(物々交換のように) そして売り手もこれほど大きなマーケットが居住区内にないため、このチャンスを狙ってお店を出しているのです。

食糧配布とそれに隣接した大規模マーケットで賑わう居住区。一見外からみると異様な光景です。

ウガンダ政府の難民政策

キャンプではなく、居住区という難民政策は世界中でも目新しく、アメリカなどからも評価されています。

実際のところ、ウガンダ政府としては難民を受け入れることによって、ホストコミュニティ(ウガンダ北部)を発展させようという狙いがありました。

そのため難民支援をする際、30〜40%はホストコミュニティがその恩恵を受けられなければならないというルールもあります。

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実際テラ・ルネッサンスの自立支援も受益者の半分はホストコミュニティの最貧困層です(これはもちろん難民ばかりを支援するのも違うし、平和的共存という視点で考えてテラルネもこのルールに賛成しています)

この南スーダン難民政策は成功例とも言われている一方で、ウガンダ政府の資金管理がかなり杜撰ということも指摘され、国際的な支援の打ち切りも相次いでいます。

情勢が安定しない中で、7月もウガンダに来た南スーダン難民は800人ほどいましたし、今いる難民もなかなか国へ帰れないと状況です。

その上に来月以降、居住区開設から3年が経過し、難民への食糧支援は3ヶ月間半減すると言われています…。

事態はこれからどうなっていくのでしょうか。引き続き、情報を追いかけ、お伝えしていきたいです。

ではでは

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たばてぃー

大学休学生。認定NPO法人テラ・ルネッサンスのウガンダ事務所でインターン中。(2019.8~2020.2) NGOの海外事業の業務やウガンダ北部の町グルでの生活を発信します。

”国際系” note まとめ

This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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