ずるい


人は本当に大切な人に甘えすぎていて、なんでも許してくれると思って、傷つけてしまうことがあるらしい。

人はそんなもんだよ、とあの人は言う。
でもそれじゃだめだよ、とあなたは言う。
自分って冷たい人間だな、とわたしは思う。

でも人は自分のそのずるさに嫌気がさす。

中途半端になあなあにしておいて、逃げられるように道を作っておこうとする自分がいることに嫌気がさす。
だけど、ずるい自分を認めたくなくて嘘で塗り固めていく。

そのままだといつまでも悪循環のままだ。

周りを傷つけるだけでなく、一番傷ついているのは自分だということに気がつきもせずに何度も何度も自分の首を絞めていく。

言葉は跳ね返る。行動も戻ってくる。

人に言った言葉やした事はわたしたちの心の中のどこかに積もっていく。
人を傷つけた2倍傷ついていく。
きっと2倍どころじゃない。

真っ当に生きられないなんて言い訳だ。
素直に生きられないなんて言い訳だ。

"嘘"でしか作れないその幸せならそれは"本物"の幸せは作れない、


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