毎日更新の落とし穴 ー「毎日更新すること」が目的になっていませんか?

いつもこんにちは、みことです^ - ^

これは以前書いた「継続は力なり、の誤解について」の具体例の話です。
自分の活かせる分野で毎日更新し、発表すること。それ自体は勤勉で努力家だと思います。ぼくはやっても3日目で発狂するぐらい無理です。
特にネット上で多く見掛けるのは、ブログ、イラストなど。動画も最近は増えましたね。

でも何度も言っている通り、間違った継続は時間も労力も無駄にするだけです。


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例えばブログ。
ぼくはブロガーでも何でもないので、あくまで「ブログの読者」としての意見を書きます。
はっきり言ってしまえば、ブログの更新頻度なんて、どうでもいいです。
ワガママが許されるのなら、ブログに求めているものは「確実に役立ったり面白い記事なら毎日読んでもいい」です。
書いてる側からすれば、「何様のつもりだ」と言いたくなるぐらい、偉そうな態度ですよね。

もちろん読者はそのような態度を意識してから読んだりしませんし、わざわざそんなことをブロガーの方に直接伝える人は全体の1%もいないでしょう。

でも、ほとんどの読者にとっては「ブログという媒体」はそういう認知度であることは断言できます。
これは別にブログには価値が無いと言いたいのではなく、ほぼ全てのコンテンツに言えることです。

「確実に役立ったり面白い記事なら毎日読んでもいい」
これを逆にすれば「時間の無駄になるのなら読みたくない」、つまり無関心ということになります。
ネット上のコンテンツは基本的に加算式なので、一番のリスクというのは、見てもらえないこと、ずばり「無関心」なのです。
そして多くの人は、リスクを取ることは避けます。当たり前ですね。
だから読者にとっては「毎日更新」だけでは、損にも得にもならないんです。

しかし、それでも何故「毎日更新」信仰は強いのでしょうか?
それは別におかしくもなんともない、当たり前な理由があるからです。

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理由を箇条書きにすれば以下の通りです。

・記事数が増えれば、それだけ選択肢が増えるため、全体のアクセス数が上がる
・更新頻度が上がることによって、自分のブログが他のリンク先等で顔出しする機会が増えるため、営業効果がある
・多種多様な記事を用意することによって、読者層が広がり、平均アクセス数が上がる
・継続し習慣化することによって、記事の作成スピードが上がり、より多く生産出来るようになる
・才能も実力も関係なく、自分の裁量と努力次第で達成出来る。そして達成感が実感しやすい。

などでしょうか。
これは全て事実ですし、これらのメリットを否定するつもりはありません。

しかしこれはあくまで「ブロガーにとってのメリット」です。
先ほども書いた通り、読者からしてみれば損にも得にもならない要素なんです。

この「視点の違い」を理解し、その都度切り替えないと、いつまでたっても「努力が報われない」と悩み、ブロガーにとってのメリットをより強めていくことになってしまうでしょう。

とはいえ、それは言い方を変えれば「ブログの専門家になれる」とも言えます。
専門家になれば、ブロガー向けの記事を書いた方がアクセス数が上がりますし、やはりノウハウ系は時代を問わず安定したコンテンツ力があります。

「そうだ、だからぼくはブログの専門家になろう!」と思うかもしれません。
でもそれは、余計に落とし穴の底を深くする考えでもあったりします。


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ブログでもイラストでも何でも、初めたきっかけはあって当たり前です。
そして「毎日更新すること」のきっかけもあるのだと思います。
では、そのきっかけは「専門家になること」だったのでしょうか?
多くの人は頷くのを躊躇うのでは無いでしょうか。
音大生の就職先が、学校や教室の講師が最も多いという話にも似ていますね。

ですが専門家と呼び名は変わっても、扱いは結局変わらないのが現実です。
自分が分からないこと、困ったことがあって専門家に頼むとしたら、やはり「確実に役に立つ人、もしくは詳しい人」に頼みますよね。

ネット上だと質より量ではあるのは、事実です。
しかし闇雲に量を増やしても、結果は上手くいかないでしょう。
量を重ねるのは記事数や枚数など、コンテンツの総量ではありません。
増やすべき量は「自分の成長回数」です。

成長が見込めないコンテンツ、つまり惰性で続けている内容は、量を重ねても時間のムダです。
そして成長が見込めるコンテンツというのは、多くの場合「失敗」が付き纏います。

失敗を避けるのではなく、失敗を恐れずに行動するのでもなく、失敗を受け入れる覚悟が大切なんだと思います。

そして失敗というのは、読者のメリットになりやすいのです。他人の不幸は蜜の味、というように。

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どんどん失敗をしていこう!なんてことは言いませんが、リスクの無いコンテンツは、端的に言えば「つまらない」んですよね。

でも面白くするためにわざと失敗するのは、もっとつまらないですし、本末転倒です。

今回の記事でお伝えしたいのは「作家が求めるメリットは、後からついてくる」ということです。
まずは読者にとってのメリットを考え、優先し、それを着実に再現すること。
そのためには、毎日更新したり、専門知識を増やしたり、同業者との交流を深めるのは、むしろ遠回りになり兼ねません。

読者が求めているものは、難しく考える必要は無いんです。
早く、安く、ラク、面白く、リスクがない
この5項目だけです。

これら5つの要素を全て叶えるのは誰でも不可能です。
でも1つだけなら出来そうですよね。
1つだけを優先してみるとしたら、どの項目を選びますか?


ここで「早く、安く」を選んだ方は、落とし穴に入ってしまう、もしくは入っている危険性があります。

右に行くほど抽象的で難しいんです。そしてリスクも高くなる。
でも人気のコンテンツ、話題のコンテンツは、やはり右寄りだと言えます。


今回の記事は自分への戒めでもあるので、文章としてアウトプットして忘れた頃に読んでみたいと思います。


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