日本人のマネーリテラシーが低い理由

結局はっきり言ってしまえば「そんなもの学ばなくても生きていけるから」です。
サラリーマンならもちろん、非正規でもフリーターでも、とりあえずある程度働けば、贅沢とは言えなくてもそこそこ暮らしていけるから。
そしてなにより日本はインフラが整っていることが大きいです。

なので、マネーリテラシーなんてものはオワコン、と言ってもいいのかもしれません。

しかしそれでも何故、サラリーマンでしっかり働いている人が借金苦になったり、貧困などの格差が広がっているのでしょうか?
それはお金の使い方を知らないから。そしてお金の学び方を知らないから、です。

多くの人がお金について学ぼうとした時、FP(ファイナンシャルプランナー)や簿記など、仕事に繋がる資格を取得しようとするのでは無いでしょうか。
ぼく自身も考えたことはありました。
でもそれらの資格があったからと言って、お金持ちになるわけでもないし、借金が減るわけでもありません。
6つの係数は覚えておくに越したことはありませんが、わざわざ暗記しなくてもネット上に自動で計算してくれるサイトがあります。

また、自営業の方は自分で確定申告をされる場合、税金に関して少し知識が身につくと思いますが、結局それらも無駄な税金を払わないようにするための対策なので、どっちかというと節約に近いですね。

じゃあ何をどう学べばいいの?ということですが、お金を増やすとか稼ぐとか、そういう固定概念をまず捨てること。
つまり、お金の価値観を変えること、をまず優先すべきです。

どうやって変えるかと言えば、色々な方法がありますが、価値が短期間で変わっている市場に足を踏み入れてみることです。
株式市場や為替相場も最近は手軽に出来ますし、投機のようなリスクを負いたくない場合は、海外旅行がオススメです。
日本で100円で買えるものが、海外ならいくらで買えるか?
もっと身近な例で言えば、せどりなんかも勉強になります。
チケット転売やパチモンを売るんじゃ色々と問題がありますが、安く仕入れて高く売る、という商売の最もたる基礎が自然に身につきます。

お金に限らず、例えばTwitterなどのような、検索流入が高く、評価が数値として現れるようなツールでも、トレンドやキーワードにあったツイートをすることで、市場調査のようなものも出来ます。


まぁそんな面倒臭いことをしなくても、普通に働けば普通に暮らしていけます。日本なら。
それは今後も大きくは変わらないはずです。むしろもっと住みやすくなるとぼくは思っています。
一方で時代的には、どんどん遅れていくのも事実です。
携帯のガラケーや大手電機メーカーのように、日本ブランドが海外に通用しなくなり、最新のガジェットやツールは一回り遅れて日本に入ってくるかもしれません。
それでも気にせず楽しめるのが、良くも悪くも日本の文化だと思っています。
高グラフィックで大ボリュームのゲームより、簡素で承認欲求を満たしやすいソシャゲの方がウケるのが良い例です。

ただ一つ言えるのは、時代が遅れるということは、ミクロの視点で見れば、人一人の1時間あたりの寿命が無駄に浪費されるわけです。
分かりやすい例で言えば、現代人の一日に得る情報量は、江戸時代の農民が一生で得られる情報量に等しいという説があります。
つまり、流れる時間は同じでも、日本に住む人々の体感できる時間は、どんどん周回遅れになってきているのです。

先進国と発展途上国の違いのようなものかもしれません。


未来が明るいかどうかは誰にも分かりませんが、ぼくは一日も早く未来に進んでいきたいです。
だって、一昔前のアニメやSF小説のような世界が、いつでも目の前に現れる準備が整っているのですから。

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