好きな人に神様でいて欲しい

恋愛体質で愛至上主義なので、人を好きになると馬鹿になる。今まで好きになった人の話をする度に涙が出る。今まで全ての恋が本当だと思って生きてきて、本当じゃなかったことにも涙が出る。結婚はゴールじゃないけど、ずっと一緒にいることは本当でゴールだと私は思い続けている。別れた後に一緒にいれなくなっている関係性にもびっくりがっかりしてまた涙が溢れてくる。

旧約聖書の箴言17章22節で「神の前で泣き、人の前で笑いなさい」とありますが、この話をした時に初めて付き合った人が僕が君の神様になるよと言ったことがあった。
今考えたら、なーに言ってんだ!あんまりこじらせてっとぶん殴るぞ!と思いますが、でもやっぱり私の心の中でこの言葉は軸になっていて。私は付き合っている人を私のことを楽にしてくれる、神様だと思っている。

誰よりもかっこ悪いところを見せたくなくて、見た目はいつも完璧にしていたくて、余裕綽々で生きていたくて、仕事だってひょーいとこなしてたい、と思っている私だが(みんなそうか)、それでも泣き喚いたりもう無理だよってベッドから動けなくなる時もある(本当にこれは誰にでもあると思う。)でも弱いところを見られるということは私のアイデンティティの崩壊に繋がるので無理で、そんな時に一緒にこっそりと私を覗いて見つめていて欲しいのが神様だ。

私はあまり信心がなく、大変なことや落ち込むこと、失敗があった時にそれも神様の思し召しですよ、みたいなこと言われるのはめちゃくちゃに嫌だ。鼻から決まってたら努力しねーし、幼くして亡くなった子供たちに同じこと言ってみろと常々思う。
だけどやはり許してくれる、私のための形をした神様が欲しいと思って生きていて。僕がいるから仕方ない、じゃなくて僕がいるから大丈夫って言ってくれる神様にいて欲しい。


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@taberutonemui

#エッセイ

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