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OYOがたった5年で世界最大のホテル王になれた「秘伝のタレ」と「ビジネスモデル」

from:江ノ島のサーフカフェ

OYOさんから案件をいただけるかも(見込は薄い)との事で色々調べたところ、ビジネスモデルから何から、ただのバケモノでしたのでここにもメモさせていただいた次第です。


先日のこのツイートが少し反響ありまして、特に宿事業者さんの、OYOへの見解は様々だなと感じました。

かく言う僕は、OYOさんリスペクトです。


1|「OYO」って一体ナニモノ?

ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんので簡単に紹介を。

OYOは、1993年生まれ弱冠26歳のインド人、リテシュ氏が2013年に創業し代表を務める、「不動産事業」を展開する会社です。

2019年2月にはソフトバンク・ビジョン・ファンドからも資金調達し、企業価値は5500億円を超える、所謂ユニコーン企業です。


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※2018末のOYOさんの資料

半年前の資料なので決して古い訳ではありませんが、直近半年間の成長が凄まじすぎて、正しくは現在、

全世界80ヵ国にて110万客室以上を提供している、世界第2位のホテルブランドにまで成長しています。(※2019年7月現在)

およそ3ヶ月後には、世界一になるスピードです。とんでもない。


これまでホテル業界の王者として、

創業92年を迎える「マリオット」が、130万以上の客室を展開し、世界最大のホテルブランドとして君臨し、

創業100年を迎える「ヒルトン」が、90万以上の客室数を展開し、世界第2位のホテルブランドとして君臨していました。


そんな圧倒的な規模と歴史を誇ってきたホテル王たちを、たったの5年でひっくり返しにかかってるのが、OYOです。


2|OYOのミッションとビジネスモデル

快適な居住空間を創造し、32億人の世界のミドル層に対して、より豊かな生活空間を提供する。

これがOYOのポジショニングとコンセプトです。


直営のホテルもありますが、基本のビジネスモデルは「フランチャイズ方式」となります。

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つまり、「サクッと繁盛するホテルにしてあげるから後は頑張って運営してよ!その代わりちょっとお金くれな!」と、パッケージ型のコンサルティングにも近いイメージ。

大手のホテルチェーンたちは一般的に「150室」で足切りして物件を発掘している所を、全世界のホテルの97%は150室未満の小さなホテルである!という点に着目し、そのマーケットを爆速でOYO化しに行っています。


3|OYOが起こした革新とセンターピン

ではなぜOYOさんはそれらを実現することができたのか。
そのポイントは、次の3つをAIによって捌くことに成功したからです。

・どの物件をOYO化すべきか
・どのような仕様(内装)にすべきか
・どのような価格で販売すべきか

この3点を、数億を超えるデータから自動的に弾き出しています。


OYOがたった5年間でここまでこれたのかを、代表のリテシュも、「秘伝のタレ」と表現し語っています。

①ROIC(投資資本利益)の算出
②稼働率の最速最適化

この2点を、ホテルの事業展開におけるセンターピンと位置付け、他のホテルブランドの36倍の速さで実現する仕組みを作りあげています。

一般的なホテルが、コンサルタントなどを雇って6ヶ月以上かけて出店を決定するのに対して、OYOは独自の手法と指標をデータから割り出し、5日以内に出店の可否を判断することが可能です。その結果、正に今日現在も3,000室/日のペースで拡大を続けています。

寝て起きたら客室が3,000室増えるビジネス と覚えてください。


加えて、1分間に730件の価格をモニタリングし、1日に約5,000回のレベニューマネジメントを行っているとも説明しています。

もう一つユニークなのは、デザインアルゴリズムによって稼働率を上げるという概念。

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厳密には、どの色の内装、飾る絵画、部屋の明るさなどをどうすれば、稼働率が最大化するか。この命題をAIによって弾き出します。


アメリカのダラスでは、清掃の質をあげて部屋の明るさを調整しただけで、稼働率が18%→90%以上に、それも数週間で改善されたと言います。

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または、『マリリンモンローの絵画を飾ることで、RevPAR(1室あたりの平均売上)が112%に改善されるのである。』なども数値化しています。

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4|オペレーションサービスの「OYO OS」

ここまでのサービスに加え、最終的には自社のOSを提供します。

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つまり、もっと頑張れそうなホテルの発掘とリデザインをAIによって一瞬で片付け、後はおれらのOS使ってくれ!楽に上手く行くから!と言い去る。

このセクシーすぎるビジネスモデルが、OYOの全体像です。


具体的な機能はわかりかねますが、このOSもかなり品質が高いとのこと。

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基本的なホテルオペレーションの管理がこれ一つででき、OYO本体からの送客も見込めます。


5|観光市場でAIをどの様に活用するか

AIはこれからどの様に進化し浸透していくのか。
AIの役割を一言で表すとしたら何と表現できるか。

AI事業に対して、いま最も多額の投資を行なっている一人が孫さんだと思いますが、そんな孫さんはAIの最大の役割を「プリディクション」だと表現していました。

つまり、予報・予測・予想 です。

・どの物件をOYO化すべきか
・どのような仕様(内装)にすべきか
・どのような価格で販売すべきか

正にOYOの場合は、これらをプリディクションすることによって、たった5年でホテル市場をひっくり返したことになります。


観光市場で何をプリディクションすれば良いのか。

僕の知る限りここはまだ早い者勝ち市場です。頑張ろ。

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武本いつき/旅行業コンサル

旅行業の経営コンサル ➡︎ IT企業ディレクター/旅行プロダクト立上げ〜グロース ➡︎ (株)istONE創業|旅行業に特化した人材メディアやってます。| 旅行会社やホテル旅館の現場を肌感で知っててWEBマーケに強いヤツ。| 旅行業への見解を 専門的 かつ 客観的 にnote。

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