旅の出発が近付くと、行きたくなくなるのはなぜ?
旅に出る直前の気持ちって、人によって、2パターンに分かれる気がする。
出発の日が楽しみで仕方ない!って人と、行くのがなんとなく億劫になってしまう人。
僕はあきらかに後者だ。
とくに1週間を超えるような海外旅行に行く場合、出発の日が近付いてくると、なぜか途端に行きたくなくなる。
もちろん、旅への一歩を踏み出してしまえば、そんな戸惑いなんてどこかへすぐに消え去ることはわかってる。
それでも、やっぱり旅の直前は、どういうわけか行きたくなくなる。
たぶん、未知の世界へ入っていくことへの、漠然とした不安もあるだろう。
あるいは、旅先でいろんな出来事に遭遇することが、面倒に思えてきたりもするのかもしれない。
でも、それだけじゃない気がする。
ちょっと前までは、早く旅に出たい!という気持ちでいっぱいだったはずなのに、いざ出発の日が近付くと、あんまり旅に出たくない……という気持ちになるのは、なぜだろう?
最近、もしかしたら、と気づいた。
僕はオリンピックやワールドカップが大好きで、たとえば「オリンピック開幕まであと1ヶ月!」となると、開幕の日が楽しみで仕方がない。
けれど、いざオリンピックの開会式が近付いてくると、なんとなく、まだ開幕してほしくないような気分になる。
それはたぶん、2週間くらいのオリンピックなんて、開幕してしまえば、あっという間に終わってしまうことがわかってるから。
終わってしまうのが惜しいから、まだ始まってほしくない。
もしかしたら、旅も同じなんじゃないか……。
いくら1~2週間の海外旅行といえども、始まってしまえば、みるみるうちに日程は過ぎていく。
旅が始まるということは、やがては旅が終わってしまうことを意味するのだ。
旅の終わりへのカウントダウンは、旅に出た瞬間に始まるのだから。
旅が終わってほしくない。だからこそ、旅が始まってほしくない……。
出発の日が近付いてくると、行きたくなくなってしまう気持ちの裏には、そんな思いが、隠れているのかもしれない。
もちろん、実際に旅が始まれば、オリンピックと同じで、全力でその日々を楽しもうという気持ちで、いっぱいになるのだけれど。
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