日本に行くことは、きっともうないと思っている。日本はいつからか帰る場所ではなく、行く場所になった。それはやっぱり、帰る実家がなくなったからだろう。何だかんだ言っても、親の存在って大きい。

帰る場所ではなく、行く場所ということになると、時間とお金があるなら、これからは日本よりも、行ったことのない別の国に行きたい、と思うようになった。子ども達は日本に行きたいみたいだけれど、いつか自分の力で行けるようになると信じている。だから、これから私が選ぶ旅行先は、日本以外の行ったことのない国。

日本に心残りがあるとすれば、最後に家族全員で京都と北海道に行きたかった。京都はやっぱり日本文化の代表だし、家族とも一度行ってみたかった。北海道には行ったことがないし、日本の最北の地も見ておきたかった。

でも、やっぱりそれよりも、別の国に行って、異なる文化に触れたい。というか、全身で感じたい。違う言葉が話されていて、完全に異国であることを感じられる国がいい。

一番最近行った外国、メキシコは、異国を体感という点で最高だった。メキシコに行ったことで、アメリカに多くいるメキシコ人への親近感も増した。旅をすると、そういう風に日常においても世界が広がるのがよい。だから、世界をもっともっと広げるために、行ったことのない国に行きたい。お金と時間が許す限り…。