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富山の思い出

富山で一番記憶に残っているのは、食べ物のおいしさ。ホタルイカ、白エビ、氷見牛、氷見うどんなど、地域特産物が多くて、すべておいしかった。ホテルの朝ごはんは、ビュッフェ形式で、そのような特産物や日本料理の小鉢が並んでいるという贅沢さ。毎朝、何を食べようか迷いまくり、何を食べてもおいしくて感動。幸せな時間だった。

夜ごはんにはいつも、日本酒を飲んだ。新鮮な刺身やシーフードと冷えた日本酒がよく合っていた。いくつか、これ最高!という日本酒に出会ったのに、残念なことに名前を覚えていない。でも、あの場所で、あの食事と合わせて飲んだから、おいしかったんだろう。と、また飲めない自分を慰めている。

泊まっていたホテルには、大浴場がついていて、いつ行っても誰もいなくて、貸し切り状態だったのも最高だった。毎晩、一日の終わりに、ちょっと面倒だけれど、部屋を出て別の階の大浴場まで行った。大きな湯船で熱い湯に浸かり、一人でゆっくりできるのは、とても贅沢な時間だった。

富山と言っても、私が滞在していたのは黒部市で、黒部市は人が少なくて、とても静かな町だった。静か過ぎて、少し怖いくらい。山が近く、田んぼが多い景色は、私に故郷を思い出させた。きっともう行くことはない富山も故郷も、心の片隅に大切にしまってある思い出。


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