私服の制服化へ

洋服のミニマル化は、自分が好きで似合うと思うアイテムとスタイルを見つける旅。そして、私にとっては、ものへの執着を手放すための大きな課題でもあった。

迷走しまくった後、ようやくミニマル化が完了したと思っていたのも束の間、紆余曲折を経て厳選したスタイルで、シンプルかつベーシックなアイテムなのに、なぜか心から満足の行く組み合わせとそうでもない組み合わせがあることに気づき始めた。なぜ満足が行かない場合があるのか、その差は何なのかはよく分からない。

ただ、ミニマル化が進んでから、どの組み合わせもありのアイテムばかりなので、何を着ればいいのか分からない気分になっていた。よく言われている「クローゼットをミニマルにすると、朝着る服を選ぶ時に迷わなくなった」というのは私には当てはまらず、逆効果だった。でも、何でも合うなら何を選んでもいい、と思っていたのが大きな間違い。

満足の行く組み合わせを着た日は、気持ちが明るくなって、心も落ち着く。逆に満足が行かない組み合わせを着た日は、一日中落ち着かない。自分が好きで似合うと思うアイテムとスタイルに加えて、組み合わせも大事ということに気づいた。コーディネートの持つ力は大きい。

だから、違和感を感じる組み合わせはやめて、気分が上がる組み合わせだけにしてしまおうと思う。さらなるミニマル化というより、決まった組み合わせにする制服化に向かっている感じ。スティーブ・ジョブズのように一つの組み合わせだけっていうのはさすがに嫌だけど、1週間分くらいあれば十分な気がする。とりあえず、いつもいまいちな組み合わせになってしまうアイテムを特定して、手放すことにした。数枚だけではあるけど、クローゼットがさらにすっきりして、心もすっきり。

服は毎日着るものだから、自分を大切にするためにも、自分に合ったスタイルのお気に入りのアイテムだけを身につけたい。そして、さらに、心から満足の行く組み合わせにして、心穏やかに、幸せな気分でいたい。

色々なスタイルやアイテムへの執着を手放し、さらに決まった組み合わせだけを着回すこと。これで、自分に合ったお気に入りの洋服だけが揃ったクローゼットで、朝着る服を選ぶ時に迷うこともなくなるはず。

問題は、数少ない組み合わせを着回すと、服の消耗が早いこと。ただでさえ、お気に入りの服がだめになるのを恐れて予備を買いたがるたちなのに、この不安に耐えられるのだろうか。私の洋服ミニマル化、ミニマルなワードローブへの道はまだまだ続く…。

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