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旅に出られず『鬼滅の刃』を読んだら大号泣した話

Hatです!
一向に海外に行けませんね(2020年現在)…フラストレーションとエネルギーが溜まってしまうので何かで流さなければなりません。

さてさてその発散の先となったのがマンガです。

みんなが飛びつく流行りものには興味が沸かない僕ですが、2021年になりブームが去った頃合いということで

(今さらながら)『鬼滅の刃』を読んでみました。

これがドはまり!(笑)

終盤は泣きじゃくりながら読みました。

というわけで自分の中の過去一の作品となった『鬼滅の刃』

理由はこれからじっくりと語らせていただきます!

『鬼滅の刃』のここがすごい!

まず、このアニメ/マンガは2020に大ブームとなりましたね。町を歩けば「キメツ」、TVをつければ「キメツ」、たかがマンガ、そんなに面白いことあるかいっ!と引いて見ていました。

というのも僕は流行りものが嫌いなんです…

流行っているものは

「本当に良いと思っている人」と、「流行ってるから乗っかるだけの人」

で構成されています。

ですが大半を占めるのは後者

そしてその事柄の本質を理解して「良い!」と思っているのではなく、簡単に言うと「流行ってる=乗らないとカッコ悪い」という考えなんですね。

なので「流行りものに飛びつく=本質を理解していない人」と思われる可能性が高い。

僕はそういうものの見方をしてこなかったので、どうしてもそれが嫌だった。

旅先も食事も作品も、「自分の目で見て良い!」と思ったものを選んできたので。

じゃあなぜ今頃になって『鬼滅の刃』を読もうと思ったのか?

それは、ブームが去ってほとぼりが冷めた頃になったことと、おすすめ作品のセンスの良い友人からの強い勧めです。

前置きは長くなりましたが、『鬼滅の刃』の何がすごいのか。

いくらでも言えますが、あえてこの3つを挙げます!

敵味方関係なく両者に感情移入できるストーリー

伊之助が、自分の母親が殺されたことを知った場面

『鬼滅の刃』は、

善が悪を倒すといった単純な話ではないんですよ。

主人公(竈門炭治郎)ら鬼殺隊が、人を襲って殺す鬼たちと戦う、という構図ですが、そこらにありふれた勧善懲悪のストーリーではないんですね。

この点で他の作品よりも心に響き、強く残るものがありました。

鬼殺隊は「一般人」を守りながら戦いますが、守られている一般人がすべて善、というわけではありません。

現代同様、普通の人のように見える人の中にも裏で悪事を働いている人もいます。そういった人の存在も随所に描かれています。

鬼殺隊になった人たちは、ある日突然家族を、愛する人を殺された過去を持つ人も多いため、感情移入がしやすいです。

そして鬼側、彼らも完全なる悪ではなく、悪に染まる過程、理由が細かく描かれているんです。

そこには不当に傷つけられてきた過去があったり、自己の剣術をもっともっと磨きたい自己成長欲があったり、というように。

猗窩座(あかざ)という鬼の過去は涙なしには読めない

悪の側にも感情移入の余地がふんだんに織り込まれているんです。

こういった感じで、登場人物が抱える痛みを丁寧に描かれていて、そこに感情移入しない人はいないのでは…というぐらい心を掴まれますよ。

言葉の綴り方が美しい

時任無一郎が記憶を取り戻した時。美しく流れる言葉。

物語の随所に、キャラクターのセリフとは別に差し込まれる言葉の紡ぎ方がとても美しいです。

「思い出したよ 炭治郎
僕の父は 君と同じ 赤い瞳の人だった」

話の展開を鮮やかに彩るような言葉のチョイス、並べ方にいっそう惹きつけられるのです。

特に各キャラクターの大切にしている「想い」や「気づき」、こういった場面で見られます。

物語を一段階俯瞰するような感覚になる。そしてまた臨場感のある場面に戻される。

この繰り返しが読み手をぐっと掴んでいるのかも。

最終巻のメッセージ。流れるように綴られる言葉と、込められた想いに涙が溢れます。

「胸を張ってください

あなたと出会えたことが何よりの幸運

そして幸福だった」

「あなたの存在が私を救い

孤独もすべて蹴散らした」

「あなたを想うとき

燃えるような力が

体の奥から 湧いてくるのです」

心の深い部分に刺さる場面

死を覚悟した伊黒の甘露寺に対する想いに胸が熱くなる

各キャラクターの人間関係がとても温かく描かれています。

家族愛、兄弟愛、好きな人を想う気持ち、読み手の誰もが共感できる場面が多々あります。

みんな、「大切な誰か(何か)を守るため」という想いを持っています。それが脅かされることのないように命をかけて生きる。

その姿に感動できるのです。

『鬼滅の刃』を安く読む方法(余談)

ちなみに単行本で全巻揃えると10,670円

流行りも過ぎて、できれば安く全巻読みたいと思いますよね。

今はメルカリでも6,000~7,000円とかで出品されているので十分安い値段で全巻揃えられます。

僕の場合はAmazonプライム会員だったのでアニメで途中まで見て、その後は電子書籍版というパターンでした。

アニメでは単行本の1~6巻の内容なので、7~23巻までの17巻分を電子書籍で購入しました。

タイミングが良いと電子書籍版も半額キャンペーンなどもやっています。これを利用しない手はないです。

Amazonプライムも新規登録なら30日間無料です。

なので実際4,000円ちょっと(約500円×17÷2)で全巻読むことができますよ。

鬼滅の刃はとても奥が深い作品です。ほとんどの方は号泣したと思います。

ただ、感動するだけではなく、各キャラクターの姿は現代社会に通じるものを感じます。

これから不定期で『鬼滅の刃』編の記事で語っていきます~

同じく鬼滅の刃に鬼ハマりしたYoungの記事はこちら↓↓


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