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総合ニンジャ入門Ⅰ ~ニンジャヘッズのための布教のすすめ~

ドーモ、五百蔵です。今日は2月22日ですね。そう、日本では毎度お馴染みのニンジャの日です。
え?猫の日?猫とニンジャは両立するので全く問題ありません。

今日はニンジャの日なので、非ヘッズへの忍殺のすすめ方、という観点で記事を書きたいと思います。これは、先日友人とニンジャについて問答を行っていた際に、「ニンジャって気になるけど何だか怖い…」という層が、ニンジャという未知に触れたときのフレッシュな反応が刺激となり、生まれた文章です。
周りに物理友人ヘッズがいない方、おすすめしたいけどきっかけが分からない方に向けて、「ニンジャスレイヤーが気になっている層(以下、ニンジャ興味層)が、何を恐れ、何を知りたいのか」という観点から、先日のログを元にした記録の一部を資料として提供するものになります。なお、記憶を元に書いている部分が多いため、文章の乱れはご容赦ください。

【登場人物】
五百蔵:ニュービーとヘッズの中間(経験浅め)。最近、ニンジャスレイヤーについてウキヨエを投稿したり、紹介記事を書いたりし始めた人。友人にニンジャを勧めたい。
蒲田の友人(静岡在住):漫画家。ニンジャ情報に断片的に触れてきたが、ニンジャに対する畏怖から一歩が踏み出せない。友人がニンジャヘッズという存在だと気付いた。

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Chapter1:ニンジャスレイヤーって何?
~某所マッチャ・カフェにて~
蒲田の友人(以下、蒲):この間話してくれた「ニンジャスレイヤー」だけどさ、そもそもあれは漫画なの?それとも本なの?
五百蔵(以下、五):いい質問だね。ニンジャスレイヤーはね、実はTwitterで連載されている小説なんだよ!
Twitter連載!?小説!?でも本屋でも見たよ?
:そう、Twitter連載したものをまとめて、加筆修正や新規エピソードを追加したものが物理書籍版と呼ばれるものだよ。これは本屋さんで買うことができる。だから、見たことある人も多いと思う。
:じゃあ漫画は?弟に「アフリカ投げナイフめいたスリケン」って書かれたページを見せられたことがあるんだけど……。
:漫画版もあるよ。無印版、グラキラ、キルズと呼ばれる3種類だね。弟くんが見せてくれたのは無印版だね。これも実はTwitterで読めるんだよ。しかもログを有志の人たちがまとめてくれてる。
:そうだったんだ……でも基本は小説ってこと?文章はいまいち苦手なんだよね……。
:そういう人はまず、漫画版を読むことをおすすめするよ。面白そうなら、小説の方も挑戦してみればいいし。他にもアニメドラマCDもあるから、自分の興味のあるところから見てみるのがいいんじゃないかな。
:ドラマCDまであるの!?初耳……。
:声優さんが豪華だから、声に興味があったら是非聞いてみてほしい。今のところ限定版に同梱されていることが多いから、入手難易度はちょっと高いけど……。
:音を聞くと読むより情報が分かりやすいかも!作業中に聞いてみたいなあ。

《ポイント》
「ニンジャスレイヤーは、Twitter上で連載される小説である」ということを知らないニンジャ興味層も少なくありません。またそれを知り、小説という形態に尻込みしてしまう人も多いでしょう。そういった層には、コミカライズやオーディオドラマの存在を挙げるのも良いかもしれません。特に、好きな声優さんがいる人や、作業が忙しくニンジャ情報に触れる時間が十分取れない人にとっては、オーディオドラマが興味深い存在であるということが分かっています。まずはYouTubeの「ゼロ・トレラント・サンスイ」などをすすめ、忍殺世界を知ってもらいましょう。

Chapter2:Twitter連載ってどういうこと?
:ニンジャスレイヤーが小説ってのは分かったけど、Twitter連載はいまいち想像できないなあ。
:この画面を見て。これがニンジャスレイヤーの公式アカウント。このアカウントが、エピソードを分割してpostするんだ。更新があるときは、「サキブレ」が飛ぶ。そして、「◆」マークが沢山並んでいるツイートがきたら、エピソード名がきて、お話が始まる。基本はそういう流れ。
え?待って、何?先触れ?
「◇●◇」のことだよ。更新があるときはこれが飛んで、ニンジャヘッズが歓喜するシステム。
サキブレ……飛ぶ……(困惑した目つき)。
:Twitter更新という形態に戸惑ってるね?でも、安心して。ニンジャスレイヤーという作品を読むにあたって、Twitterはライブ感を味わうことができる、とても理に叶った形態なの。
いや……でも、ライブ感?どういうこと?
:エピソードを読みながら実況ができるんだ。「#njslyr」というタグをつけて、エピソードの感想をつぶやけるんだよ。このタグで検索をすると、ほら、他のニンジャヘッズの人がエピソードについて考えたこととか、感想とか色々なことを追うことができる。他にも、ファンアートには「#ウキヨエ」タグをつけたりとか……。
:へえ!すごいね!確かにライブ感ある!これは面白いなあ……。
:他にもTwitterならではの試みとして、複数アカウントでの同時更新などもあるよ。
:どういうこと?
:これはあるエピソードで、オヒガン――いわゆる精神世界みたいなものだと思って。とにかくそこにいるキャラクター側の描写と……。
え、なに……?お彼岸……?
:主人公側の描写をそれぞれ別のアカウントでやったエピソードがあったんだ。物語が絡み合っていく様子が肌で感じられて、もうとにかくスゴイよ!
:オヒガン……へえ……そんなこともやれるんだ。何だか面白そうだねえ。でも前に聞いたけど、ニンジャスレイヤーは更新が時系列順じゃないんでしょ?頭の中でこんがらがると思うんだけど。
:それも大丈夫!これはニンジャヘッズの有志がまとめてくれているWikiなんだけど、ここを見ればちゃんと時系列順で読むことができるよ。他にも色々な情報が載っているから、ここを見れば大体大丈夫だよ。

《ポイント》
 Twitter連載という形態は、言葉を聞いただけでは想像がしにくい可能性があります。実際に画面を見せて、説明するなどすると分かりやすくて良いでしょう。特にTwitter実況のライブ感は忍殺の大きな魅力でもあります。ハッシュタグを利用した実況や、ファンアートのpostについて紹介することも効果的です。ヘッズとほんやくチームとの距離の近さをアピールするのも良いかもしれません。合わせて、有志によってログがまとめられていることも伝え、初心者でもアクセスしやすい点も推しましょう。

Chapter3:忍殺語って有名だよね?
:ニンジャスレイヤーは奥深いなあ……弟の漫画を見たことはあるんだけど、「アフリカ投げナイフめいた」のインパクトが強すぎてストーリーが入ってこなかったんだよね……。
:あれは屈指の名表現だよ……まあ、確かに忍殺語は慣れるまで時間かかるかもね。でも、それに翻弄されなくなってからが、本番みたいなところあるから。
:そうなの?
:個人的な感想だけどね。もちろん、あの文体が世界観に一番合ってるし、その世界観にどっぷりハマるための装置として優秀なんだよ。
:う~ん、どうしても読むと笑っちゃうんだよねえ……。
:最初はみんなそうだよ。初めて読むと何だコレは!?って感じになるよね。ニンジャスレイヤーは翻訳文学だから、どうしてもあの文体に注目されがちだけどストーリーとしての面白さがピカイチなんだよ!
ちょっと待って?翻訳文学?原作者いるの?
:うん。ブラッドレー・ボンドとフィリップ・N・モーゼズが原作。原文は英語で、それを「ほんやくチーム」が日本語に翻訳したものが、いま私たちが読んでいるニンジャスレイヤーだよ。
:そうだったのか……だからあの文体なんだ……。
:でも、実際日本への深い理解がないと書けない描写に溢れてるんだけどね。一見無茶苦茶で勢いだけに見える忍殺語だけど、よく読んでみると、ものすごく考えられてる描写だって分かるんだよ。あの語感だけがウケてる印象はあるけど、そうじゃない、忍殺語に慣れてストーリーと世界観にどっぷり没頭できるようになってからが沼なんだよ(胡乱な目つき)。
:あ、うん……そうなんだ……。

《ポイント》
 書店で平積みされている物理書籍を見て、「あ~昨今たくさんあるネット発のラノベね~」などと思っている方も多いでしょうが、ニンジャスレイヤーはれっきとした翻訳文学です。NDL Search(国立国会図書館サーチ)で検索するとNDCは933.7となっています。ここから「ニンジャスレイヤー」シリーズが、英米文学の小説、物語という区分に分類されていることがはっきりと分かりますね。また、「忍殺はよく分からないけど忍殺語は見聞きしたことあるなあ」という人も多くいますが、ニンジャスレイヤーがよく取り上げられがちな「トンデモ日本描写ニンジャアクション」という枠に収まらない作品であることを強調しましょう。あらゆるジャンルを内包し、「忍殺語」という完全武装で君臨する作品、それが「ニンジャスレイヤー」であるということを発信できれば、魅力を十分に伝えられるでしょう。

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例の如く長くなってしまったのでとりあえず前編はここまでです。
後編ではもうちょっと具体的な話をします。

(続)

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