治療を終えたとき
勝間塾で出会ったひろべーさん。白血病で大変な移植手術をされ、奇跡のご回復をされて本当にうれしく飛び上がって喜んでいました。
しかし、久しぶりにのぞいた日記では、この世を卒業するご準備が始まったと書かれていました。
私はこれまで、がん末期の患者さんのお世話をさせていただく機会が何度がありました。
その方々は、ご自身の旅立ちを受け入れておられる方ばかりでした。私の父も最期は大腸がんだったのですが、ギリギリまで在宅で過ごし、痛みが強くなったことで病院へ入院し、スーと眠るように旅立ちました。
家では険しかった顔がおだやかになり、痛みが緩和されたことが何よりうれしく感じました。
父が他界したのは、2009年でした。今なら、在宅での緩和も可能な時代になっていますので、父のことだから家が良かったと言っていたかもしれません。
話が横道にそれましたが、何が言いたいかと言いますと、どんな状況でも自分らしくいられたらしあわせだろうと感じています。
自分がひろべーさんと同じような状況になった時に、ひろべーさんのように強くいられるかどうかは想像もできないけれど、だからと言って、明日私が先に卒業するかもしれないのだから。その答えは、誰もわからないのだから、どんなときでも、粛々と、できることに集中して過ごしていきたいと思いました。どんなときでも、私らしく。
本当に多くの方があちらの世界にいるから、心配はしていない。まず、父がそうだし、あの人もこの人も先に旅立っている。
悩んでいるヒマはないぞ。がんでも他の病気でも障がいがあってもしんどくても、どんな人の心も穏やかでありますように。
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