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#1-3 超個人的キャンピングカー考

現在、軽自動車で全国何処にでも伺い仕事をさせてもらっているのだが、旅先でよく言われるのが「キャンピングカーにすれば良いのに。宿代も浮くよ」という心優しいアドバイス。

ベッドやトイレ、キッチンもあれば夜は星なんかが望める天窓も付いてるのだろうか。なんともロマンティックな風情をイメージする。

が、しかし。なぜか。一度も。

「キャンピングカーが欲しい!」と思ったことがない。

まず一番大きな理由は「図体がでかい」ということ。北は北海道、南は鹿児島まで全国津々浦々、狭い山道なども通ることも再々訪れる我が旅路では、あの車体のデカさはどう考えてもストレスになりそう。小生、小回りファーストなんです。

2番目に部屋を引き連れて旅をしていくという事はある種便利快適である一方で、人との接点を減らしていく事になっている点も気になる。たまたま立ち寄ったカフェや宿の近くの居酒屋での偶発的的な出会いこそ自分にとっては尊く大切な事なのだ。

キャンピングカーには、旅の中で失いたくないそれらの未規定要素(むしろコレを求めて旅するのだが)の多くを奪い去ってしまう ”素晴らしく便利な機能” が備わり過ぎている。

そして、そもそも自分は「旅好き」であって「キャンプ好き」ではないらしい。

何はともあれ「便利快適」はことさら”旅”に於いては必ずしも満足感には繋がる訳ではないという事をここに強く記しておく。


次回3/14更新 #1 -4「迷惑の幸福論」につづく。

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