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絶対に置き竿をしてはいけない理由とエア置き竿のすすめ

つい最近podcast番組で宮古島をテーマに話したのですが佐良浜漁港で釣り歴史上トップクラスに焦る体験をした事を思い出しました。

その当時ある程度のサイズ感のある魚を釣る方法はカゴ釣りしか知らなかったので何が釣れるかも分からずカゴを投げ続けていました。

何十投しても特に反応がなかったのでDAIWA磯風3-53を堤防に立て掛け違う釣りをしていると、突然地面を擦る嫌な音が耳に入り目をやると、なんと私の磯竿が地面を走っていました!

何をする隙もなく竿は落水しゆっくり沖に向かって進み始めます。恐らく何かしらの魚が掛かったという事でしょうがそれを釣り上げようにも竿は海の上。私は急いでもう一本の竿にジグサビキを付け水面を泳ぐ磯竿目掛けてキャスティングを始めました。

なんと無様な光景でしょう...!

しばらくするとルアーが見事磯竿を捕らえ何とかタックルをランディングさせる事に成功しました。ビチャビチャの磯竿を手に取り感覚を確めると魚が付いている様子がありそのままファイトを始め40cm強のグルクマを釣り上げました。

この時はグルクマを釣った事より磯竿を回収できた感動の方が大きかったです。

磯竿と共に海を泳いだグルクマ



この様に置き竿は大変危険でこれ以外にも何度かやらかした経験があります。静岡の静浦でヘチに胴付き仕掛けを落としていた時も何かしらの大きな魚にタックルごと持っていかれてしまいました。

静岡の由比漁港でも似たような経験をしており、泳がせ釣りにエイが同時ヒットし一本の仕掛けを切ってあたふたしている最中に落水させてしまった事がありました。

その時はジグで海底を探り何とか拾い上げる事ができましたが、三度の引き摺り込まれ経験で一つのタックルを紛失しています。

大きな魚を釣った事がない内には起こり得る失敗かも知れませんが、自然環境について考えても絶対にこの様な事態は避けたいものです。

グルクマの刺身を「磯亭」にて
グルクマのバター焼き



では失敗しないためにはどうするか?

①置き竿をしない
②ロープなどで縛る
③ドラグを緩める


この辺りの対策が有効でしょう。

つい最近友人が神津島で棒ムロ(大型のクサヤモロ)にタックルを持っていかれました。自分に失敗経験があるので何度も警告したのですがその友人は経験が少ないので油断したのでしょう。友人はタックルを失う、神津島の海は汚れるとなれば誰にも得はありません。

旧江戸川でうなぎ釣りをしている最中、仲間の竿がエイに持っていかれてしまったという事もありました。山口で鰤釣りをしている時も闘っている最中に手を滑らせてタックルごと持っていかれてしまった方が...

先程も言いましたが誰も得しないんですよね。だから絶対に避けるべきで私はもう二度とこの様な失敗をしないと心に誓い一瞬でも置き竿をする事はないようにしています。

だから私のタックルボックスの中には様々な長さにカットされたロープが入っていて、大型の魚を釣る時やエイが予測される海域では絶対にロープで縛りドラグを調整しています。

海の中にはどんな生物がいていつ何時食らい付くか分かりません。危険な置き竿は自分と自然のためにやめましょう。

釣った魚は全て「磯亭」で調理してもらいました



皆さん「エア置き竿」をした事がありますか?つまりは置き竿をしている気持ちでいるだけの遊びで退屈な講義を聞いている時なんかにお薦めです。

例えば運転免許更新のために何時間か講習を受けなければならないとしましょう。教官は非常に厳しく授業に集中していない行為には厳正な対処をします。スマホや授業に関係のない本を読むのもダメ、キャスティングやジギングをしているふりなんてしていたくらいなら大説教の末、受講印がもらえない最悪の事態も起こり得ます。

そんな時「エア置き竿」は最高です。教官には心の堤防に置かれたタックルが見えませんから。鈴が鳴るのを今か今かと楽しみにしつつ一生懸命授業を受けましょう。



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