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南の島『フィジー』へ 〜人生第3章の始まり〜



2024年2月
フィジーに飛び立ちます!



人生の第1章が「生まれてから18歳までのテニス漬けの日々」だとしたら、人生の第2章は、「大学生になり、旅を知ってから旅をしまくった日々」。
そして、人生の第3章がまさにこれから始まる日々だ。

遡れば、高校生の頃から抱き続けた「海外長期滞在」の夢。
そして、海外で英語を流暢に話す自分の理想像。
「こうなれたらいいな」が、ついに現実になる時が来た。
フィジーに決まるまでの過程で、「夢は諦めなければ必ず叶うんだ」ってことを改めて実感した。




紆余曲折を経て、フィジーに行くことに決めました。
フィジーに行くことが決まる過程、フィジーに決めた理由、なぜ海外にこだわるのかなどを書き綴りました。
かなり前から何を書くか考え、今の自分のすべてをこのnoteで表現したつもりです。

全部合わせて6,500字以上の長いnoteになりました。
最初から最後まで読んでいただけたことに越したことはないですが、かなり長いので『フィジーの決め手』『フィジーで何をするのか』のところを読んでもらえれば、なんとなく掴めると思います!
ただ、僕の思いの部分は『上手くいかないこと大歓迎』から『最後に』までです!個人的には、こっちの方が読んで欲しいです!笑
「コメント」「いいね」頂けたら大変嬉しいです!
お待ちしています!


大学生活の忘れ物を思い出した4月

2023年春。
大学2年間熱中し続けたTABIPPO学生支部の活動を終え、自分の大学生活を振り返ってみた。2年間TABIPPOに全力を注いで、たくさんの経験や仲間を得ることができた。
そして、高校生までの自分では想像もつかなかった「旅」という世界に飛び込み、世界は見たことない景色だらけで、美しいものがたくさんあることを知った。
「旅」を知った時の、頭をガンと殴られたような衝撃は一生忘れない。


しかし、なんだろう。何か一つ忘れている気がする。
その感覚がフィジーへのはじめの一歩だった。

そもそも大学に進学し、英語学部に入った理由を考えた。
それは、「海外留学をしたい」という理由だった。

幼い頃から、日本人で英語を流暢に話す人に憧れ、外国人と対等に話し合っているのがかっこいいと思っていた。
もし、自分もこうなれたら、、、と思い続けていた。

海外大学進学も考えたほど、英語話者に魅せられ、強い憧れを持っていた。


そうだ。
おれは留学をして英語を話せるようになりたかったんだ。


しかし、留学すると言っても、もう大学三年生。
目の前には就職活動が迫ってきていた。

ついに自分にも、「休学」という選択肢を取る時が来たかと、笑いが込み上げてきて、少しおかしかった。笑

学年が一つずれるなんて絶対に嫌だと思っていた高校生の頃の自分が見たら、驚くだろう。

悩み抜いた滞在先

さあ、問題はここから。
休学するとして、どんな選択肢で海外にいくか。

今の時代は、便利なことにたくさんの選択肢が自分の周りには転がっていた。
交換留学、語学留学、ワーキングホリデー、世界一周、海外インターン、、、

最終的に選んだのは「フィジーで海外インターン」だった。
しかし、この選択に至るまでは長い道のりだった。

前提として、どういう留学をしたいかを考えたときに、絶対にブラしたくない軸が僕にはあった。


それは、
ただ英語を学びにいくだけじゃない留学をする』
という軸だ。


どういうことか。
個人的な感覚として、海外に行けば英語を話せるようになるのは当たり前という感覚がある。英語は手段であって、「英語を話せるようになる」をゴールにしたくはなかった。生活の中心に語学勉強ということをおきたくなかった。あくまで「英語」は手段で、それよりももっと発展的なことを海外でしたいと思っていた。
例えば、海外インターンやボランティアなどだ。

5つほど留学エージェントに話を聞いてもらったが、なかなか自分がいきたいと思う環境が見つからず、留学先探しは難航した。

最初の選択「フォルケホイスコーレ」

しかし、そんな時にたまたまデンマークの教育機関「フォルケホイスコーレ」(以下、フォルケ)の話を聞いた。

フォルケとは、
「成績評価なし」「入学試験なし」「先生、学生含め全寮制」
のデンマークの特徴的な教育機関である。
通常の高校や大学では学べないことを教科として実施していて、「アフリカのダンスを学ぶ授業」や「ディベートクラブ」など特徴的な教科が多い。
生徒の多くがギャップイヤーをとっている若者で、高校・大学卒業後の指針を決めたいと思っている生徒が多く在籍している。

余談だが、フォルケは日本人に知られていないだけで、デンマークには70校ほどの学校がある。参考程度にフォルケって何?って人に向けてわかりやすいネットサイト載せておきます!

このフォルケの環境が、今の僕の学びたいこと・やりたいことに非常にマッチしていたため、ここに留学することに決めた。

応募開始の11月になるまで、下調べを怠らず志望動機も簡潔にわかりやすく英語でまとめて書いていた。

こんな感じで全て英語の志望動機書を書いた

しかし、コロナ明けで人気が再熱していることから、定員オーバーになり、ウェイティングリスト入りしてしまった。

今までの留学先探しやエージェント探しなどの苦労が、一瞬にして水の泡になってしまった。

振り出しに戻った留学の夢

正直のところ、志望動機もうまくかけたと思っていたため、まさかウェイティングリストに入るとは思っていなかった。

しかし、ウェイティングリストということは、まだ合格する可能性もある。
その一縷の望みに欠けて、学校からの合格メールを待ち続けた。

しかし、1週間経っても2週間経っても1ヶ月経っても、連絡が来ることはなかった。

現実を受け止めたくなかったが、現実を受け止めるしかなく、他の留学手段を探した。しかし、なかなか自分にマッチするものが見つけることはできなかった。

就活もしておらず、後にも前にも引けない状態で時間だけが過ぎていった。

本から得た留学へのヒント

フォルケの合格発表から1ヶ月半が経ったとき、ある本にこんなことが書いてあった。

自分のしたいことを発信しろ。
そうすると、自然とやりたいことが周りに集まってくるから。

『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』より

近づいていた夢が急に遠ざかり、もう一度イチから調べ直すことが嫌になって、留学の夢が途絶えそうだった僕の心にものすごく刺さった言葉だった。
このまま、何もせずに時間が過ぎていくのだけは御免だった。
自分の周りには、留学や休学や世界一周などなど、世界に飛び立っている仲間がたくさんいる。だったら、そのみんなの力を借りようではないか。

思い立ったら、すぐ行動。
インスタグラムとX(旧ツイッター)で自分の状況を発信してみた。

ありがたいことにたくさんの人から留学方法や海外インターン情報サイト、エージェントなど、多くの情報をもらった。
その中に今回行くことになった「フィジー」の話があったのだ。

フィジーの決め手

僕は留学するにあたって、大事にしたいことが大きく分けて3つあった。

①常に英語に触れる環境
②パソコンと向き合うのではなく、自分と向き合うような時間を作れて、デジタルデトックスができる環境
③人と密に関われる環境

この3つを考えながら、渡航先を探していて、それにぴったりマッチしたのがフィジーだった。
ちなみに今回のフィジー渡航は、半海外インターン半自由にフィジー観光といえば想像がつくだろうか。

①常に英語に触れる環境

冒頭にも述べたように、幼い頃から英語を話せる人へのものすごい憧れがあった。

フィジーの共通言語は「英語」である。
しかし、フィジーは多民族国家であり、さまざまな宗教や言語の方が暮らしている。そのため、国民の中には上手に英語を話せない人もいる。それも相まって、上手に英語を話せなかったとしても最後まで聞こうとしてくれる人が多い。だからこそ、英語をのびのびとした環境で学び、上達させるにはフィジーは良い環境だと考えた。

母国語以外の言葉を話すことで、自分の世界は圧倒的に広がる。
例えば、現在の英語話者の世界人口は約11億人。日本語話者が約1億2000万人。英語を話せるようになると、単純計算で日本語話者の9倍の人とさらに会話をすることが可能になる。
そうすることで、自分の意見を英語話者に伝えることのできる場は広がり、相手の考えも理解することができるようになる。

それで何ができるようになるか?

それは、今よりももっと多くの人の考えていることを理解できるようになるのだ。そして、この理解がこれから自分が生きていく中で「他文化理解」という観点で非常に重要なことだと思っている。

さらには、将来を考えた時に「海外で仕事をする」ということも一つの夢としてある。だからこそ、大学生のうちから『海外で生活をする』『英語を話せる』という経験をしておくことで、自分の夢にさらに近づくことができると考えた。

インドの電車の中で仲良くなったインド人の兄弟

②デジタルデトックスができる環境

最近、読書にハマってることもあり、本から学ぶことが多いのだが、ある本にこんなことが書いてあった。

人間は最初は何も持たない状態でこの世に生まれてた。
しかし、生きていく中でたくさんのものを背負うようになって、そのうち生まれた時の姿とはかけ離れたものになってしまう。

考えてみれば、人間は『全裸』でこの世に生を預かり、生まれてきた。
しかし、それが「便利」というものによって、さまざまなものを持つようになり、ついには、いろんなものがなくてはならないものになってしまった。特に、スマホはその代表例だろう。
自分もさまざまなものを持つようになった人間の1人である。

しかし、よく考えてみると、何も持たずに生まれてきたからこそ、自分に本当に必要なものは、非常に少ないのではないだろうか?

だからこそ、僕はフィジーという自然と共生している南国に住むことで、デジタルと一定の距離を取り、これからの人生や将来をゆっくり考えたいと思っている。

生まれた時の姿になるべく近い状態でなるべく長い時間過ごすことで、見えてくることが多いのではないかと考えている。

ガンジス川で沐浴した時の写真。
ヒンドゥー教徒が沐浴する理由がなんとなくわかった気がした。

③人と密に関われる環境

僕の人生は、自分1人で生きていくことなんて、到底不可能だ。
親がいたから成長することができて、
仲間がいたから旅に出ることができて、
仲良くさせていただいている大人がいるから社会を知ることができている。

『人間、何かが変わる時や成長する時は、必ず人がそこにはいる』
とどこかで聞いたことがある。

全くその通りだと思う。自分の人生の節目を振り返っても、そこには必ず自分に寄り添って叱咤激励してくれた「人」がいた。

だからこそ、「人」との関わりを密にできる環境が欲しかった。

フィジーでは、ホームステイをしながら、社会課題解決プログラムに取り組むため、地元の人たちと話し合うことが不可欠なのだ。


この3つ目の要素「人と密に関われる環境」で、今後、自分が特に意識しようとしていることが一つある。

それは、
『takeだけじゃなくて、giveできる人間になる』
ということだ

今までたくさんの人と関わってきて、その多くの人たちから多くのtakeをもらった。しかし、自分からのgiveはできていないに等しい。
人間、何か得られるときは、受け身じゃなく能動的に行動した時だ。だからこそフィジーでは、人との関わりの中でgiveできる人間になることを意識していきたい。

オーストラリア・ゴールドコーストの地平線まで続く綺麗なビーチ

フィジーで何をするのか

フィジーでは、主に『社会課題解決』に取り組む。

フィジーには、さまざまな社会問題が存在している。
例えば、
・地球温暖化によるマングローブ消失の問題。
・急速な都市化による貧困問題。
・サイクロンによる自然災害。
など、発展途上国ならではの社会問題がたくさん溢れている。

フィジーの社会問題にアプローチし、解決策を見出していく過程の中で、フィジーの新たな問題を探したり、答えのない問題へのアプローチ方法を学んだりする。

現状、自分自身が「将来、何をしたいか」を見極めきれていないため、架空の社会課題ではなく、実際にフィジーで起こっている社会課題に取り組むことで、今後につながるような解決力や実践力も身につけ、将来やりたいことを決めるきっかけにしたい。

また、実際の社会課題に取り組むことでフィジーの特徴や、ビジネスの難しさなど、新たな壁が立ちはだかることも予想できる。
そんな不確実性や未知の領域に足を踏み入れることで、まだ知らない世界を見ることができるのも楽しみの一つだ。

そんな全く知らないフィジーという異国の地に4ヶ月、足を踏み入れることで、ぼくが旅を知った時に見れたような「まだ見ぬ世界」「衝撃」を感じることができるだろう。

上手くいかないこと大歓迎

フォルケのウェイティングリストに入った時、ふと思ったことがあった。

『ああ、たぶん、今の自分に必要なのは、
フォルケでの経験じゃないんだろうな。』

高校受験で失敗した時も、大学受験で失敗した時も、大学でテニスを辞めた時も、その時は本当にしんどかったし、辛かった。

でも、今思い返してみれば、
高校受験で落ちたから、高校生の時にフランスに行った。
大学受験で落ちたから、札幌にきて旅を知った。
テニスを辞めたから、世界はこんなに広いと知った。
そして、今の自分がある。

だからたぶん、今回も自分に必要なのは、フォルケじゃないんだろうなと思った。

自分の人生は、ターニングポイントと思われるところ大コケして、一番最初から行きたかったところにずっと行けてない。笑
けど、もし最初から行きたかったところに行ってたら、今の自分はないだろう。
だから、今回もフィジーに行くことが何かの歯車が回り始めるきっかけなんだろうななんて推測をしている。
神様はいたずら好きだなと。

人生は自分が幸せになるようにできてるから、
失敗しても別にそれは自分が幸せになるための一歩

母親に大学受験に落ちた時に言われた言葉がずっと、僕の心の中で響き続けいてる。

この言葉が今の僕を支えてくれている。

うまくいかないこと、辛いこと、しんどいこと、どんなことが自分に降りかかってきても、数ヶ月後には笑い話に変わっているのがほとんどだ。
だからこそ、何があってもポジティブに楽しく過ごしていきたい。

選んだ道を「正解」に

「フィジーに行く」
この選択をするために、約9ヶ月の時間を要し、悩み考え、何が一番自分にとって最良の選択なのかを考え続けた。

そして、今も不安はある。

しかし、たくさん悩んで、たくさん考えた結果、この選択が自分に舞い降りてきた。進むべき道を決めたのに、不安を持ち続けるのはただの時間と自分の体力の浪費だ。


じゃあ、この選択を正解にするための道を歩いていこうではないか。


この道は、自分の力だけで勝ち取った道ではなく、周りに支えられて助けられて、ご縁をもらえた結果、自分が進みたいと思った道だ。

この選択が後から振り返って、
「大事だったな」「これがなかったら今の自分はなかった」
と思う時が来るのは、自分の過去を振り返れば、明白だ。

だからこそ、後先いろいろ考えずに、とりあえず、今この瞬間に集中して、全力でフィジーを楽しみたいと思う。

最後に

6,000字にもなったこのnoteももうそろそろ終わりにします。

本当に幼い頃から憧れ続けた「海外長期滞在」が目の前に来ていることが今でも信じられない。

今まで「海外長期滞在したい」という夢を諦める機会はいくらでもあった。でも、その瞬間瞬間、毎回思ったことは、「ここで諦めたら絶対に後悔する」という思いだった。

フォルケに落ちた時も、一瞬「就職」の2文字がよぎったが、就職と海外長期滞在を比べた時に、圧倒的に今やりたいことは、海外長期滞在だった。
諦めずに足掻いてよかった。

しかし、本当に頑張るのはここから。
「海外長期滞在ができる」という事実に溺れることなく、本来の目的を忘れずに毎日過ごしていく。
旅にたくさん出ているとは言え、「旅する」と「住む」では違いが多くあるだろう。大変なことや辛いことも、今まで以上にたくさんあるかもしれない。
しかし、そんな時こそ、その瞬間を全力で楽しんで、頑張っていきたい。常に笑顔で楽しくいることをモットーにフィジーで生活していきたい。

そして、改めてここで感謝をお伝えしたい方がお二人。
フィジーの話を僕に持ってきてくれた、TABIPPOで一緒だった「きなり」とぜひフィジーにと快く快諾してくれた、今回お世話になるSocial Innovation Fijiの代表の「あきさん」には本当に感謝します。
本当にありがとうございます。これからよろしくお願いします!

これから、フィジーという場所で、自分でもどうなるかわからない、また新たな冒険が始まります!
このワクワクとドキドキを力に変えて頑張ります!
行ってきます!

2024年1月2日
佐藤柊


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