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伊吹越えのターミナル大垣駅から関ヶ原へ【東海道本線 途中下車の旅#17】

東海道本線 途中下車の旅、本日から再開です。
前回で名古屋まで来ていました。その様子はコチラ…

今回は、名古屋から先の話です。
普通列車での旅の場合、豊橋発の大垣もしくは米原行きの列車(新快速・特別快速)に乗るケースが多いかとは思います。
関西方面からでも、列車の行き先が豊橋となっています。

東海道本線で進み続けると、名古屋は通過地点になってしまいます。


「関ヶ原越え」の乗換駅・大垣(岐阜)

大垣駅(岐阜)

ここからは、伊吹山の麓を駆け抜ける区間。勾配もきつい区間になります。その東側の拠点となる駅です。

青春18きっぷで旅したことある人の間では、大垣駅は有名かと思います。

かつては、東京~大垣間を走る夜行快速の「ムーンライトながら」の終着駅でした。夜に大垣駅周辺で色々買い込んで、列車を待つ人たちの姿が見られたと言います。

残念ながら、「ムーンライトながら」は廃止となってしまい、「東京行き」の案内を見ることはなくなりました。それでも、多くの列車が、ここ大垣駅までの運行となります。
たまに、大垣を越して米原(滋賀)~豊橋(愛知)を走る列車もありますが、基本的には乗換になります。

混雑しがちな18きっぷの時期だと、「大垣ダッシュ」と言って、席を確保するために、大垣駅で我先に乗換列車に向かう人の姿を見かけることがあります。この次の西の乗換駅の米原でも同様の現象が起こります。

ただ、正直なことを言うと、私は別にダッシュするほどか?と思っている所はあります。

と言うのも…西向きに関しては、次の乗換の米原(滋賀)まで30分程度の話ですから、そこまで座席確保に血道を上げる必要があるのか?とも思ったりします。
逆に、米原発大垣行きならば、到着して10分後に豊橋行きの列車が出るため、よほどシビアな乗継が今後控えているのでもなければ、少し待てばいいじゃないか、と少なくとも私は思うのです。


実はターミナル!セメントの貨物列車が通る大垣

大垣には、実は色々な鉄道が乗り入れています。
旧近鉄の養老鉄道、旧国鉄樽見線の後を引き継いだ樽見鉄道、そして、現在のJRの東海道本線に、その支線の美濃赤坂線が大垣駅には集まっています。


大垣駅から2駅行ったところにある、美濃赤坂線の終点・美濃赤坂駅

大垣駅は、元々北からのセメントの輸送で貨物列車が行き交う駅でした。
この美濃赤坂駅から、実は線路が北に延びていて、貨物列車が今も行き交っています。

人が乗れるのは美濃赤坂までです。そのすぐ隣には、積み下ろしはされないものの、貨物駅が見られます。かつての鉄道の雰囲気が好きな方には、いい場所かもしれません。

天下分け目の戦いの舞台 大垣~関ヶ原

大垣駅を降りた南側は、かつての城下町です。
町中を歩いていると、所々に大垣城の堀の跡も見かけます。

この大垣城は、関ヶ原の戦いの前哨戦となった城でした。
西軍の主力は、ほどなくして、西へと引き、関ヶ原へと布陣。それを追った東軍の主力と決戦となったのでした。


大垣駅から少し西の関ヶ原駅にはこんな看板が上がっています。

昔からあった看板ですが、関ヶ原の戦いに参戦した東西それぞれの武将が一部載っているものがあります。

関ヶ原の戦いの舞台だっただけあって、駅近くのコインロッカーに、参戦した武将の家紋が描かれていたりと、芸が細かいです。

数年前に、関ヶ原駅から徒歩圏内に「岐阜関ケ原古戦場記念館」もできたりと、戦国時代の好きな方には行ってみたいと思える場所になっています。


関ヶ原までも勾配がきつく、関ヶ原からは山間部を抜けます。
冬だと、この周辺だけたまに大雪になっていることもある区間です。

その難関を越えれば、滋賀の米原
関西にようやく入ります。


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※2023年のイベントは抽選の可能性があります。確定したらお知らせします。

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