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旧北陸本線の絶景・交通の難所「親不知」(新潟)を行く

青春18きっぷでの北陸本線の旅 5回目を使い切って、高岡(富山)まで出てきたのが前回のお話。


今回、北陸に出てきたのは、是非見ておきたい「絶景」があったからです。
ただ、金沢から東は、青春18きっぷが使えないゾーン。

そのため、以前紹介した、JR西日本のアプリ「tabiwa」で発売されている「北陸おでかけパス」を使って、金沢から東を見に行こうと思ったのです。

「tabiwa」について詳しくはコチラ…


北アルプスを間近に望む・泊(富山)

高岡駅から普通列車に乗り続けること1時間半弱
新潟西部を走る「えちごトキめき鉄道」への乗換駅・泊駅に到着です。

ここから先、えちごトキめき鉄道の列車で、糸魚川(新潟)方面へと向かいます。

このまま真っ直ぐ行く手を阻まんとばかりに、北アルプスが迫っています。ここから先、新潟方面は交通の難所として知られる「親不知(おやしらず)」が控えています。


北陸道の関所・市振(新潟)

泊駅を出ると、海沿いに大きく曲がり、海沿いを列車は行きます。
しばらくすると、市振駅(新潟)に到着です。

ここから先が、北陸道の難所「親不知」になります。
正面の山は海に迫り、左手はすぐに海となっています。

市振から東は、このような断崖絶壁。
こんな場所を「街道」としてかつては徒歩で行っていたのです。

ここに来るまでは、親不知を一度歩いてみてもいいかとは思っていたのですが、この景色を見た後だと、流石に足がすくみます。
この日は、もちろん鉄道でそのまま進みます。

改めて、このような険しい場所に、鉄道・国道・高速道…を今は通している訳ですから、驚きでしかないのです。

江戸時代には、市振は親不知を越える前の宿場町と関所が置かれたのです。ここから越後へと抜けるのは、相当難しい場所だったのだと感じたのです。


親不知駅(新潟)

市振からしばらくは、トンネルが続きます。
何せ、あのような断崖絶壁を行く訳です。線路を通す場所がない以上は、トンネルを掘ることになるのです。

途中にある親不知駅。
わずかな平地に、こうして駅が建てられました。

正面には国道と高速道が走っています。

親不知の辺りは、どちらの方面の列車も1時間に1本程度しか来ない場所です。
歩いて20分弱の所に、道の駅はありますが、親不知駅には乗り降りする人もほとんどおらず、至って静かです。

その代わり…

親不知から次の青海(おうみ)は、特に見事な日本海を眺める絶景区間です。この日は、風は強いものの、天気にも恵まれ、とても心地よい景色でした。

親不知駅でウロウロしていましたが、海からの風がとても心地よいものでした。

姫川を渡り糸魚川(新潟)

泊駅から真っ直ぐ向かえば40分ほどで姫川を渡ります。
ここを渡れば、北陸新幹線の停車駅・糸魚川駅になります。

糸魚川からは、姫川沿いを南に山中へと向かう大糸線が出ています。
信濃大町や松本(長野)へと通じる路線になります。

姫川は、川幅も広く穏やかそうな川に見えますが、高低差が大きく、かなりの急流です。
その暴れ川ぶりゆえに、「厭い川」から「糸魚川」という名前になったという説もあるくらいです。

親不知を越えた先の大きな町でもあるので、ここを拠点に親不知を見に行くといいかと思います。

糸魚川の町については、また別で書きます。


「急行」での旅もオススメ

週末を中心に直江津~市振間を2往復している「急行」列車

乗車には、直江津駅や糸魚川駅、あるいは車内で、急行券(500円)を購入する必要があります。

国鉄時代に使われていた、昔ながらの車両での旅。
車内でゆられるのもいい感じでした。

急行と言いながらも、先ほどの親不知や姫川といった絶景区間については、ゆっくり走ってくれるので、景色をゆったりと楽しめるのがありがたい所です。
こういう「急がない旅」というのもいいものでした。


しっかりと親不知の風景を愉しみたい方は、setowaの「北陸おでかけパス」や、えちごトキめき鉄道の出しているフリーきっぷを買って、じっくり巡ってみてもいいと思います。

その際に、ちょっとお金を追加して、よかったら急行にも乗ってみてもいいでしょう。

参考にどうぞ。


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