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スーツケースやめました!

海外旅行といえばスーツケースが常識。私自身も旅行で一番最初に使用したのはスーツケース。でも30年以上旅行してきた結論として、現在私はスーツケースを使用していません。なぜ「スーツケースをやめよう」との結論に至ったのか、まず私が使用してきたスーツケース履歴を書かせてもらいます。

1990年代:SAMSONITE4輪50L

私にとって初めて購入したスーツケース。当時はバブル絶世期。多くの人が海外旅行へ行きましたが私もそんな一人。旅行初心者なものですから荷物が大量になり、それを入れるだけの大きさが必要でした。重量はあるものの荷物を留めるインナーストラップやディバイダーなど、内装は非常に考えられており、使いやすかったです。3回ほど使ったところで車軸受けが壊れ、お払い箱になりました。ちなみにまだ当時はTSAロックはありません。

2000年代:RIMOWA SALSAトロリー50L

ネットでの評判を調べて購入したもの。ポリカーボネイトとファスナーの組み合わせは軽量・丈夫で、今でも現役で使えますが出番がないのが残念。トロリータイプを購入したのは取り回しを考えて。当時はまだ荷物が多いままで、スーツケースを抱えて階段や地下鉄を移動するのは苦労しました。「とにかく荷物を減らさなければ」との結論を出してくれた、私のスキルアップのきっかけになった一台。

2010年代:日本製トロリー30L

この時期には、「大きなスーツケースは体力的にしんどい」との反省で、荷物を減らす工夫を模索していた時期。現地で洗濯を積極的にすることや、「あればなお良し」的な荷物を排除したせいで、1週間程度であれば30Lにまとまるようになりました。
前回と同様にトロリータイプを購入しましたが、小さくなったせいかバウンドしたり、他の人がつまずいたりしたので、トロリータイプは危ないなと思ったりもしました。

スーツケースは、キャスターが使えなければただの箱!

スーツケースはキャスターを使うことができれば楽ですが、実際の旅行の環境はそんなに優しくありません。それこそ空港やホテルなどならよいのですが、街頭に出ると状況は一変。石畳になるとバタバタ振動するし、アスファルトでもちょっとの勾配でまっすぐ進まず、コントロールするのにも意識的に疲れます。未舗装の道路なんて使えたもんじゃありません。そもそも「キャスターが使える環境=バリアフリー」ってことですからね。世界どころか日本だってまだまだバリアフリーが充実していません。
肝心のキャスターが使えなければ、スーツケースはただの箱。もちろん技術革新などで軽量化されてきていますが、階段や段差があるたびに持ち上げなければならず、30Lでも手や腕の負担がかなりあります。50歳を超えた私は正直うんざりです。

もちろん、常時ポーターを雇えるセレブだったり、決まった場所に長期間滞在する旅行や玄関からDoor to Doorで車を使う旅行だったら、スーツケースもありだとは思いますが…。

やっぱり選択肢はバックパック? でも…

そこでバックパックのような、常時ながらも背負いにすることで体への負担は軽度で、ある程度の量の荷物を運べるバッグを探し始めました。

しかしバックパックにも懸念することがあります。よく使われている登山用バックパックは体力的には理想ですが、ファスナーが外へ露出していて、どう考えてもセキュリティ的にはマイナス。当時私は東南アジアを中心に旅行していたため、スリなどの防犯対策が必須。なのでセキュリティも担保したうえでしっかり背負えるものはないか?といろいろメーカーを探しました。

そこで行き当たったのが、現在使用している「Gregory Alpaca Duffel 45L」「Gregory Compass 30L」の二つ、いわゆる「背負うダッフルバッグ」です。

上がCompass 30L
下がAlpaca 45L

双方ともショルダハーネスのクッションがしっかりしていて、肩にかかる負担も分散されて非常に楽。かつ背負ったときには開口部が背中側にしかないため、そのままでは中の荷物にアクセスできませんので防犯上も安全です。今は、Alpaca 45Lは長期間の旅行向け、Compass 30Lは短期間や機内持ち込み重量が少ないLCCを使う旅行にと使い分けています。なおAlpacaは、当初持っていた旧モデルよりも現行モデルの方が背負い心地が良くなったので買い換えました。

※それぞれのバッグのレビューについては、別途書かせていただきます。

このような背負うタイプのダッフルバッグはいくつかのメーカーから出ているようです。なにぶんダッフルバッグのショルダーハーネスは簡易的なもののほうが多いので、実際背負ってみて比較したほうが良いですね。またダッフルバッグは、コンパートメントが一つになっているのは利点でもあり、欠点でもあります。というのも荷物は入れやすいものの、背負うと下に偏ってしまい、バッグの形がいびつになってしまいます。荷物をまとめるソフトコンテナを使ったり、空いたスペースをコンプレッションストラップで調整するのがポイントですね。メーカーによってはディバイダーを備えたものもあるようです。

どうでしょう?同じように「スーツケースがしんどい」という人がいらっしゃるのでしたら、一度スーツケースから離れてみてはいかがでしょうか?

とはいえ、私もさすがに「ビニール袋で旅をしよう」とまでは思いませんが…。😅

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