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子連れケアンズ旅行記【12】帰国時PCR陽性で帰国難民!?

 ようやく9月7日から条件付き(ワクチン3回接種)で日本への帰国時PCR検査が免除されることが決まった。こんなことを国民に強いてるのは世界を見ても日本だけと言われ遅まきながら動き出した様子。

 我が家が帰国したのは8月末なので、まだPCR検査が必要ということ。そろそろなくなることも期待しつつ、ギリギリまで現地での検査予約を入れていなかった。(キャンセル料1人$25かかる)帰国5日前くらいにもう待てないなと予約を入れた夜、水際対策緩和のニュースが駆け巡った!えっ、いつからなの?と思いつつ1日待ったけど結論が出ず、諦めて検査することに。オーストラリアではクリニックではなく、パソロジーで検査が受けられる。ケアンズの街中で受けられるのは『QML Pathology』で、48時間以内に結果が出る$100のものにした。子供割引などあるはずもなく一律。息子は未就学児なので特例で親の監視下で…うんぬんで受けずに済ませ、3人分で約3万円。痛い出費だけど仕方がない。24時間以内に検査結果が出るものは更に高額です、汗。ウェブサイトで予約してクレジットカードで支払いをすると予約表がメールで送られてきてプリントアウトするように書いてある。スマホ画面見せればいいかなとも思ったけど、念の為officeworksにプリントアウトしに行く。

プリントアウトに半日潰れた!初日は夕方行ったため、閉店間際だったらしくタイムアウト。翌朝仕切り直し。
まずはマシーンからカードを取り出し、そこにチャージしなければならない。$5しちゃったけど一枚8セントなので$1で十分だった。(¢8を¢80と聞き間違うミス!)現金でもクレジットカードでもチャージ可能。

そのカードを持って隣のコピー機へ。色んな方法でデータを送ることが出来る。Google Driveで出来るとの前情報があったのでそのつもりだったのだけど無い。Dropboxなら出来るとのことでアプリをダウンロードして試したのだけど上手く行かない。メールでファイルを送るというのも試したが出来ない。基本的に夫が試行錯誤し、私は子どもたちを店内で面倒見るのに徹していたのだけど、進まない。

カスタマーサービスに並んで(こちらはきちんと列に並んでいれば助けてくれる、気づかず横入りすると冷たくあしらわれるので注意)お兄さんに助けてもらう。メールで飛ばせと言われるが、やっても出来ないんです!と言うと、送った画面を見せろと。そのうち夫が気づいた、ファイルにPassCodeが必要なことを。PassCode付きのファイルは開けないので、一度開いたのをjpegに変換してから送るように言われ、出来た!!長い道のりだった、これで検査は受けられる。検査予約はしたが、日時指定はなく都合の良いときに行って並ぶ。翌日の朝7時頃パソロジーに着くと、日本人が一組並んでいる。その後続々と日本人が列を成す。ケアンズであまり日本人を見かけなかったけど、ここだけ日本人比率が異様に高い。ちなみに検査をしてくれた女性も日本人っぽいけどずーっと英語で対応してる。違うのかなと思ったら、子供には日本語で話しかけてきた、あ、やっぱり。
 まずは夫が受ける、舌に綿棒を擦り付けて、その後その綿棒を鼻へ。おんなじのでやるんだね、びっくり!そしてなぜか涙目の夫。意外に痛いとのこと。次は私。鼻をグリグリやられた時に、痛いけどくすぐったくて笑ってしまう…(痛がると次に待ってる娘が怖がると思って我慢したのもあるけど、くすぐったさが勝る)「ママなんで笑ってるの」と安心した娘の番。泣く。いたいー。直ぐに終わったけどまだ泣く、可愛そうだけど、これしないと日本に帰れないからね。我が家はタイミング良くほとんど待たずにあっという間に検査終了。あとはメールで結果が届きますとのこと。

 そして翌日寝ているところを起こされた。なに?まだ眠いんだけど…「俺、陽性!」え?なに?な、な、な、な、なんと?頭がぐるぐるする!「二人は陰性なんだけど…」ひえーっ、よりによって夫が陽性とは。私は勝手に自分が陽性で、夫が子どもたちを連れて帰るシミュレーションはしていのだ、実は。それはそれで大変で、新たな宿の予約や飛行機の予約変更も英語でしなくちゃだけど、なんとかなる、なんとかするぞと。(都合のいい妄想)しかーし、夫が帰国出来ない場合、更に仕事を休むことになるので迷惑がかかるし、私ひとりが子ども二人を連れて帰国するのはかなりハードな難題山積み。(空港から家までの車の運転等)帰国後のしばらくワンオペ問題も。夫はなぜかすごく冷静(を装っていたと後に判明)オーストラリアでは通常コロナ陽性だと7日間の隔離、程なくして夫のメールにそうするようにメッセージが届く。

さぁ、どうする?

実は我が家は旅立つ直前、一家全員でコロナに感染し療養済。約1ヶ月前の出来事。同じタイプのコロナには再感染する確率が低いとのことで、逆に安全。しかし、稀に体内にウイルスが残り、しばらく陽性反応が出ることがあるそう。たぶん夫はこれに当たる。陽性反応もローレベルらしいので。
 オーストラリア旅行中にコロナに感染し、療養後も陽性が続く場合、領事レターを発行してもらい、帰国できる可能性がある。しかし、夫がコロナに罹ったのは日本。それを認めてもらい明日の便で帰国可能かわからない。万が一の為に日本でのマイハーシスの療養証明をスクショしてきたけど、夫に言い忘れ夫の分だけない。慌ててマイハーシスにログインを試みるものの、エラー。(国外からだからか、療養後時間が経ちすぎているのか不明)

 とにかく道はないか、電話より領事館に直接出向くほうが良いと判断し、開く時間めがけて私が向かう。(夫は隔離で外出していいかわからなかったため)そこで相談したところ、(毎日同じような日本人が来るので慣れた対応で親切)、オーストラリアの病院で療養証明が貰えればレターの発行は可能。療養済みを何で証明するかの判断は病院次第、日本人通訳の居る同じビルの病院を紹介してくれた。とにかく明日のフライトまで時間との勝負。夫にすぐ電話をし、病院予約を取ってもらい、子どもたちを連れて来るとのこと。マイハーシスの療養証明は無いものの、メールで陽性確認、その後のやり取りが残っていたので、それで対応してくれるとのこと。ほんとに大丈夫かな?と不安は残るものの、やるしかない。病院も予約いっぱいなのに、帰国できるかの瀬戸際日本人が連日隙間に入れてもらってる模様、ありがとうございます。

領事館のある近代的なビル


行きたい階を押すとどのエレベーターに乗るか知らせてくるのでその前で待つ


同じビルの一階にあるクリニック

 子どもたちはそろそろ暇してきたので、私が近くのプレイグランドで遊ばせて居る間に夫がひとりで、病院での回復証明を貰い、($160かかったけど、背に腹は代えられない)その足で領事館に出向き、領事レターを発行してもらい、航空会社にメールをした。実は陽性で領事レターによって飛行機に乗る場合、出発の24時間前までに航空会社(ジェットスター)に、書類の提出をするルールがあったらしい。これでひとまず乗れるはず、全ての手続きが終わったのは、フライト時間の25時間前、本当にギリギリだった。(後にジェットスターから、ワクチン接種証明あればPCR検査結果要らなくなったとの呑気な連絡が来たけど、ワクチン3回接種かつ9/7からのはず)

 もう、やれることはやったので帰れることを祈るばかり。当日、空港のチェックインは3時間前からなのでそれより早く行きトラブルに備える。病院で見かけた同じような状況の日本人が目の前でやけに時間がかかっている、乗れないのか…と不安がよぎる。しかし、PCR検査の結果、医師による快復証明、領事レターを見せたところ、無事チェックイン。はぁー、本当に良かった。
 機内では日本人学生の集団が居て、彼女たちは帰国できなかった組らしい。200人で来て9人は帰国できずに延期して、同じフライトになった模様。それだけ居れば一定の確率で陽性者が居るのも想定済みなのかな。

 MySOSアプリも黄色いままだけど、(問題なければ青のはずだった)帰国後の入国検査も拍子抜けするくらいスムーズに。混んでいなかったからか、コロナ前と変わらない時間で入国できた感じ。ここでも回復証明と領事レター様様。3歳息子の陰性証明が無いことも何も触れられず通過。

 何かひとつ間違えば(ケアンズではなく大きな都市なら領事レターや受診に時間がかかっていたかも。メールでは回復証明出なかったかも等考えられることはたくさんあるけど)帰国難民になるところをすり抜けた感じがする。旅行に行くに当たって、予定通り帰国できない可能性ももちろん考えていたので、やっぱりまだまだハードルが高いのは確か。それでも我が家は旅を続けます。
 何かをやりたいとき、リスクを全く取らないよりは、(命の危険が高いものは別)トラブルに対応して乗り越えていく力を子供にも身に着けてほしい。

とにかく予定通り帰国出来て、良かった!

帰国すると次はどこ行こうかなと検索の旅がはじまる、笑。

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