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自分が信頼できるメディアを持つということ

が、自分の言動や文章に責任を持つことへの第一歩だと思っている。

船の中では基本的に衛星放送しか見ることができない。生粋のテレビっ子で、平日の休みには午後の民放のワイドショーをだらだらと見ることが好きだった私だが、この仕事をはじめてから昔よりそういうものが苦手になった。

「ビートたけしさん離婚」のニュースが、トップニュースとして取り上げられている。反射的にチャンネルをNHKへ切り替えた。

芸能人といえど、人の人生をトップニュースに取り上げている時間はなんだかひどく心地がわるい。人の人生についてとやかく述べている人たちを見ることに対して、ただ居心地のわるさを感じている。

「他にもっとトップニュースでじっくり取り上げるべきニュースがあるのに」という感情もあるにはあるけれど、それは私に限っていうなら、ひどく自分勝手な感情である。

世界で起きている紛争のこと、米中貿易摩擦のこと。放っておいたらすぐに現実から逃避しがちな自分が、世の中のことに目を背けないよう、自分の中に取りこんでおきたいだけ。

自分で積極的にそれを取り込む労力をかける前に、受動的にそれらが私の中に入ってくればいいのに、と思っているだけなのだ。もちろんたとえトップニュースでなくとも、ワイドショーで必要なニュースは放送はしているけれど。完全に衛星放送で見ているBS日テレの深層ニュース国際報道2019などを見てインテリジェンスのごくごく一部を噛っている気分になっている。


タイトルの話に戻る。

書くことを始めてから、どんなにviewer数が少なくても公開することへの責任を持たなければならないと、最低限考えている。

今までのnoteでも何個か記事をリンクしてきたけれど、恥ずかしながらほとんど自分で積極的に新聞を取ったりしてこなかった私は、やっぱりどのメディアを選択すればいいのかまだ自信が持てないでいる。情報に関して取捨選択をできる能力や、その幅がめちゃくちゃ狭いのだ。

最近ちょっとずつ、自分の中でブレないものを増やしていっている。肌にトラブルを抱えていないときに使う化粧落としから乳液までの組み合わせ、好きな香りのシャンプーコンディショナー、訪ねた土地でいつも立ち寄るカフェ、立ち飲み屋。

それと同じように自分の知識を増やしてくれる媒体も、ひとつでも何個かでも核となるものを持ちたい。むやみやたらとインターネット上でつまみ食いをするよりも、まずブレない信頼できる何かを決めてから、つまみ食いをしていろんなものを取り込みたい。

「書くこと」を始めることによって、そう思うようになった。 いろんなものを見て聞いて流れるように生きていくことは悪いことじゃないけれど、今の私は「安定」のなにかを求めている。

そしてそれはまだ見つかっていないので、今回もただの雑感で終わる。

ここから数ヶ月、いろんな媒体を目にして自分にしっくりくるものを見つけたいなあ。それは事実を伝える文章が自分にとって読みやすいもの。たぶんあまり攻撃的な伝え方をするものは私には合わないと思う。

自分が普段積極的に取り込まない類のものがすんなり入ってくるメディア。それに触れることによって、そこに対する自分の意見や自分の考えを膨らませられるなにか。そういうのがあればいいのだけれど。

ん、これもある意味受動的なんだろうか。

ちょっと書いているうちに分からなくなってきたけれど、「情報を取り入れて自分の考えを伝える」ことに対して、だんだんと自分に合う方針がわかってきた時に、またnoteに書こうと思う。


最後に、そのためのヒントになりそうなことを自分のために残しておく。

noteをはじめてから強制ではないけれど、ぼんやりと自分に課したルールがある。

「1日5つ以上は記事を読むこと」だ。

その記事はコラムでも日記でもなんでもいい。そして今は、NIKKEI COMECOになんとなく信頼感を置いている。

もともとうちのお客様でも日経新聞を手に取る人が多い。地方で自営業を営む両親も、日経と冠するものには信頼を置いていたように思う。だから私にとって「日経」は、「一流の人が読んでいそうなもの」だった。(両親を一流と表現するのは少し気が引けるが、尊敬している。)

上述のように自分の核になるメディアを模索していくにあたって、ちょうど日経電子版を取ろうかなと考えていたところだったのもあるとは思うが、noteの中を散歩するにあたってわたしがまず「とりあえず」目を通すものは、今のところこちらのようだ。


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