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BLACKPINK(ROSE).part5

 ROSEは日本でシングルデビューして、1年で日本レコード大賞の最優秀新人賞を獲得した。彼女はBLACKPINKの中でも、プロデュースの立ち位置で表現する事が多かったので仲間から演出について相談される事が多かった、特に愛のどす黒い感情をどう表現すればいいのか?ラップに乗せる時の歌詞を考えて欲しいとディレクターに言われた時はお前が考えろよ、私はアーティストだぞと思ったものだ。


 日本でのデビューを果たして、1人の時間が多くなると、自分の表現に集中出来た。特に衣装にはこだわった、アメリカのインディーズのアーティストが歌う時に身につけるキャラクターが大のお気に入りだった。恐らくディズニーのキャラを新しく創作している様だった。BLACKPINKの時のダークな愛は鳴りをひそめ、正統派の白雪姫を演じた。ROSEが子供の頃から憧れていた存在だ。


 僕はROSEが年末に福岡ドームに来る事が決まっていたので、グッズ代とチケット代、宿泊費を稼ぐ為に仕事に精を出していた。その時の救いだったのがBLACKPINKのLOVESICKGIRLという曲だ。MVで4人が車に乗りながら、愛を語り合うシーンがあるのだけど、思わず韓国人の彼女が欲しくて、一緒にドライブしたいと思ったものだ。そんな事に浸る夜には、必ずROSEが夢に出てきた。彼女は僕の事が堪らなく好きな様なので、僕はどうして何の取り柄もない僕の事好きなの?と彼女に聞く。彼女は本当に私のこと分からないの前世でも一緒だったじゃない。僕はどんな風だっけと聞くと私がサラブレッドの馬で貴方が飼育員だったでしょ、ヨーロッパの中世で凱旋門賞を一緒に競ったじゃないと話す。僕は訳がわからないけどROSEに合わしてそうだねと返事した。


 ROSEは年末年始と日本での仕事が増えた、この事はBLACKPINKのとってもいい影響が生まれた。ハリウッドのディレクターが映画に出てみないかと声をかけてくれたのだ、4人のドリームロードをアメリカでも紹介したいと言うのだ、韓国人の女性アーティストでハリウッド映画に出演する事は初めてだったので、ROSEもやる気になっていた。韓国と日本、米国を股にかけるアーティストに成長していた。韓国でのメジャーデビューから3年しか経っておらず、自分にもまだ伸び代があるなと感じていた。


 僕は頭の中のROSEといつも一緒だった。僕が作曲した愛の曲を何度も歌った、君が新人賞をとった夜もワインで乾杯したね。君が好きなフルーツの盛り合わせも食べさせてあげたね。君は甘えるのが上手いから、時々本当かどうか不安になるけど、2人でいれる時間は短いから、君の希望を何でも叶えてあげたいんだ。僕の事一番の理解者として信じて欲しい、僕は君を裏切る様なことは絶対にしないから。君が歌う姿をこれからも守っていく、だから年末に逢えること楽しみにしてる。僕は君の誰にも平等に仲良くしてくれる所が大好きなんだ、ずっと応援してるよと伝えた。いつもありがとう。

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