今の仕事についてから、やっと、この歳になって
人前で話すことができるようになりました。

今でも正直日本人の前で話すのは得意ではないのですが、
それでも前よりは緊張しなくなりました。

1対1で、しかも社内の人と話すことの多い
事務仕事をしてきていたので、
1対10人とか、20人、時にはそれ以上を相手に、
教えるなんて考えたこともありませんでした。
それくらいハードルが高かったのですが、なんとか慣れるものです。
人はいくつになっても成長できるものだと、
自分の体験を通して実感しています。

新しい環境に飛び込むことは正直リスクも多いです。

日本語学校では、必ずしも給料が上がるわけではないですし、
むしろ様々な条件は悪くなると言えるかもしれません。

でもこうやって、一つでも新たに得るものがあると、
やってよかったかな、と思います。

一つのところにいて、成長し続けることももちろん出来ますが、
環境によっては、慣れすぎてしまって、
単調な毎日になってしまうこともあるでしょう。
転職経験によって、ある企業では当たり前のことが、他の企業や業界では違う、なんてことを知ることができるのも、自分の引き出しを増やすためには貴重な経験かなと思います。

生活のために、働かなければならないときも、もちろんありますが、
できれば、自分が心から楽しいと思える仕事をしたいな、と思います。

教師が「天職」と言えれば理想ですが、
そこまでの自信はまだまだありません。
ただ、思いがけず出会った職種で、知らなかった自分の良さなんかも
見つけられたような気がします。
そしてこの仕事を通して、外国と日本の関係についてより良く知る機会が増えたことが、これから人生後半を、後悔なく過ごすための大切な源泉だという
気がしています。

ふと目に止めた雑誌や、街の看板、今ならネット上で、
新たな経験のチャンスが転がっているかもしれません。
過去に出来なかったことを、一つでもできるようになるために、
明日も頑張っていきたいです。