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画になる景色を求めてひたすらシャッターを切る~休日おでかけパスの旅編その3

びみょ~にGWを外したとある土曜日。
ちょうど身体が空いたので、ふと思い立って出かけた休日おでかけパスの旅、第3回です。

さて、久留里線の深淵を目指して進む旅路も中盤戦。
もう少しで拠点駅の久留里に到達……といった辺りから今回のレポはスタートでございます。

前回、いろいろと久留里線のことボロクソに言った気がしますが。(鶏頭)
久留里線だって良いところあるんですよ!

どこの田舎にでもあるようなありふれた風景じゃないですか……と、思うでしょう?
確かにそれはそうなんですよ。
ただ、ここで僕がふと気付いたのは、画として綺麗にメリハリが付いているということなんですよ。
どういうことか。もうちょいズームしてみます。

前景、中景、背景。綺麗に傾向が統一されている。

手前の田んぼが前景、目線の奥の住宅地が中景、そして後ろにそびえる丘陵地が背景。
手前に田んぼの黄緑、中央にやや雑然とした住宅、背景に丘陵の森の深い緑。
メリハリとバランスがどちらも取れていて、ただだだっ広い田んぼの風景とか、一面の山のクソミドリになるよりも締まって、被写体としては面白い画になります。
この辺なんかすごくわかりやすい一例なんですが、この沿線、そういう意味で撮影して面白い車窓がたくさんあります。
田んぼなら田んぼ、山なら山だけみたいに、何かひとつに偏りすぎてないところが良いんです。

それにしてもこの辺、配置傾向として平場が田畑、丘陵の裾に住宅というのがもはや様式美じみてるんですが、この辺りって夏場なんか結構豪雨が降りがちでしたよね……。
山崩れがちょっと心配になりますが……平場は平場でこの辺りの地形からすると歴史的に水害がヤバかったのかな……?
全然住宅ができてないってことは、多分そういうことですもんね。

ただ、最近はその辺の事情が改善されたのか、そういうわけでもなくて農地的な事情なのか、ところどころ、平場にも住宅が造成されていたりする場所もぼつぼつありますね。

ちなみに、横の車窓はそんな感じで、こっちは付近での後面展望。
久留里が近くなっていくにつれて、こんな感じに山の間に分け入っていく感じの線路になるわけですが、久留里にだいぶ近くならない辺りまでは、こんな感じにほとんど平坦なんですよ。
この辺なら鉄道の特性をもっと活かしようがありそうです。
問題は、この先……。

そろそろ久留里駅が近付いてきました……。

久留里駅の手前辺りからこのような感じで上り勾配が目立つようになってきます。
エンジン音も結構なうなりを上げていますが、速度は上がらないですね。
そうこうしている間に、久留里駅に到着です。
久留里駅が近くになってくると、乗客の数も徐々に減ってきて。
久留里駅で一気に降りました。
で、こうなりました。

がらーん……

かーしーきーりー。
最後尾車両に乗ってたんですが、誰もいなくなりました。
見える場所にも乗客の人影が見えません。
実際には、他の車両にあと2人ほどいたみたいです。
(終点着いて発覚)
これこのまま3両で運転するんですか……? マジで?

観光スポットの紹介が、ちょっとむなしい。

乗り鉄含め、観光客が全然いないってことですもんね……。
久留里までは一応多少なりとも地元需要がしっかりあるんですがね……。
鉄道としてはそれでも少ないわけですが。

最後尾。ちゃんと車掌さんも乗務してます。終点まで。

3両繋いで、ワンマンでもないのか……。
それでいて、乗客はいない。
これでも結構絶望的な光景ですが、この先の深淵区間に足を踏み入れると、そうなっている納得の理由が一目瞭然なのでした。
その話はまた次回。

というわけで、今日のところはこの辺で。
続きはまた。

よろしければ、この先もお付き合いくださいませ。

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