というわけで、今年も２日連続で千葉県内JRと一部地方私鉄乗り放題の切符が出ています。
これ、何が優れものかというと、土日祝日限定とか、そういうの付いてないんですよ。
平日だろうが何だろうが、連続した２日間使えるので、ぐるっと千葉県を遊んで回るのにちょうど良いんですよね。
特に、房総半島と銚子、ぐるっとまわって見ていこうかとか、そういうのやろうとすると、これ意外と微妙にお互い離れてて、しかもそれぞれ都心からはほど近いにもかかわらず、お互いに結構なローカル区間。
なので、速達列車は直接繋いでいるのは都内方向なので、一旦千葉まで戻る羽目になったり、まっすぐ行こうとすると下手すると全区間鈍行で、おまけに結構接続が不便だったり、逆に妙に接続良すぎてダッシュ必須か１本見送って１時間待ちを余儀なくされるとかだったりとか、なかなかちょうど良い感じに収まらなくって、なかなかアクセスが良くないんですよね。
なので、こんな感じに房総と銚子を一気に回るなら、特急使うと千葉まで戻らなきゃいけないのを逆手にとって、千葉で１泊するみたいな感じに旅程を組むと、結構良い感じに収まってくれたりするんで、すごくちょうど良いんですよね。

そんなわけで、千葉県を北から南まで余すことなく満喫するならお勧めの切符でございます。
そんな、「サンキューちば」シリーズのきっぷは２種類。
基本的に千葉県内完結タイプの「サンキュー❤ちばフリーパス」。
都区内発着タイプの「サンキュー❤ちばフリー乗車券」。
都区内発着タイプでも5000円足らずで２日間乗り放題になります。
さらに、特急券を別途用意すれば、特急列車の利用もOKです。
ちなみに、チケットレスで早めに席を確保すれば、東京～安房鴨川、もしくは東京～銚子を特急で乗り通した場合、特急料金は1220円です。
ぶっちゃけ自由席より安い。
設定の席数が残っていれば、結構ギリギリでもこの割引価格で買えるみたいです。

詳しくはこちらを参照してください。

なお、乗り放題になるのは以下の路線です。
・千葉県内のJR線
・小湊鐵道線
・いすみ鉄道線
・銚子電鉄線
・流鉄線
・千葉県内の北総線
・東京湾フェリー（金谷港～久里浜港）
・一部バス路線（特に館山～鴨川間をJRと並行する路線が列車の運行間隔の隙間を埋める感じで便利）

ちなみに今年度の企画では、秋期間は10月末までと使える期間が１ヶ月間短くなりましたが、新たに冬期間が追加され、こちらが１月４日から２月いっぱいまで。
２月末が期間に入っているので、ギリギリ南房総の菜の花の時期に被るんで、すごくいいんじゃないですかね？

で。
鉄オタ的にこの切符の何が良いかというと、単純に「乗り回せる」というだけじゃなく、フリーエリアに入っている地方私鉄を応援したい場合、直接そこにお金が落ちるのが良いんですよ。
極論、自分がそこを乗らなくても、このチケットが売れればその枚数分、一定割合で各鉄道会社に分配される仕組みですから、旅程の都合でそこの路線に乗らないよ……という場合でも、このチケットを買うことで応援になるというわけです。
ただ唯一、久留里線末端部を応援したい方にはご注意を。
この手のチケット、残念ながらJR所属のこういうローカル線に対しては直接輸送成績に全く貢献しないので、ここだけは、たとえこの切符で当該区間に乗ったとしても、全くもって応援になりません。
（会社全体の売上成績にしかならないため）
久留里線末端部を応援したい方は、素直に当該区間の正規のきっぷを買って乗りましょう。

そんなわけで、この秋、千葉県を旅する方にお勧めの切符のご紹介でした。
なんでこんな記事をいきなり書いたかというと、そろそろ夏も終わって、この秋から取材活動を再開しようと思っていたところで、旅程が決まったからですね。
はい、ワタクシもこの秋、千葉を旅します。

というわけで、皆様も良い旅を。

でわでわ。