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シルクロード day11 焼肉が食べたくて

砂漠の中を4時間ぶっ飛ばしタシケント国際空港ターミナル2に到達。時刻は20時前と流石に夜である。
サマルカンド出立時に今のうちに飯食っとけよとアドバイスされるも、タシケント市内で食うからええねんと言った僕、結局市内で食うための時間が消滅してしまい、空港直行という完全なミス。誰や3時間もあれば余裕と言ったやつは。

↑道中牛の群れとすれ違う

でもここタシケントは中央アジア最大級の都市。そこの空港やしさぞたくさんのレストランがあるんやろなぁ。

**あるんやろなぁ。 **

**ないんだよなぁ。 **

アルマトイから何も学ばなかったのかこの男は。

↑タシケント空港。漂うショボさ

空港で夕食を取る気満々だった僕、レストランのレもなくて泣く。カフェはあるが不味そうなパンしかない。
制限区域内に1箇所しかない土産物屋で残りのウズベクスムを消化(店内は基本ユーロ表示)。こんなショボい中央アジア最大級の空港だが、名誉の為に言うと設備自体は綺麗だった。旧東側は基本的に規模がショボいものの、清潔なのが救い。これがノーマルイスラム圏との差か。
おいバングラデシュ、君のことやぞ。

↑タシケント空港。写真からもショボさが漂う。

そんなこんなでウズベキスタン出国。2215発のアシアナ兼ウズベキスタン航空にて大韓民国の仁川に向かう。ちなみに2220発の大韓航空兼ウズベキスタン航空便もありややこしかった。

機内ではスターウォーズEP7を観る。もちろん和訳なんてあるわけもないが、飽きるほど見たので何言ってるかは分かる。

なんか敵も味方も弱くなったなぁ、、、。特にラスボスマスク役のカイロレンさんが弱すぎる。ダースベイダーが見たら泣くだろう。
XウィングよりTIEファイターの方が耐久性上がってるのにはビックリだ。

スターウォーズ見終りとうとうやることがなくなった僕に救済の食事。アシアナ機なので安定した美味さのモノが出るかと思いきや、ウズベクとのコードシェア便なのでアンバランスな食事が。具体的には味の濃いチキンハンバーグと甘々のケーキがセットで出てくる。合わないなぁ

↑機内食。

9時に仁川国際空港に到着。
入国手続きに予想以上に時間がかかりトランジット時間は凡そ5時間。もうちょい早かったらアシアナ航空主催の無料ソウルツアーに参加できたのに。

一応機内食が出たとはいえ完全に食に飢えた僕の心は1つ。

**焼肉が食べたい **

韓国といえば焼肉、焼肉といえば韓国である。
日韓関係の悪化だの食欲の前ではカス。

特にカルビが有名らしいのでカルビ食うならどこ?とインフォメーションの人に聞くと南大門市場行けとの回答。早速そこまでのバスチケットを購入。

すぐ着くかと思えば仁川からソウル市内まではかなり遠く、1時間以上かけてようやく南大門市場到着。 バスから降りると予想以上の寒さに身が応える。完全砂漠性気候の服装、すなわち短パン半袖サンダルに9月末のソウルはあまりに過酷。

やっぱりあったまるためにも焼肉やな!!肉が俺を呼んでいる。早速市場内にある焼肉屋に突撃。ぼっち焼肉だが寂しくない。

早速メニューを貰い、やたら美味そうな写真が載っているカルビ焼肉セットを注文すると、店員のおばちゃんがVサインをかましてくる。

勝利のV!
釣られてVを返す僕。だがおばちゃん、なんだが困った表情を浮かべている。

???笑顔のV僕と困惑のVおばちゃん、これは何か認識の齟齬があるのでは。

**え、これ2人用から? **

嘘ぉ

**1人焼肉…え、ない? **

結局骨つき肉のスープ(名前忘れた)を注文。完全に焼肉気分でいたのでとても悲しい。

↑南大門で骨つき肉スープを食う…。焼肉とは…

虚脱感に襲われながらも、なんだかんだ美味い肉スープを平らげて店を出る。さすが韓国や。このままソウル観光と行きたいが時間が押している。
そのまま南大門市場、崇礼門、ソウル駅といった名だたる名所を素通りして地下鉄に乗車。これまた1時間ほどかけて仁川に帰還。

本当にソウルで肉しか食べずに終わった。

観光大好き女子に聞かれたら頭おかしいんじゃねーの、と笑われること必至である。

↑南大門市場。アメ横に雰囲気似てる。

↑崇礼門。最近火災で焼失したが復興済

仁川に戻るも韓国で特に土産物を買う気もないのでシャワーを浴びることに。
そう、あまり知られていないが仁川国際空港ではシャワーを無料で浴びることができる。なんならシャンプー、ボディソープ、歯磨きセット付き。このサービスは旅行者にはとても有難いので各国にも是非見習ってほしい。

肝心のシャワーの場所だが、手荷物検査を抜けた後の制限区域内。トランスファーラウンジのある4階に隠れるようにある。ラウンジに上がるエスカレーターの場所が分かりにくいので注意しよう。このエリアはマイナーなので人もおらずとても静か。ソファもあるので休憩にもピッタリや。

↑利便性なら東アジア最強な仁川国際空港

シャワーを浴びてピカピカクリーンになった僕、フレグランスな香りを漂わせつつ1545発アシアナ機に搭乗。

なお機内では名探偵ピカチュウを視聴。これや、、、僕らが憧れてたポケモンの世界はコレなんや、、、。とりあえず感涙。
18時には成田到着。10日ぶりの日本だが1か月近く離れていたような気もする。やはり気候が違い過ぎると体感時間も長くなりがちなような。
こんな辺境の成田から我が家まで帰還するのは極みだが、なんと家の最寄駅まで直通バスが出てるっぽい。最高だ。

それでは10日間の今旅行、
46カ国目、「何もない」があるカザフスタン。
47カ国目、現人神ばかりなキルギス。
48カ国目、これぞシルクロードだウズベキスタン。
おまけで
結構発展してるやんウイグル自治区(中国本土は3年ぶり3回目)
一人焼肉させてよ大韓民国(4年ぶり2回目)

それらまとめてシルクロード編、完結!
この素晴らしい世界に祝福を!

↑アニメは国境を越える。ソウル駅にて

#一人旅 #バックパッカー #海外旅行 #日記 #エッセイ #ウズベキスタン #韓国

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