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シルクロード day7 地獄の灼熱ドライブ

朝6時サンライズ起床。
もう動きたくないと駄々をこねる足をしばく。僕の身体にワークライフバランスなんてものはない。
薄暗い中、北門から城壁へ上がり、そのまま西側に回り込む。繰り返すが柵とかないので落ちるとシルクロードの土の一部になる。

アルクのすぐそばまで行き、サンライズ待機。寒いがビシュケクの朝よりかは余裕で耐えれるので我慢。
昨日はイルミ付きホテルに消えていった太陽だが今日はどうか。
10分ほどで御来光。んお、エミールトゥラメドレセ(北側地区。絶賛工事中)の左から登場。だが右側に観覧車が見えるのでこれまた風情が残念だ。

↑シルクロードの朝日

そもそも日の出鑑賞組は全然いない。僕含めて10人も居なかったように思う。席取り合戦になるかと思いきや拍子抜けだ。みんな早起きは苦手なのだろうか。

せっかくの誰もいない朝のヒヴァ、そのままお散歩を開始。朝日自体は微妙だが、陽に照らされて赤く輝くミナレット等の建造物はとても神々しく、静粛で美しい。昼間の喧騒が嘘のようだ。

↑朝日に燃ゆる大ミナレット

↑イスマムホジャモスク前より

一旦朝食をとった後、最後のヒヴァ散策へ。昨日行きそびれた博物館群もあたってみるが、やっぱりショボい。ヒヴァは街歩きを楽しむもので博物館はオマケやから…。

チェックアウト時になってようやく判明したこと。宿のマスコットキャラかつ看板娘と化している幼女、幼女と思いきや来年から大学生かつ地域の最優秀生徒かつ作家かつ英語ペラペラの超絶ハイスペックガールだった。
そんな彼女が日本人てみんなインテリジェントでクールでオールウェイズスマイルなんでしょ!?と嬉しそうに言うのだ。
彼女を我に戻すためにも山手線の通勤風景の話とかしようかなと思ったが流石に自重。

夢を壊してはいけないとミッキーマウスも言っていましたから。ハハッ!(ハスキーボイス)

↑エリート幼女…ではなく少女

本日はヒヴァから南東にブハラへ。
当初鉄道を使おうと思っていたが、1430発はまだしも到着が2230とのことだったのでシェアタクで行くことに。案内所の人曰く5時間で行けるらしいので時間短縮にもなる。
3人で50ドルなのでまぁ許容範囲だろう。

ヒヴァを出てすぐ気付く。エアコンディショナー含んで50ドルと聞いていたが一向に点ける気配がない。
まだ11時なのに気温は30度+強烈な日差し。
当然暑いというとウズベクじゃこんなの暑いには入らないぜ!夏なんて50度や!と言われる。

いや暑いねん。 冷房ほしいよ。

冷房付けたらガス欠起こすで?
砂漠の中でガス欠起こすで?

オーケーこのままで

ヒヴァを出て約2時間後に昼食。シルクロード 名物ラグマンをここでも食べる。安定と信頼のラグマンだ。

↑げんきになるくすり

これで体力気力共に回復。残りのドライブも余裕やで!と思っていると、車は遂にキジルクム砂漠に突入。360度荒野の中、一本の道が延々と奥まで続いている。少なくとも300-400キロはこの景色らしい。
寝てたら着くぜ!とはドライバーの言だが、砂漠で真昼間なので当然暑さも上昇。鬼のような暑さにさっきまでのヤル気も霧散してしまう。

にも関わらずドライバーさん、外国にあるまじき遵法精神の塊。誰も見てないのに制限速度をきっちり守る。
そう、砂漠の中で時速70キロ-80キロ。冷房も付いてないのにきっちり守る
大して暑くないのに160キロを出していたキルギスドライバーを見習ってほしい。

↑絶対法律守るマン。逆らえば砂漠に置き去り

↑キジルクム砂漠突入。暑い

南より射し込んでくる強烈な太陽光にウンザリさていると、右手にアムダリヤ川が出現。
ヌクスじゃあれほど細く弱々しくなっていたアムダリヤ川、かつてはアラル海に注いでいたが農業用水に使われすぎて今じゃ辿り着く前に蒸発して砂漠の中に消えるらしい。
だがそんなことはこの辺りでは感じさせない。しっかり大河としての存在感を発揮しており、幅もとても広く、確かにこれは文明の境目になるわ。
現代も国境として役目を果たしており、対岸にはトルクメニスタンの領土を臨むことができる。
トルクメニスタン側の方が低地にあるためか、緑が多く感じる。

↑アムダリヤ川とトルクメニスタン

結局7時間半かけてようやくブハラに到着。時刻はもう18時だ。
てっきり5時間計算でいたので16時には到着して観光する前提が破産。

なんとか夜のブハラ市街に繰り出す。
今日の宿…というかブハラの安宿街は観光地南端のラビハウスの更に南、細い路地が入り組む迷路のような住宅街にある。当然街灯はないので歩くだけでも一苦労だ。歩きスマホなんてしようものならどこに辿り着くか分かったもんじゃない。
夕食はラビハウスに近いレストランでとることに。が、安価で目ぼしいものは片っ端から売切れてるとのこと。残ってるのはアホ高いものばかり。
オールフィニッシュ、トゥギャザーじゃあないんだよ。 結局100000スムも消えていったしハズレの極み。

↑ラビハウス近くのレストラン。高い

アイスクリームは美味しかった。
それでは詳細は明日ということで。

なんかここ蚊が多いなぁ。

#バックパッカー #海外旅行 #一人旅 #日記 #エッセイ #ウズベキスタン #ヒヴァ #ブハラ #トルクメニスタン

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