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初めての転職〜モテ期到来?〜④

Hとのことを引きずったわけではないが、
俺はしばらくマジメ?に過ごした

今回はちょっとこのレストランでのことを少し話そうと思う

まあ、職場には誰かしら嫌われる人っていますよね…それがここでは、シェフだった

なんだかんだ言ってもその職場のトップですよ、そりゃあ誰もそう思っても言えないわけです…
機嫌が悪いときなんてもう大変でした…

なんか俺はそういう人に好かれるみたいで、これといった被害は無かった気がする
その点は人徳?だったのかな…?

そんなある日、もう限界だったのか社長の耳に入ったわけです、シェフのことが…
ハイ、即…解雇です!びっくりしました
その社長がちょっと変わっている方で…

なんと、解雇したその日の夜の営業をやめて、従業員を全員集めて…

「今日は祝勝会と決起集会だー!!」

場所は…「叙々苑!」ですよ!?

全員って20人以上いるのに…
すごい方だなって衝撃を受けたのを覚えている

おまけに帰りのタクシー代まで出してもらい

「こんな人もいるんだな」

世の中は広い…

この社長は何人かで原宿駅から数分のホテルみたいなマンションに住んでいた
多分6LDKくらいの部屋だった気がする…

「おいおい、いったい幾らするんだよ…」

なにせそういう人に好かれる俺は、もちろん何回かその部屋にもお邪魔していた
レッドカーペットが敷かれたホテルみたいな廊下を歩いて部屋に入ると15畳はあるリビング…
部屋の中の階段の上には部屋のドアがいくつもあった…もはや世界が違う…
そこで飲み食いをして、タクシー代を貰う…

そんなすごい社長だった

後にこの社長が色々と俺の人生に影響を与えることになるのである…

普段は昔のように、また気の知れた人たちと帰りに飲みに行ったりして過ごしていた


しばらくして、俺の直属の上司(前の会社の先輩である)が辞めることになり、新しく上司が来ることになった

この新しくきた上司が、俺の生涯で師匠と言える人になった
仕事の仕方や考え方、商品に対するこだわり、考え方など本当に多くを学ばさせてもらった

見た目は…ちょっと怖くて、街にいても声かけられないレベル…白とか紫とか一色の上下着てるし、セミロングでパーマだし、眼鏡にチェーン付いてるし…でも、とてもいい人だし尊敬してます

その人が来てからレストランが変わった

デザートビュッフェや料理教室、今までなかったことを始め、お客様が各段に増えていった

聞けば、かなり有名な人で、その人を追いかけるように雑誌の取材も増えていったのを覚えている

その人が辞めた後も定期的に取材が来るようになり、雑誌や何回かテレビにも出させて頂きました

まあ、その人は仕事が凄かったし、女性関係も普通じゃなかったけどね…



時が過ぎて、いつのまにか自分が上になってしばらくした頃、忘れられない事件が起こる…

ある朝、その日はちょっとした出張で持っていく荷物を取りにレストランに立ち寄った
鍵を開けると、

「あれ?」

変な違和感…
恐る恐る奥の事務所に入る

そこで衝撃の光景を目の当たりにする
荒らされた部屋、壊された金庫…

「泥棒…強盗だ…!」

胸の鼓動が一気に上昇する

とりあえず警察に電話…
生まれて初めて110番の番号を押す

「強盗が入ったんですけど…」

電話を終えた瞬間、恐怖が込み上げてきた
そう、まだ強盗がいるかもしれないのだ…

今までで1番長く感じた10分後、連絡した会社の人と警察が到着した
幸いにも中にはもう誰もいなかった
その後、事情聴取と全部の指の指紋を取られた

「あーこれで悪いこと出来ないなー」

指紋を取られて、そんなことを考えてた笑笑

ちなみに100万位盗まれたらしい…
未だにまだ捕まってはいないみたい

この事件がきっかけで「セコム」したらしい…

それから何ヶ月たった頃、
忘れかけていた俺の恋心が動き出す…

ある1人のアルバイトの女性によって…

⑤に続く…

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