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初めての転職〜モテ期到来?〜⑧ 最終話

そうTの両親に会いに…長崎に来ました

以前の和歌山に行ったとき以来の飛行機…
なんかやっぱり飛行機は慣れないな…
(後に飛行機に12時間…フランスに行ったのだが…それはまた気が向いたら書こうかな…)

長崎空港はちょっと特殊な空港で
入り江みたいなとこの中心にあって、羽田とかは空港から各方面にバスが出てるのだが
ここは空港から各方面に船が出る

バス乗り場じゃなくて船乗り場が沢山…

船もいわゆるジェットバスみたいのじゃなく
漁船?をちょっと改造したような小さな船が湾を走っている
もちろん有名なとこに行く船は大きいですけど

「◯◯に行くから、◯番の船着き場だね」

なんか変な感じである…

小さな船に乗り、入り組んだ湾の中を進んで行く
いよいよちょっと緊張してきた…
考えたら、こんな状況は初めてだ
彼女の親に挨拶なんて人生初の出来事だった

目の前に船着き場が近づいてくる…
そこに2人立っているのも見えた

もう腹を括るしかないな、そう思ったところで船は停泊した

「初めまして、Tさんとお付き合いさせていただいてます◯です」

多分1オクターブくらい高い声だったと思う…

一通り挨拶を交わし、いざTの実家へ
そこから車に乗り30分くらいだろうか…湾を廻りこむように走っていく
なるほど、だから船の方が早いのか…

などと思いながらも、緊張の空気が充満した車内は到着するまで静かだったのは言うまでもなく…

実家に着くと、少しは緊張もとれたようで…

聞けばTの両親はアパートの経営、管理をしているそう…
(後々わかることだが、自分の付き合う人の親が
結構裕福な人が多いのだ…老舗の呉服屋だったり会社の社長だったり取締役だったり、目黒区の真ん中に住んでたり…)

話をしていると、フッと話が途切れる瞬間が…
するとTの母親から

「今日は何か報告があるんじゃないの?」

催促めいた振りをされ我にかえる…

改めて正座をし、背筋を伸ばした

「まだ付き合って半年ですが、将来のことを考えて一緒に住もうと思っています。Tさんを自分に預けていただきたいです」

その瞬間、Tの父親が

「は、半年!?」

まあそうだよな、そうなるよな…

しかし、母親のおかげでなんとか許しをもらえた

やっぱり母親なんだよな、どこでもね…
そう思いながらも、ひとまず安堵した

そうなればあとは長崎を楽しまないと
せっかく来たんだし…

何故かTの親戚の方々が集まってきて小宴会
こちらでは定番らしいのだが、中華料理店の2階の宴会場…大皿の皿うどん、ちゃんぽん…
さすが長崎である

ちなみに皿うどんには酢とウスターソースが必須らしい…

翌日、長崎市内をぶらっとしたあと
例の船に乗り、ハウステンボスへ…

ハウステンボスはアトラクションというより色々見て周る感じかな?
ゆっくりするのが好きな人はいい場所ですね

帰りは車で長崎から佐賀を経由して福岡へ
何故かというと、ただ単に帰りは福岡空港からの席しか取れなかったから…

時間もあまりなかったが、せっかくなので福岡で急いでラーメン屋を探す
本場の豚骨ラーメンが食べたかったのだ…

無事にラーメンを食べ、1人飛行機に乗った

Tは久しぶりの実家なので、もう少しいるらしい
あの後何を言われたのか気になるところだが…


その後、自分の実家にも無事に報告を終え
いざ、同棲の始まりである

新居に決めたのは新丸子
武蔵小杉にも近く、部屋は1DK?
2人で住むには充分である

程なくしてTは職場を辞め、元々やりたかったカフェでのバイトを始めた

定期的に旅行に行ったり楽しい日々…

仕事を変えて、Tは比較的時間があったので家でパン作りを始めた
ただこれが問題だった

隣からバンバンうるさいと苦情がきたのだ
生地を叩くからバンバン音はする
この苦情でTは、ここが嫌になってしまった
いい場所だったのに残念だが、しょうがない…
2人は引越すことを決めた

そして少し経った頃、2人は引越すことに…

次の場所は…自由が丘である

自由が丘といっても、実際は九品仏が近い…
自由が丘の駅からは10分以上かかるし、築30年以上のエレベーター無しの4階だ
部屋も全然狭く、お風呂は真四角でなんかハンドル付いてる…キッチンも多分1.5畳くらいだったんじゃないだろうか…

元々ちょっと古い?レトロ?な感じが好きだったTが気に入ったのだからよしとしよう


だが、この部屋に住んだことによって
人生が少しずつズレていくことになる…
波瀾万丈の人生、そして自分史上最大のモテ期が来ようは…

※これで第2部は終わりです

第2部も変わらず読んで頂きありがとうございます
第3部からは、少し昼ドラ要素も入ってきますので苦手な方はご注意を…

今後とも宜しければ引き続きお見知りおきを…




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