うるしとともに ―くらしのなかの漆芸美

時間が経ったのでだいぶ忘れてしまったんだが、とても面白かったのは覚えている。
漆というか螺鈿が好き。漆展はまた行きたい。

画像でも上げていますが、螺鈿を灯りとして表現しているのが相当好みでした。
あと写真あげ忘れてますが、蓋付きの入れ物で、入れる側の内側に鶏の絵、蓋は籠の目のように掘ることで、籠の中に入れている闘鶏を表現、ってのがかなりツボで、その柄のチケットホルダー買っちゃいました。

作品名に「青貝」て付いている螺鈿細工があったので、青い貝殻を使ったのね、と単純に理解していたのですが、その後の解説には『貝を薄く削ったものを漆の上に貼り付けているので、漆を透かして青く見えることから青貝』的な説明が載っててびっくりしました。そんなに薄いんかあれ。

技法としてすごいなと思ったのは、『紅花緑葉』色の違う漆を重ね塗りしまくって、その後彫るんだけれど、彫る深さによって出てくる色が違うってやつ。
中国で生まれた技法らしいんですが、お金も時間もかかかるため高価らしい。

んで、それを日本で真似たのが鎌倉彫らしい。こっちは紅花緑葉に憧れつつ、最初に木を彫ってそこに漆を塗るリーズナブル仕様。
でも隅っこの方に違う漆をちょっとだけ塗って、紅花緑葉ぽく見せるせこい技も使っているのが人間らしい。

お雛様用のミニチュア膳シリーズの展示もあったんだけれど、数が多くて圧巻。ミニチュアと言ってもガチャには収まらない程度には大きい。
人間用の膳シリーズもあったんですが、なんとなくミニチュアの方が圧倒されました。実用的じゃないのに精巧に作ってあるからですかね。

他、螺鈿の技法が簡単に説明してあったのだがそっちは忘れた。別途調べたい。

初めて行った美術館なんですが落ち着いた雰囲気できれいな内装で良かった。でも人間多かったちょっと疲れた。
隣にハリオカフェあったので入ればよかったかもしれぬ。