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優佳良織〈フォト短歌エッセイ〉


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北の地で紡ぎを纏う人がいて主の業織りなすように書き

 大学1年の夏休みに友達と二人、ツアー旅行で北海道に行った。その時奮発して自分用のお土産に買った旭川の優佳良織(ゆうからおり)の栞とペンケース。何の知識もなく連れて行かれて買ったわけだが、持っているうちにお気に入りになっていった。栞は昔から教会用の聖書に使っている。ところが2年前!東京への移動中にペンケースが行方知れずに。問い合わせもしてみたが見つからない。ショックは長引いた。

 そうこうしているうち昨年になって、メルカリ(ネット上のリサイクルショップ)で優佳良織がちらほら出品されているのを発見。ペンケースもあるじゃないか、模様は違うけれど。優佳良織工芸館は破産して潰れたと聞いているので新しいものは手に入らない。ああ、ほしい、ほしいなぁということで購入しちゃいました。
 上手く魅力を伝えられないのですが、やっぱりすてき。手に取って見ているうちに、もうひとつ、もうひとつ…と、1年でこんなに…買って…しまった。出品する人によって値段の付け方はまちまち。儲けを求めず良心的な値段がついているものを買っているつもりです。大切に使おう。

 三浦綾子さんがインタビューを受けている映像で優佳良織の服を着ていたような記憶があった。調べると、優佳良織を始めた方と親友だったのですね。優佳良織を残そうという動きがあるようで、再開される?されている?ようです。よかった。



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