ハーブス

知らないおばさんにハーブスのケーキを潰される。

この前、東京から新幹線で帰ってきた時の出来事です。

新幹線の乗車時間まで少し時間があったので、
東京にいる友達と品川駅付近にあるケーキ屋さんの『HARBS(ハーブス)』へ行きました。

ハーブスに行く前に僕はラーメンを食べたので
そんなにお腹は空いておらず、
ハーブスでは食後のデザート感覚でコーヒーとチョコレートカスタードケーキを注文しました。


そこで出てきたケーキは僕の想像を超える大きさで
成人男性の握りこぶし3つ分サイズのショートケーキが出て来ました。

僕は普通のショートサイズで待ち構えていたので
全部食べきれるか不安になりました。
(食後のデザートにカツ丼を出された様な気分)

ケーキの味は甘さ控えめで、とても美味しかったのですが、
やはり量が多かったので、なかなか僕の胃袋は受け付けません。

僕は帰りの新幹線で食べ過ぎて気持ち悪くなったらイカンからなぁと思い、
店員さんに「食べきれなかったのでお持ち帰りをしたいのですが」と伝えたら、「そういうのはうちのお店ではやってません。」みたいな事を言われました。

でも、せっかくの美味しいケーキを残すのも勿体無いので
僕は友達のケーキに付いていた銀紙をもらって、
それに包んでリュックサックの中に入れました。
(潰れないように一番上にそっと入れました。)

そして、乗車時間が近づいてきたので
僕は友達とサヨナラして新幹線に乗り込みました。

この日は指定席で窓側を予約してあり、
僕の隣にすわるであろう通路側のおばさんが
我先にと必死で沢山の荷物を頭上の棚に入れて
席の前にも大きいキャリーバッグを置いて
さらにその上にも荷物を置いて座ろうとしていました。

僕は自分の席に座りたかったので、
そのおばさんに声を掛けて
キャリーバッグを退かしてもらいました。

おばさんの大きなキャリーバッグと
自分の足元にあるリュックサックでとても窮屈感がありました。

おばさんは僕と同じ名古屋駅で降りたので
この窮屈な状態を名古屋まで我慢していました。

でも、こんな事は帰りの新幹線でよくある事で
仕方の無いことだと思っているのですが、
そのおばさんに対して怒りを覚えた出来事がありました。

それは、名古屋駅に到着する直前の出来事です。

おばさんは到着の車内メロディーとともに席を立ち上がり
降りる準備をしだしました。

そこで、おばさんは頭上の棚にある荷物を取ろうとした瞬間、
大きな水筒が落ちてきて、おばさんのキャリーバッグに1回当たって

僕のリュックサックに直撃しました。

僕は「おっ!」と思った瞬間に
リュックの中に入れたハーブスのケーキが脳裏をよぎり
心の中で「ハーブス!!!!」と叫びました。

おばさんは「あ、ごめんなさい」と軽く謝って
僕も「大丈夫ですよ。」と返したのですが
正直、ハーブスが潰れてないか心配でなりませんでした。
しかも、よりによって直撃してきた水筒の大きさもジャンボサイズでした。

(運動会でもあったんですか?といわんばかりのジャンボ水筒。)


なので、こんなイメージで直撃してきたのです↓↓↓

僕は家に帰ってからハーブスの状態を確認しようと思い
リュックを開けてケーキを取り出しました。


その時に取り出したケーキの実際の写真がこちらです↓↓↓

潰れていました。



見た目が無惨というか、道路で車のタイヤに轢かれた茶色い物体みたいな潰され様です。

銀紙にこびり付いた茶色いチョコが余計に食欲を無くさせました。



もしも僕が、毒蝮三太夫さんだったらおばさんに対して

「おい!ババァ!なにやってくれてんだ!」と暴言を吐いていたでしょうね。


でも終わった事なので、ぶつぶつ言ってもしょうがないですよね。


(おい!ババァ!俺のハーブス潰してんじゃねーよ!)


おばさんも荷物がたくさんあったし、あせって水筒を落としてしまったんでしょうね。


(おい!ババァ!こんなスマートな時代にバズーカみたいな水筒持ってんじゃねーよ!)


怒りが落ち着いた頃には僕の心も
このハーブスの様に潰れかけていました。
そして、ケーキは最後まで美味しくいただきました。


今回の旅は大きいケーキや大きい水筒やらと
なにかとジャンボサイズにご縁があった様です。


そして今後、僕はあのおばさんが持っていたジャンボ水筒の事を
「バズーカ水筒」
と呼ぶことにしました。


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