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バックビートとは何か?(2024年 2月12日)

割引あり

昨年あたりから、「”バックビート(BACK BEAT)”って何んですか?よくわからないんです」と質問されます。

YouTubeは、今や、「黒人リズムとは何か?」というテーマが話題になり、様々なYoutuber講師が、解説しているようです。

歩き方が違うんじゃないか、とか、様々な解説をしているのですが、確かに、どれもよくわからない、というのです。

それで、Twitterで、検索したら、「今、話題になっているリズムの話は、すべてこの本にあるよ」というtweetがありました。

あれ?これ、私の本です。

この「黒人リズム」の秘密、ルーツを探求した本が出たのは、今から10年も前の2014年2月4日出版


無名Youtuber講師たちは、誰もこの本を読んでいないか、読んでいていても内緒にしているのか、スルーしているのでしょうか。
よくわかりません。

近年、若者は、ますます読書嫌いとなっていて、活字と言えば、Twitter(新名称”X”)程度です。

すべてが、無料無料のTwitterやYouTubeから学ぼうとしますから、私の本も過去のものとなったのでしょうか(泣)

この本を無料公開する事は、出版社との関係でできませんから、ここでは、新たに、”バックビート”という概念を探って見たいと思います。

私の本は、「最近、本の文字が見えない」という老眼の中年族は、電子本でも手に入りますので、電子本で購入すると、文字も拡大可能です。全9冊あります!

「友寄隆哉」の検索結果|商品一覧|リットーミュージック (rittor-music.co.jp)


この”バックビート”は、米国のミュージシャンなら当たり前にやっている、という事ですから、米国人に聴けば、難しい事はありません。

いくら講義を聴いても理解できない、というのは、カルト宗教化しているからです。

カルト宗教は、簡単に理解されては困りますから。

また、みんな、YouTubeをフォロワー獲得で永久に継続させるために簡単に理解されては困る、という事情もあるのでしょう。

武術もこれとよく似た要素があります。

神秘的な技がたくさん存在します。

しかし、あまり「違う、違う」を連発し観念化すると、実践では通用しなくなります。

音楽と言うのは、聴覚の芸術です。

私は、ミュージシャンとバンドマンを明確に区別しています。

友寄隆哉の番外編講義:Vol.3:ミュージシャン的考え方とバンドマン的考え方の違い(芸能の世界)|トモヨセタカヤ (note.com)

バンドマンは、何を演奏しても、間違いではありませんが、しかし、無個性です。

また、無個性に弾かなくてはいけないので、これを繰り返していると、当然、無個性になります。

どんなに上手く演奏しても何の魅力ある演奏にもなりませんから、伴奏担当になります。

ママさんコーラスに、演歌歌手の天童よしみさんがいたら、コーラスにならないでしょう(笑)

https://youtu.be/ovn-oF5uyq4?si=vH-SEOH250VwlOmU

天童よしみ - Wikipedia

音楽は、たとえ、譜面に忠実な演奏ではあっても、この人のプレイだけを聴くために、わざわざお金は払えません。
だから、YouTuberの時代何でしょう。

メインのミュージシャンの魅力的な歌に対してお金を払う価値はあるでしょうが、バックバンドだけの演奏には、わざわざお金を払ってまで聴きに行ったりはしません(泣)

(だから、バックバンド業に従事しているのかもしれませんが、米国では、「**風に弾いてよ!」と、常に、有名ミュージシャンのスタイルでの演奏が要求されるのが、スタジオミュージシャン業という事になります。無名の個人のスタイルは無用です。そうした中で、自分のスタイルを確立したミュージシャンが、スタジオ・ミュージシャンの世界から”解脱”して行きます。)

ママさんコーラスは、みんなそれぞれ重要なパートを歌ってはいますが、それぞれは、無個性です。

どんなにすぐれたメンバーであっても、無個性なら、わざわざ、その人を聴くためには、お金は払えません。

もし、演奏活動もしないYouTuberにも、熱狂的なファンがいるとしたら、それは、音楽とは別の要素でしょう。(イケメンとか、、、話が面白いとか、人の悪口ばかり言っているとか、、、、。そんなYouTuberがいましたが、昨年、逮捕されたので、名前、忘れてしまいました!)
しかし、金銭を要求した時点で、逃げるかもしれませんが、、、。

こうしたバンドマンに対して、ミュージシャンがいます。

ミュージシャンに対しては、最近は、明確な定義を置いています。

まず、20代で、自分をアピールすべき演奏作品がある事です。

誰かのバック演奏参加の記録ではありません。あくまでも自分がメインのパフォーマンス演奏です。

オリジナル作品集でもいいでしょう。

ミュージシャンを名乗るのなら、まず、こうした演奏集が必ずあるはずです。

もちろん、そのレベルに応じての差はあるでしょうが、そのクオリティが高ければ、現在もプロのミュージシャンでいられるわけです。

その意味では、自分の作品を持つ人は、アマチュアであっても、ミュージシャンです。

プロとしてやれるレベルかは、関係ありません。

毎日、詩を書く人は、詩人であり、毎日、新たな料理を開発する人は、料理家なわけです。

売れる売れないは、また別の話です。

20代で、どれほどの作品を創造したか、です。
もちろん、10代からでもかまいません。

実際、みんな10代から作品を創造しています。

あなたが、もし30代以上で、自分がメインの20代での作品集がないとしたら、バンドマンです。

バンドマンは、努力次第で、誰でも成れます。
演奏は、無個性であってもかいません。

無個性ではあっても、演奏労働の対価としてギャラは貰えます。

バンドマンにとっては、お客さんが、多かろうが、少なかろうが、ゼロであろうが、関係ありません。
最初に提示されたギャラは、貰えます。

この意味では、高額なギャラのバンドマンは存在しますが、ミュージシャンではありません。

(英語圏で言うと、バンドマンもミュージシャンも同じ”musician”ですから、バンドマンは、"musician" として、ミュージシャンは、"artist"という事になるでしょうか)

一方、ミュージシャンは、自分がメインでお客さんを呼びますから、お客さんが入らなければ、ギャラも比例し、少なくなります。
しかし、お客さんが、入れば、高額バンドマンのギャラの比ではありません。

100人、お客さんが入れば、それだけ分の利益が入ります。

ライブハウスなら、お店側が、2割~3割です。(お店側は、飲食代金でも利益を得ていますが、、、)。

この意味では、ミュージシャンは、技量がバンドマンより劣ってはいても、その個性的な演奏で、観客を魅了し、ファンもたくさんできるでしょう。

技術はあるが、無個性で、演奏でお金を払って、わざわざ見に来てくれるリピーターのファンはいないのが、バンドマンですが、ミュージシャンは、この真逆です。

もちろん、スター級のミュージシャンとなると、その技術もバンドマンの比ではありません。

たったの1音でも、観客を魅了する事ができるでしょう。

ママさんコーラスの一員(バンドマン)と、有名シンガーと比較すれば、わかりやすいでしょう。(前述の”天童よしみ”ですね)

無個性では、どれだけの音数で、難曲を歌っても、メインのシンガーの一声で、観客は、ノックアウトされます。

面白いエピソードがあります。

普段、コーラスをしている女性が、イギリス人白人牧師に、「コーラスをしている私の職業は、英語で何と言いますか?」と質問しました。

すると牧師が「I’m a singer」ですよ、と言うと、女性は、「いやいや、シンガーじゃないですよ!コーラス隊ですから、、」と否定したそうです。

ある意味、日本的な、謙遜の世界ですが、コーラスしていようが、シンガーは、シンガーというのが、米国的考え方です。(イギリス人牧師ですが、、)

この意味から、YouTuber講師が、「これが正しい演奏だ!」と披露した演奏は、超無個性ですが、誰でも、一生懸命に練習したら、いずれそんな演奏ができるでしょう。

こうして、”無個性演奏”の大量生産が、無料YouTubeで”製造”されるわけです。

それは、当然です。

何千人、何万人、何十万人という人が、無料で、同じ講義を無個性講師から受けているのですから、当然、それは、無個性の大量生産になるはずです。

これが、料理YouTubeなら、「ああ、そうか!」と納得するでしょう。

みんな、同じレシピで、料理を作りますから。

無個性でないなら、YouTuber講師が、そんなに無名なわけは、ありませんし。

しかし、本来の個性的なミュージシャンの演奏は、無限の”回答”(答えが一つしかない”解答”ではないわけです。)が秘められています。

だからこそ、彼らの演奏は、未来への夢と希望、憧れを与えてくれるのです。

この不思議な現象は、以下の講義で解説しています。

友寄隆哉の音楽講義:Vol.6:新世代のためのジャズ入門教科書:脱”日本ジャズ統一教会”からの解脱!「2000年:ジャズは、なぜ死んだか?:」2023年版|トモヨセタカヤ (note.com)


では、これから、日本人には、難解で、カルト宗教化されている”バックビート”が少しでも理解、実践できるように私と一緒に探って行きましょう!

身銭を切って、本を購入したり。DVDを購入したりする事が嫌で、あくまでも音楽を学ぶのに金銭は使いたくない!、使っても投げ銭程度だ!という無料YouTubeやTwitterでしか学びたくない人は、パスしてかまいません。
10年後にまた来て下さい。

10年経ったのに、相変わらず、下手だったりしたら、少しは、身銭を切って学ぶ事の大切さがわかるでしょう。

尚、私が、無料で教えないのは、一回、私が解説したら、すぐに理解できてしまうからで、これでは、商売上がったりだからです!

何年も何年も続く話ではありません。

もしも、何回と講義を聴いてもわからない、それが何年も続くという人がいたら、それは、”先天性リズム障害”の人です。

これは、先天性味覚音痴、の人が実際、たくさんいるからです。

何を食べても、その違いがわからない、という人たちですね。

砂糖と塩の違いもわからない、といいます。

自分が、そうであるか、そうでないかは、この講義を受けてみれば、判明するでしょう!

例によって、これは、世界の音楽大学の講義にも匹敵しますから、しっかりと、一つ、一つ、day by day で学んで下さい。

何年かけても理解できなかった概念が、3日くらいではわかるでしょう。
カルト宗教に入信しなくても大丈夫です。

昔、音楽を学ぶためには、本当に、劣悪な先輩、師匠、不良環境以外なかったか時代があります。

それから、学校で学べたりするようになったわけです。

しかし、今でも、まだ、そうした世界は、あります。

これを学ぶためには、こうした環境や、こうした先輩、師匠から学ぶしかない、という境遇ですね。

私は、様々な音楽は好きですが、そこに居座る、それぞれのジャンルの人間が苦手です。

ブルースがやりたくても、ブルース環境は嫌いでした。
クラシックも学びたくても、クラシック環境もダメ。
ロックがやりたくても、ロック環境がダメ。

だから、直接、その音楽とだけ対峙して来ました。

そこを取り巻く人間は、無用です。

だから、今は、勝手にクラシックも弾くし、ブルースも弾く、ジャズも弾く、ロックも弾く、です。

ただただ、様々な音楽が好きなんですね。

もちろん、これは、講義ですから、知識的な理解と、実践的な演奏とは、切り離して考えて見ると、何をすればいいかが、よくわかると思います。

まずは、しっかりと文字を読む習慣をつけて、「ああ、そういう事だったのか!」という事を知る事が先決です。

世の中には、いろんな宗教、カルト教がありますが、まずは、概念を理解し、それから、実際の具体的な修行のために教室なり道場なり、ジムへ通う事です。

そして、指導者の人格、性格をしっかりと見て、物事を学ぶ事です。

一体、どんなものかもわからず、指導者の人格、性格もわからない、という事では、どんな事になるかわかりません。

ヒップホップが好きで、柔術もやりたい、という子供は、必ず、不良の道に進み、タトゥーを入れないといけない、という時代はありましたが、そうじゃない世界もちゃんと。そうじゃないチャンピオンが作り出しています。

ジャズ学習も似たようなものでした。

いざこざの多い、ライブハウスで演奏し、学んだんですね。

しかし、現代は違います。

音楽と人間は、込みではありません。

お酒が飲めないブルースマンでもかまわないわけです。

アル中で、酒癖が悪くないとブルースマンになれない、というわけではない時代です!(笑)

この講義で、まず「バックビート」を理解して下さい。

もちろん、無料ではなく、ちゃんと身銭を切って学んで下さい。

身銭を切って学んだ人は、今後、巷でのこの話題は、スルーして、次のステップへ行けると思います。

プロのミュージシャンというのは、千人の音楽好きがいたら、大体、100人くらいがバンドマンになり、1人くらいは、ミュージシャン(artist)になると思います。

PS:

毎回、本や記事を書く際、「これを書かない内は死ねないなあ」と思って執筆しています。

このテーマは、日本では、「私以外に書ける人はいないなあ、私が書かなかったら、どうなって行くだろう」、と思い、執筆中も、今流行りの”突然死”したらと、ハラハラしていました(笑)

今年は、8月から、さすがの私も年金生活?、、ですから、、、。

一応、拳立て、指立て、甲立ては、辛うじて、それぞれ、100回と言いたい所ですが、今日は、どれも96回、前後の回でした!(泣)

たぶん、今年に入り、この記事の執筆で、先月から、深夜まで毎夜、起きているからでしょう(笑)

とりあえず、今日、書き終えました。

ほっとしています。

”バックビート”に興味のある方は、読んで見て下さい。

あの。誰も読まなくなった、ベストセラーの黒人リズムの本の著者ですから、私が、書かないといけないのでしょうが、そもそも、今世の若者は、文字を読むのが苦手なんですよね。

そういう人は、なんでも、かんでも、無料YouTubeで学ぶといいです。

10年後、間違いなく、何者にもなっていない、自分自身がいると思います。

私は、それが、恐怖で、そりゃあ、そりゃあ、たくさんのお金を使って。師匠を見つけ学びました。

その土地(東京)に行かなければ、学べない、というなら、毎月の家賃も月謝の内!の、時代でした。

教えが、分かりづらいのは、その講師が、よくわかってないからだと思います。

だって上手い、下手もわからない、味覚障害の人だから、あっち側に惹かれるんだと思います。

まずは、良い舌を作り、旨い料理人を判別しましょう!

もちろん、身銭をちゃんと切って、です。

50年後の子供たちのためにも、書いておきます。

とにかく、X(旧Twitter)の文字数よりも何億倍も多い、文字を読む習慣をつけて、読書にチャレンジして見て下さい。

そうなれば、簡単にカルト教には洗脳されないでしょう。


2024年2月12日

3連休、最終日

沖縄にて、


1:バックビートの起源をさぐる

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67,041字

私にもし時間があれば、これまでのように音楽作品を創造したり執筆する時間が作れます。時間はお金です。両方なければ、ただただ毎日をサトウキビ畑でbluesを口ずさみながら働くしかありません。そうして来たのですが、自分の年齢を忘れてました!😱 サポートお願いします🙇‍♂️