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ニンジャスレイヤーTRPGファンメイド追加プラグイン:レッサー・ゲン・ジツとその拡張

データは調整中のものであり、随時変更・追加される可能性があります。また今後のアップデートの際に、大幅な仕様変更の可能性もあります。

更新情報:
2020/9/28 記事公開
2020/9/30 ☆レッサー・ゲン・ジツと、★★グレーター・マインドブラスト・ジツを除いたほとんどの拡張ジツの効果を改訂。

◆初めに◆

ドーモ、Tac.Tです。このプラグイン・ルールセットは、ニンジャスレイヤーTRPGに『レッサー・ゲン・ジツ』をはじめとした幻惑・サポート系のジツを扱う系統、あるいはダマシ・ニンジャクラン系統のジツやスキルを加える非公式のプレイエイドです。NM(ニンジャマスター)はこのルールセットに含まれるルールを、自由にセッションへ導入することができます。このジツを持つPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいか、よく確認を取ってから使用してください。

☆レッサー・ゲン・ジツ…基本ジツの効果

ニンジャが手をかざした先か、あるいはその瞳を通してか。ニンジャの周囲の存在に映像や幻覚、あるいは摩訶不思議なビジョンを押しつけ、知覚を狂わせる。レッサー級ソウル憑依者の用いるゲン・ジツは、単体でこそ殺傷力は皆無に等しいものの、術者自身のカラテとのコンビネーションや、周囲の協力者との連携によってその真価を発揮する。
術者は手番の「攻撃フェイズ」に【精神力】を1消費し、攻撃の代わりに発動を試みられる(発動難易度:NORMAL)。効果範囲は自身を中心とした5x5マスであり、味方には影響を及ぼさず、種別『戦闘兵器』には無効。成功すると、この範囲内にいる敵全てに対して『近接攻撃難易度+1』『遠隔攻撃難易度+1』『行動集中不可能』の効果を与える(回避不能)。「◉不屈の精神」や特別に明記されているスキルを得ているキャラクターは、回避の代わりに【ニューロン】判定(「難易度:U-HARD」)による抵抗・無効化が可能。

この効果は術者の次の手番(1ターン後)の「手番開始フェイズ」まで持続する。同様に、2なら2ターン、3ならば3ターン持続する。もしくは術者が1ダメージでも受けると、直ちに効果が切れる(複数の敵が効果が受けていた場合も一斉に解除される)。その後の「攻撃フェイズ」で新たに発動し直すことは可能。効果の持続中、術者は他のあらゆるジツの発動難易度が+1される。まだ効果が続いている対象に向けて☆レッサー・ゲン・ジツを新たに発動し、持続時間を追加することはできない。
☆レッサー・ゲン・ジツにジツ値4~6の効果は存在しない。持続するのは3ターンまでである。


★レッサー・ゲン・ジツの拡張ジツ

各【ジツ】値到達時によって取得可能になる、レッサー・ゲン・ジツ系統の拡張ジツは、基本5系統の拡張ジツと同じく以下の表の通りである。

【ジツ値】4:新たなジツ(★)を1個獲得
【ジツ値】5:グレーター級のジツ(★★)を1個獲得、もしくは、新たなジツ(★)を1個獲得する
【ジツ値】6:グレーター級のジツ(★★)をさらに1個獲得、もしくは、新たなジツ(★)を2個獲得する
(出典…ニンジャスレイヤーTRPGプラグイン:基本5系統のジツの拡張

また、この拡張ジツ案はゲン・ジツの他に、ケムリ・ダマ、ミラージュ・ボム・ジツといった幻惑系のジツなどを統合したものである。

★ゲン・ジツ・マスタリー:巧みなゲン・ジツの使い手は低級のゲン・ジツであれば長く持続させることができ、さらには高位のゲン・ジツの最中でも強力なジツを矢継ぎ早に発動させ、イクサの中でもより多くの勝機を作ることができる。術者は☆レッサー・ゲン・ジツの効果の持続ターンが、最大で4ターンまでとなる。また、☆レッサー・ゲン・ジツと★★ゲン・ジツの効果持続中のジツの発動難易度上昇効果を無視することができる(基本の発動難易度がHARD以上のものに限る)。

★イマジナリー・スリケン:手番の開始時に【精神力】を1消費し「難易度:NORMAL」で判定する。発動すると術者は、着弾点に手を向けたり、フィンガースナップをするだけで相手の肉体に虹色結晶状のスリケンを生やせる。戦闘終了までの間、使用者の左の遠隔スロットに以下のような特殊な「遠隔武器」が生成される。

イマジナリー・スリケン:「遠隔武器」「ダメージD3」「連射・時間差・マルチターゲットは術者のスキルを参照」
 「遮蔽無視」(☆レッサー・ゲン・ジツか★★ゲン・ジツの影響下にある対象者にのみ)
 「スリケン急所破壊」(★★ゲン・ジツの影響下にある対象者にのみ。【ジツ】値6であり、かつ同名スキル所持済の場合に限り、出目「4,4」が出ても発動)

この「遠隔武器」を用いた射撃の際には、『スリケン』と同様の遠隔攻撃判定を行う事。またイマジナリー・スリケンは『◉タツジン(スリケン)』『◉シャープシューター』の効果対象とならず、敵が『◉不屈の精神』を持っていた場合は回避難易度が-1されるが、敵の『◉銃弾の見切り』や『◉スリケン受け流し』の効果を無視する。(原作使用例:メンタリスト)

『遮蔽無視』:この射撃武器は使用者から射線が通っていなくても、同じ部屋内に存在するキャラクターであれば遠隔攻撃が可能である。

★ケムリ・ダマ投擲:「キゴーン!」という甲高い炸裂音と眩い光を放つ煙に対象を包み込み、相手の平衡感覚を狂わせると同時に、こちらの姿をほとんど見えなくする。術者は手番開始フェイズにおいて【精神力】を1消費し、難易度:NORMALで判定を行うこと。発動に成功すると、術者を中心とした5x5の範囲にケムリを爆音とともに広げ、煙の力場を生成する。これは『ヤルキ・ジツLv3』と同様に、術者の移動とともにその位置を変える特殊な範囲効果とみなされ、この5x5範囲内から移動を開始、もしくはこの範囲内で移動を(一時的にせよ)終了した味方(自身含む)は『近接攻撃』『遠隔攻撃』の難易度が-1される。
この範囲効果は「☆レッサー・ゲン・ジツ」と同様に術者の【ジツ】分のターン後の「手番開始フェイズ」に消滅する。もしくは術者が1ダメージでも受けると、直ちに効果が切れる。(原作使用例:ケムリニンジャ)

★ミラージュ・ボム・ジツ:ジツで出来た爆弾を投擲し、爆発と共に対象の視覚の遠近感を惑わせ、味方の攻撃に対して無防備にさせる。術者は攻撃フェイズにおいて『その他の行動』の代わりに【精神力】を1消費し、難易度:NORMALで判定を行うこと。
発動に成功すると、カトン・ジツと同様の3x3の範囲に蜃気楼めいた力場を生成する。これは『スウォーム・ジツ』と同様の特殊な「スウォーム」とみなされ、出目「6、6」だけでなく「6、5」の組み合わせでも『サツバツ!』を発生させられるようになる。ただしこの際に発生した『サツバツ!』は出目が-1される(出目6の即死効果は出ない)。これは『サツバツ!』の発生条件に効果をおよぼすような他のスキルとは効果が積み重ならず、また『ヒサツ・ワザ』の発動にも影響しない。
発動後の手番開始時に、術者はこの「スウォーム」を維持することを宣言し、その中心点マスを最大で術者の【ニューロン】値の半分(切り上げ)まで移動させてもよい。このジツの効果は「☆レッサー・ゲン・ジツ」と同様に、術者の【ジツ】値の半分(端数切り捨て)のターン後の「手番開始フェイズ」に終了する。もしくは術者が1ダメージでも受けると、直ちに効果が切れる。(原作使用例:ミラージュ)

★幻影の壁:術者は手番に「その他の行動」として【精神力】を1消費し、『難易度:NORMAL』で判定を行うこと。発動に成功すると、術者に隣接する好きなマス最大3個までに持続性の鏡像めいた力場を発生させる。これは「幻影の壁」と呼ばれる。
「幻影の壁」は特殊な遮蔽壁であり、ここを通過したあらゆる敵からの「遠隔攻撃」(スリケン・銃器・ジツを問わない)は「回避難易度」が-1される。また、「幻影の壁」に隣接したままターン開始フェイズを迎えた、術者を含めた味方キャラクターは、幻影を遮蔽物として使用することができるため「回避ダイス」が+1される。敵は「幻影の壁」を通過できない。術者や味方は「幻影の壁」を通過可能だが、そこで移動を終了することはできない。
「幻影の壁」は敵からの「近接攻撃」(素手・近接武器の種別・ジツを問わず、カトン・ジツのような範囲攻撃も含む)を1ダメージでも受けると直ちに消滅する。また、術者自身は自分の手番開始時にいつでも既存の「幻影の壁」を消滅させられる。【精神力】を1ではなく2消費して判定する場合、最大3個ではなく6個までの「幻影の壁」を一度に設置できる。すでに「幻影の壁」が存在しているマスにさらに「幻影の壁」を設置して強化することはできない。術者が同じマップ上に同時に配置できる「幻影の壁」は最大で6個までである。この効果は戦闘終了時まで継続する。


★★ゲン・ジツ:自分の手番の攻撃フェイズで、攻撃の代わりに使用する。使用者は【精神力】を2消費し、「難易度:HARD」で判定する。成功すると、術者と同じ部屋の中にいる敵全ては幻覚に襲われ、『あらゆる能動的行動難易度+1』の効果を得てしまう。また、「ボス級の敵」でないキャラクターは完全に行動不能となる。さらに「発動直後」と「発動後、毎ターンの開始時」に術者と同じ部屋の中にいる敵全ては、【ニューロン】判定を行わなければならない(基本難易度はHARD、詳細は後述する)。この【ニューロン】判定に失敗した敵が存在した場合、術者は判定失敗した敵全員に以下の効果のうちいずれかを与えること。これはいずれも回避や軽減が不可能であり、敵によって個別に効果を指定することはできない。

・術者が『ニューロン破壊攻撃』を選択した場合、判定に失敗した敵は即座に『回避ダイスダメージ2』『精神力ダメージ1』『行動集中不可能』の効果を受ける。

・術者が『心停止攻撃』を選択した場合、判定に失敗した敵は即座に『回避ダイスダメージ2』『体力ダメージ1』『"ウカツ!"の効果付与』の効果を受ける。

このターン開始時の【ニューロン】判定は、「発動直後」は『難易度:HARD』であるが、「発動後、次のターンの開始時」には『U-HARD』、その次のターン開始時には『U-HARD2』とターン開始ごとに判定難易度が上昇する(上限:U-HARD5)。ただし術者に『近接攻撃』を行うことによってターン開始時の判定難化をストップさせることができる(回避されたかどうかにかかわらず必ずストップする。この時難易度が『U-HARD2』以上の場合は『U-HARD』にリセットされる)。ターン中に術者に累計1ダメージ以上の攻撃を1回与えた場合、【ニューロン】判定難易度は逆に減少する(下限:EASY、ターン中に2度まで)。
この効果は術者が手番開始時に中断を宣言するか、術者の【ジツ】値に等しいターンだけ継続する。例えば【ジツ】5ならば、使用したターンの終了時で1ターン目経過と数え、5ターン目の終了時に効果も終了する。また効果の持続中、術者は他のあらゆるジツの発動難易度が+1され、さらに☆レッサー・ゲン・ジツ、★ケムリ・ダマ投擲、★ミラージュ・ボム・ジツの発動ができなくなる。また、すでに続いているそれらのジツの効果はそこで中断され、★★ゲン・ジツの効果に全て上書きされる。
(原作使用例:メンタリスト、フューネラル)

★★自己暗示:『●痛覚遮断』を自動取得する:高位のゲン・ジツ使いは自身への強烈な自己暗示と、周囲への強大なゲン・ジツ作用、さらにはその確かなカラテのワザマエによって、自身を賦活する暗示の作用を現実のものへとフィードバックさせる。自分の手番開始時に使用でき、使用者は【精神力】を2消費し、「難易度:HARD」で判定する。成功すると、術者は一時的に以下のルールを得る:

◆自己暗示状態◆【カラテ】+4、【ワザマエ】+2、
『近接攻撃』『カウンターカラテ』時に「回避ダイス」ダメージ1、さらに出目6を1個以上
含んで成功した場合ダメージ+1(使用前提:近接武器の左スロットが「素手」)、各種◉タツジン系スキル使用不可

ジツ使用判定に成功したか失敗したかにかかわらず、PCはそのターン中普通に行動できる。この一時的強化は、Xターン後の術者の手版開始時まで持続する。Xの値はジツ値の半分(端数切り上げ)に等しい。自己暗示状態を維持したい場合は、効果が切れるターンの手番開始時に【精神力】を1点消費することで、自動的に1ターン延長できる。

★★グレーター・マインドブラスト・ジツ:ニンジャはゲン・ジツをさらに精神ハック方面に深化させ、耐え難い悪夢のビジョンや擬似激痛信号などを送り込んで、敵のニューロンを直接焼き切る。
術者は手番の「攻撃フェイズ」に【精神力】を2消費し、難易度:HARDで攻撃の代わりに発動を試みられる。使用に成功すると、術者と隣接した5×5マス(グレーター・カトン・ジツと同様)にいる敵全員に対して【体力】ダメージD3+1と【精神力】ダメージD3+1を与える(回避難易度:HARD)。このジツに対しては【精神力】による自動回避が使えない。【精神力】を持たない敵に対しては全く効果を発揮しない。これにより【精神力】ダメージを受けたモータルは、次の手番に一切行動できず、このダメージを受けたニンジャは次の手番の【脚力】が1となる。(原作使用例:フューネラル)


◉ダマシ・ニンジャクラン専用の追加のスキル拡張

『交渉能力』:ニンジャの中でも特に交渉術や演技力に長ける者は、口先三寸で相対する相手の感情を揺さぶり、餌となる利益の提示やリスクの隠蔽などで相手の思考を操る。ダマシ・ニンジャクランやその系譜に属するソウルを宿すニンジャは尚更だ。このスキルを持つニンジャは、あらゆる交渉判定の難易度が−1される。それが非戦闘時で、かつ色仕掛けや演技力を存分に発揮できる状況ならば、−1ではなく−2される。

◉『流言飛語』:取得前提【ニューロン】5以上:フェイク・ニュース、詐欺広告、あるいは美味しい儲け話。哀れなカモを捕まえ、カネを巻き上げる技術に長ける者もいる。このスキルを持つニンジャは、余暇に特殊な「モータルハント」を行える。この「モータルハント」では得られる万札が【ニューロン】x2+【ジツ】となる代わりに、専用のダイスを振らずとも確定でDKKをD3獲得してしまう


利用規約

このルールのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合は、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として公開してください。「ダイハードテイルズ」公式様以外による無断での商用利用は、法的に認められた例外を除いて原則お断りさせていただきます。

参考資料:「ニンジャスレイヤープラス」ダイハードテイルズ

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