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サッカー日本代表 分析マガジン

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森保ジャパンの分析マガジンです。アジアカップの決勝から試合分析をこのマガジンに入れていきます。
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記事一覧

[日本サッカーの手本]ドイツ新鋭監督に見る、ドイツサッカーの一貫した戦術コンセプト

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今回は、いつもの試合レビューやチーム戦術の分析ではなく、違った視点から書きたいと思います。

テーマは「ドイツサッカー」です。2014年のブラジルワールドカップでの優勝が記憶に新しいドイツですが、2000年のユーロでの惨敗をきっかけにシステムを見直し、刷新したことは有名な話です。そこからドイツはその当時もう古典的な戦術にな

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なぜ4失点?JAPANの守備組織を検証~日本対キルギス,ベネズエラ戦 レビュー~

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先週は代表戦ではなくリバプール対シティを書いたので、今週は日本代表の2戦をまとめて分析していきます。ただ、いつものように全体的にカバーするのではなく今回のテーマは「守備組織」です。パナソニックスタジアム吹田で行われたキリンチャレンジカップのベネズエラ戦、日本はまさかの4失点を喫し1-4で完敗。前半終了後、試合終了後にはサポ

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「侍」が飛翔するためのTR提案~日本対タジキスタン~[2022カタールW杯二次予選]

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前回のモンゴル戦の記事では、最初に日本代表のチームとしてのパフォーマンスを少し分析してから、柴崎岳のプレー分析を中心にチームの課題について書きました。今回もアプローチの形式としては同じですが、内容はガラッと変わります。序盤に少し試合を振り返り、今回は「トレーニング」を提案したいと思います。ペップグアルディオラの率いるマンチ

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司令塔目線から見る、無策の弊害~日本対モンゴル レビュー~[W杯二次予選]

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皆さんこんにちは。こんばんは。おはようございますの方もいるかもしれません。ですので、おはようございます。次から辞めます。このノリ笑

今回は日本代表。カタールW杯二次予選のホーム開幕戦となるモンゴルとの一戦。いつもなら他のJリーグや欧州サッカーの試合の分析と同じように分析していくのですが、先日のこのツイート↓



この

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忘れてはならない真実「どこに依存しているのか?」&楽しく戦術を考えよう~ミャンマー対日本 レビュー~[W杯二次予選グループF第1節]

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いよいよ始まったカタールへの切符をかけたW杯予選。日本は二次予選の初戦となるこの試合から出場。相手は東南アジアに属する世界ランキング135位のミャンマーです。

ミャンマーといえば、イギリスに統治されていたビルマ時代に日本にやってきて、学生達にサッカーを教えたチョウ・ディンさんがいらっしゃった国で、日本にサッカーを植えつけ

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個人依存が引き起こした美しい前半と静かになった後半~日本対パラグアイ レビュー~[キリンチャレンジカップ2019]

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noteのフォロワーが1000人を突破しました。大きな目標に到達しました。読んで頂いている方や、フォローや感想を書いてくれる方、ありがとうございます。これからも戦術分析を書いて行きますのでよろしくお願いします。

今回取り上げるのは日本代表です。9月4日に鹿嶋サッカースタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2019の一戦

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FW投入=ゴール?森保監督の勝つための采配を徹底検証~エクアドル対日本 分析~[コパ・アメリカグループC第3節]

前回のウルグアイ戦の分析が、多くの方からの反響をいただきまして、とても嬉しかったです。今回は、第3節のエクアドル戦を分析していきます。エクアドルも日本も、勝利すれば3位突破でブラジルと対決できる、という状況で迎えたこの試合。日本は、中島のゴールで先制しますが、前半のうちに追いつかれてしまい、後半はエクアドルの攻撃に少し押され気味になり、終盤に後で触れますが、森保監督の「謎采配」も飛び出し、チャンス

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引き分けは合格点。だが、森保監督の誤解が勝機を手放した~ウルグアイ対日本 分析~[コパ・アメリカ2019グループC第2節]

チリ戦での敗退を経て、第2戦は昨年10月の親善試合では勝っているこちらも南米の強豪・ウルグアイとの試合です。試合の結果は、2-2の引き分け。チリ戦の0-4の大敗から、同じ強豪と対戦して2-2の引き分けなのですから、進歩したと言えます。ですが、戦術的な分析を通して、勝てた試合であったことが見えてきましたので、まずは勝ちに来ているウルグアイに対して互角の勝負ができた理由。その後、「勝てる試合」だった理

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必然の0-4。即席の無策で挑むには強すぎた南米王者~日本対チリ 分析~[コパ・アメリカ2019 グループC第1節]

事情がありますので週一本になってしまいましたが今回は、Jリーグをお休みしてコパ・アメリカを取り上げます。Jリーグは、コパが終わってからまた取り上げます。今回分析するのは、日本対チリ。オリンピック世代18人+オーバーエージ5人という23人のメンバーで南米に挑むことになった日本代表。初戦はコパ・アメリカ防衛を目指す2連覇中の王者、チリです。しかし、結果は皆さんご存知の通り0-4。結果を見ただけで、大敗

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急に組織的に。だからこその世界に挑戦するための課題~日本対エルサルバドル 分析~[キリンチャレンジカップ2019]

この試合の分析の前に、なんと久保建英がレアル移籍、という衝撃のニュースが出ました!これに関しては、かなり交渉の情報がメディアに漏れないように密に話を進めていたんだな、ということが分かりますが、僕はタイミングや、レアルマドリードというクラブを考えると、あまり良くない決断じゃなかったのかな、と思っています。ですが、レアルの下部組織でプレーしているピピこと中井卓大とトップで共演する姿を想像すると、今から

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これでは3バックでも4バックでも、2バックでも。 ~日本対トリニダード・トバゴ 分析~[キリンチャレンジカップ2019]

アジアカップに代表チームへの強制的な招集権を使ったことで本来の主力が招集できなくなり、若手を大勢招集したコパ・アメリカの直前のトリニダード・トバゴ戦。こっちはベストメンバーで行くんかい、という感じで、コパ・アメリカに臨む若いメンバー同士の組み合わせを試すのではなく、コパ・アメリカには行かない、シュミット・ダニエル、昌子、畠中、長友、酒井、守田、堂安、大迫といった8人をスタメンに起用したメンバー。

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日本対ボリビア 分析 ~森保監督へのアンチテーゼ~ [キリンチャレンジカップ2019]

日本対ボリビア 分析 ~森保監督へのアンチテーゼ~ [キリンチャレンジカップ2019]

今回は3月のインターナショナルマッチウィーク2試合目、ノエビアスタジアム神戸で行われたボリビア戦について。スタメンをコロンビア戦から全員変え、レギュラーメンバーではない選手を並べ、上手くいかず結局いつもの2列目のアタッカー(中島、堂安、南野)を入れてなんとか勝つ、という試合です。

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アジアカップまでの課題、コ

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日本対コロンビア 分析 ~南米の強豪に五分。しかし勝つために足りていない重要なモノ~ [キリンチャレンジカップ2019]

日本対コロンビア 分析 ~南米の強豪に五分。しかし勝つために足りていない重要なモノ~ [キリンチャレンジカップ2019]

2014年のブラジルでは1-4敗戦、4年越しの再選となった2018年のロシアでは立ち上がりにコロンビアのC・サンチェスが一発退場で、一人多い状況になったこともあって、何とか大迫のヘッドで2-1勝利。GL突破に繋がりました。そして今回は、アジアカップで日本が3-0で破ったイランの監督を務めていたカルロス・ケイロス監督が監督に就任した新しいコロンビアとの親善試合です。良い勝負はしましたが、0-1で敗戦

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日本対カタール 分析 ~問題を問題と認識するべき時~[AFC AsianCup 2019]

日本対カタール 分析 ~問題を問題と認識するべき時~[AFC AsianCup 2019]

アジアカップ決勝日本対カタールから1週間と少しが経ちました。今回はこのカタール戦から初戦、いや森保体制発足時から見えていた課題を分析します。

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スターティングメンバー

日本は準決勝イラン戦で遠藤が負傷したので、ボランチに塩谷が入っています。それ以外は、固定のレギュラーメンバーです。カタールは、今大会4-3-

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