見出し画像

第16節 FCバルセロナ対ジローナ

始めに

こんなにもレビュー記事を書きたくないと思ったのは初めてです。あまりにも酷い試合に朝早く起きてみた自分は何だったんだろうと虚無になってしまいそうになりました。今のジローナに勝てるビジョンは正直見えていなかったのですが、チャビと選手たちが何とかしてくれる!と少しでも期待した自分がバカでした。結果としては2ー4の惨敗。守備陣は崩壊、攻撃陣は決定機を悉く外しまくりジローナは決定機をきっちりと決め切り、正にスコア通りの、いや、スコア以上の惨敗でした。これでジローナは16節時点で単独首位に浮上、負けたのはマドリーのみ、ミラクルレスターのような景色が見られるかもしれません。逆にバルセロナはCLポルト戦、アトレティコ戦といいゲームを続けてきただけにここで大敗したのは精神的にもかなりきついものがあるでしょうしチャビへの不信感が増すことになっても仕方ないでしょう。

スタメン

バルセロナはガビ、テア、イニゴが負傷中ではありましたが、現在組めるであろう最高のスタメンでこの試合に臨みました。それだけに、クリステンセン・アラウホ・クンデがいてもこんなに失点するのかと少し驚きの気持ちもあります。一方のジローナは343(3421)でこちらもほぼフルメンバー出来ました。ヤンヘル・エレーラが負傷中だったのでアレイシ・ガルシアとイヴァン・マルティンが中盤を務めました。ジローナは元ビッグクラブ所属(ローン含む)の選手が数多く在籍しており、バルセロナからはCBのエリク・ガルシア、この試合は出場不可でしたがMFのパブロ・トーレの二人が今季はローンでジローナに所属しています。他にもミゲル・グティエレス(←レアル・マドリ―)ヤン・コウト(←マンチェスター・シティ(loan))イヴァン・マルティン(←ビジャレアル)デイリー・ブリント(←バイエルン・ミュンヘン)などがいます。fotmobではギュンドアンがMOMに選ばれていますが個人的にはジローナのミゲル・グティエレスがMOMでもいいんじゃないかなと思いました。



前半

12分、バルセロナからローン中のエリク・ガルシアが持ち上がって強烈なキラーパスを前線に送ると、前でインターセプトしようとしたクリステンセンの足元を抜け、抜け出したツィガンコフが折り返し、中央のドフビクが冷静に流し込んでジローナが先制。可変で後ろを3枚にしているにも関わらず、バックラインの距離が開きすぎていてカバーリングが間に合っていませんでしたね。完璧な裏一発のカウンターで先制を許してしまいます。
18分、カンセロのインスイングのクロスに好調のハフィーニャが飛び込むもガッサニーガのパラドーン炸裂で得点には至りません。
20分、しかしその直後、ハフィーニャの素晴らしいCKのボールにレヴァンドフスキがドンピシャのヘッドで合わせて同点に追いつきます。ここ最近の試合で決定力不足に陥り批判に晒されていた背番号9が同点弾を奪います。


アラウホ、クンデ、クリステンセン、レヴァンドフスキがいるにもかかわらず中々入らなかった「セットプレーでの得点」が決まったのは良かった。
32分、バルセロナが再び押し込んだ展開からカンセロがフェリクスとの華麗なワンツーで抜け出すとスライディングを躱してシュートを放つも惜しくもゴールとはならず。「二人のジョアン」が今季のキーマンであることは間違いないであろう圧倒的攻撃のクリエイティビティ性。
40分、ジローナがビルドアップから左WBのミゲル・グティエレスにボールが渡るとバルセロナがズルズルとラインを下げているのを確認しドリブルで持ち上がりPA付近から強烈なシュートを突き刺してジローナが前半で勝ち越しに成功します。なんでここまでバイタルエリアをぽっかりと開けてしまったのか理解不能ですが、グティエレスの見事な判断から素晴らしいゴールが生まれました。流石ラ・ファブリカの傑作。

後半

50分、フェリクスア中央のフレンキーにボールを預けると、フレンキーが約20mの一から強烈なミドルシュートを放ちますが、ガッサニーガが落ち着いてセーブ。
68分、ペドリからのキラーパスをフェランが何とか収めると、中央に折り返し飛び込んできたギュンドアンがコントロールショットを放つも惜しくも枠外に。ここで決め切れていたら、、、自分たちの時間帯でとことん決め切れなければそれは勝てる試合も勝てませんよね。
79分、ジローナのロングボールをアラウホがストゥアニに抑え込まれると、落としのボールを拾ったバレリ・フェルナンデスが冷静に流し込み、今季初ゴールとなるチーム3点目を奪います。ここでもクンデがカバーリングに間に合わず、なぜかCB起用されたバルデも追いつけずに失点してしまいます。


82分、またしてもロングフィードに抜け出した今季一番注目されているであろうサヴィーニョがトップスピードでドリブルをしてあっという間にGKと一対一になりますが、ここはペーニャがパラドーンで何とか凌ぎます。
89分、押し込まれた展開から斜めに走り込んできたサヴィーニョがループに反応してシュートを放つも僅かに枠の上に。ジローナが決定機を全て決めていれば4点で収まらなかったでしょう。7.8点取られていても不思議でない。
92分、フレンキーが相手に引っ張られて倒れるも何とか右サイドに展開すると、ヤマルのパスに抜け出したフェランが折り返して最後はギュンドアンが決め、意地の一点を奪い返します。このとき1点差になったにもかかわらず死んだ魚の目をしていたチャビ。何を考えていたのか。
95分、ジローナ陣内からのフリーキックでぽっかり空いたスペースに走り込んでいたジローナの選手に繋がり、そこから再度に展開されふんわりとしたクロスにストゥアニが合わせて4点目を奪います。完全に油断していたバルセロナの裏をかいた攻撃でとどめを刺しました。

このまま試合は終了。2ー4でジローナに軍配が上がりました。


まとめ

せっかくクンデをSBに置いているのにここまで簡単にひっくり返されてカウンターを食らってしまうのは構造にかなり問題があるとしか思えません。バルセロナの4ー3ー3は3ー4ー3や3ー5ー2にかなり弱いことは昨季の対インテルや今回のジローナ戦で十分わかっている筈なのでここからの修正に期待したいと思いつつ、もうチャビは限界なんじゃないかとも思ってしまいます。ビルドアップは中盤の3枚頼り、攻撃は個人の質頼り、なのにハイライン、にも拘らずプレスの掛け方が中途半端という謎のフットボールを繰り返しているうちは永遠とこの勝ち点を落とす泥沼から抜け出せないでしょう。今季はもうCLは勿論、ラ・リーガの優勝もかなり厳しいと思うので、CLはベスト8以上、リーガはCL権獲得を目標に勝ち点を積み上げていってほしいです。もう高望みはしていません。ツィガンコフとアレイシ・ガルシア欲しいです。マルコスアロンソとロメウとのトレードは如何でしょうかミゲル監督。

勝手に採点

及第点:6.0

チャビ:4.0(交代が下手糞、もう解任するべきでは?)
ペーニャ:4.5(4失点はキツイ)
クンデ:5.0(カバーリングが✖)
アラウホ:5.5(DFラインの統率が取れていない)
クリステンセン:5.5(カウンター対応がてんでダメ)
カンセロ:6.0(後半は精彩を欠いた)
ペドリ:6.5(決定的な仕事がない)
ギュンドアン:8.0⚽(流石のクオリティ)
フレンキー:7.0(攻守においていいプレー)
ハフィーニャ:7.0🅰(クロス精度は流石、後は得点)
レヴァンドフスキ6.5⚽(久しぶりのゴール)
フェリクス:6.0(左サイド停滞の原因に)

フェラン:6.5🅰(スーパーサブの役割は果たした)
ヤマル:6.0(もっと長く見たい)
バルデ:5.5(CBで置かれた、可哀想)
フェルミン:6.0(偽WGで見たい選手)



P.S.
この後のアントワープ戦でも負けました。ここまでGS全敗の相手に。もうチャビやめちまえよ。内部からもチャビへの不満の声が続出している模様。ここで解任に踏み切れないようでは今季は無冠可能性大。何とか首位でGSは突破しましたが、ラウンドオブ16に進んだチームの中で一番弱いという確固たる自信があります。どこにも勝てる気がしない。GS突破しただけで結構な金額貰えるのでそれは良いんですけどね。ロメウはもう御免、さようなら。


fin.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?