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ブライトン デ・ゼルビと三笘薫 3

さて、前回お伝えした通り、
CBルイス・ダンクについて書きましょうか。

私自身ブライトンのサッカーを見始めるまで
どんな選手なのか全く知りませんでした。

特徴を簡潔にまとめると
イングランド出身
1991年生まれの31歳 身長:192㎝
ブライトン一筋(2010-)
〈ブリストル・シティへのレンタル経験あり(2013-14)〉
A代表では1試合に出場
とのことです。

2010年のデビュー当時、ブライトンはリーグ3部に位置しており、
そこからチャンピオンシップ(2部)、そしてプレミアリーグへ昇格と、
クラブと苦楽を共にしてきた”Seagulls”の代表選手です。

そんな選手が急速に注目を浴びることになったのは
デ・ゼルビが就任してからなのではないでしょうか。

前回少しお話しした通り、ブライトンはボール保持時に2ー4ー4の形で
ビルドアップを行っており、CBから斜めの縦パスを刺すことによって
攻撃のスイッチを入れます。

《ボール保持時のブライトン》


右SBのフェルトマンはある程度バランスをとるような位置をとりますが、
左SBのエストゥピニャンはかなり高い位置でのプレーを好み、積極的なオーバーラップやインナーラップで三笘との良い関係性を生み出しています。
左右のWGに強烈な「個」を持つブライトンですが、特徴的なビルドアップによってWGにボールを預けやすい形を作り出しています。

ダンクはその特徴的なビルドアップにおいて、相棒のウェブスターよりも
かなり多くの本数の縦パス、WGやCFの選手に裏を取らせるような
ロングパスを供給しています。

2ー4ー4と説明しましたが、デフォルトは4ー2ー3ー1であるブライトン。
攻撃時にはマクアリスタがトップ下から最前線に出ていき、中盤は
グロス、カイセドのダブルボランチという形をとります。
これにより、セカンドボールを効率的に回収し、
左右のWGにボールを預けることが出来る、というわけです。
プレミアでもシティ、アーセナル、リヴァプールなどの強豪が多く取り入れる「偽SB」ではなく、なぜ2ー4ー4なのか。
それは両CBの共通点にあります。
ダンク、ウェブスターは共に上背があり、空中戦は得意とする一方で
スピード・アジリティは高くなく、ハイラインでのビルドアップを試みると奪われた際のカウンター対応には不安があります。
そこでデ・ゼルビはCB2枚とGKの3枚によるペナルティエリア付近での
ビルドアップという方法を採用し、カウンター時のリスクを少しでも
減らそう、と考えたのではないでしょうか。

1000字を超えてしまったので、今回はここまで。
次回はこの戦術にはどのような選手が適しているのかを分析していきたいと思います。
それでは。



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