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第15節 FCバルセロナ対アトレティコ・マドリ―

始めに


遅くなってしまってごめんなさい。毎度おなじみのラ・リーガレビュー記事です。今節はまさにパルティダストといえるFCバルセロナとアトレティコ・マドリーの一戦。結果はウノゼロでホームのバルセロナが勝利しました。
この勝利は本当に大きい。これ以上レアル・マドリーとジローナに勝ち点差を広げられるわけにはいかないのでね。

スタメン


バルセロナはガビのシーズンアウトの大怪我に加え、FIFAウイルスで守護神
テア・シュテーゲンが背中の怪我を負い年内アウトの可能性もあるらしく、CLGS突破決めてよかったと心底思いました。GKはペーニャが入りました。
そしてイニゴが試合直前の練習でハムをやってしまい急遽クリステンセンがスタメンに入りました。バルデはここ最近序列を落としており、カンセロが左のラテラルに、前CBで不安定なパフォーマンスが続いていたクンデは右のラテラルで起用されました。中盤から上は現時点でのベストメンバーに。
一方のアトレティコは前節と変わらないスタメンで来ました。守備時には5バック、攻撃時には3バックかつエルモソがかなり押し上げられるので実質2バックのような形で押し込んでいきます。中盤3枚もようやく揃ったベストメンバーにベンチにサウール、バリオスがいるという層の厚さぶり。
クレでありながらも今季の優勝予想はずっとアトレティコと言ってるくらいなのでこの試合は正直厳しいものだと思っていました。
最悪勝てなくても引き分けならOKくらいの気持ちでいましたね。

前半

1分、ギュンドアンからボールを受けたハフィーニャが中に切り込みペドリとのワンツーで抜け出すと切り返して右足でシュートを放つもこれは枠を大きく外れます。得点とはならなかったものの、ハフィーニャの特徴である裏への抜け出しが見えたシーンでした。
3分、左サイド深い位置でバルセロナの選手たちがハイプレスをかけ、一度は回避されたもののコケのミスパスを拾ったフェリクスがドリブルで運びぬけたレヴァンドフスキへ。しかしレヴァンドフスキのシュートは相手にブロックされます。この時間のバルセロナはハイプレスからのショートカウンターが機能していました。
5分、一度カンセロが跳ね返したボールをモラタが拾いグリーズマンを経由してモリーナヘ。もりーなが飛び出したジョレンテとのワンツーでボックス内に侵入しシュートを放つも力が入らずアラウホが落ち着いてクリア。
今シーズンのアトレティコは両WBの積極的な攻撃参加が持ち味でこの日も幾度となくWBから攻撃を作っていました。
6分、ハフィーニャのインスイングのクロスにレヴァンドフスキが合わせるも大きく枠を外れます。競り合いには負けないので後は決めるだけでした。
12分、カンセロが大きく逆サイドへ展開するとハフィーニャが完璧なタイミングでオーバーラップしてきたクンデにパスを出すとクンデのクロスに今度はレヴァンドフスキがジャンピングボレーを放つもミートせず。やはり調子の良し悪しとシュートのミート制度は大いに関係してきますね。完璧に崩し切りましたが中々先制点が決まりません。
28分、ペーニャの縦パスをペドリが丁寧にクンデにはたいてプレス回避をするとクンデがハフィーニャに預け、ハフィーニャから左のフェリクスへ。
モリーナがボールを搔っ攫おうとしましたがギリギリで足元を抜け、フェリクスが飛び出してきたオブラクの上に落ち着いてループシュートを蹴り込み先制点を挙げます。アトレティコからローン中のフェリクスはそうは思えないほどがっつりとまるでべリンガムのように両手を広げるパフォーマンス。右足で持ち出しフィニッシュは左足でのループというフェリクスらしさ満載のゴールでホームのバルセロナが先制します。


33分、グリーズマンから再度に開いたモラタにパスが通ると折り返しをCBのエルモソがコントロールからシュートを放ちますが惜しくも枠の外。
今シーズンのアトレティコのもう一つの特徴はエルモソの積極的な攻撃参加にあります。まるでFWのように攻撃時にボックス付近まで上がっていくこともしばしば。これが今季の攻撃的なアトレティコの真髄と言えるでしょう。
43分、レヴァンドフスキが高い位置でボールをひっかけると、ギュンドアンからサイドに流れたレヴァンドフスキに展開し、レヴァンドフスキが飛び出してきたギュンドアンにスルーパスを出すと折り返しを中に入ってきたフェリクスが上手く合わせるもオブラクのセーブに阻まれます。
46分、フェリクスがサイドのカンセロに預けるとカンセロが代名詞ともいえるアウトサイドクロスを供給し、レヴァンドフスキが合わせるも惜しくもバーの上に。カンセロの左SBがこのままハマってくれれば右は守備的な選手を置ける(アラウホorクンデ)のでカウンター対応が楽になるのですが、、。

後半

58分、プレス回避を試みたアトレティコの選手のロングボールを回収するとペドリから落としを受けたハフィーニャが中に切り込み2人を剥がしてミドルシュートを放ちますが惜しくもポストに嫌われます。この日のハフィーニャは今季一番キレキレでしたね。この調子が続いてくれればいいのですが。
59分、モラタが上手くバルセロナのプレスを剥がし、裏に飛び出したジョレンテにパスを出すとジョレンテがワンタッチで素晴らしいスルーパスを送り
リノの後ろから飛び出したグリーズマンがパスを受け強烈なシュートを放ちますがサイドネットに嫌われます。
61分、コケ、コレア、モリーナと繋いでジョレンテがワンタッチで素晴らしいクロスを送るとモラタが飛び込みますがこれはシュートには至らず。ペーニャのタイミングも良かったです。
68分、またしても高い位置でボールを引っ掛けるとハフィーニャ、ペドリと繋いでフェリクスに預け、フェリクスは意表を突いた後サイドでシュートを放ちますが枠の外に。この試合は不思議なくらいにバルセロナのハイプレスが上手くはまっていました。
80分、25m弱の位置からのFK、高いFKの精度を持つメンフィスの強烈なシュートがゴールを襲いますが、ここはペーニャがパラドーン。完璧なコースでしたがテア・シュテーゲンのような素晴らしい反応を見せ、チームを救います。このセーブ後にバルセロナの選手たちがペーニャに駆け寄ったシーンは良かったですね。これこそバルセロナ。
86分、デポールのパスミスをギュンドアンが拾い、動き出したレヴァンドフスキにスルーパスを送ると、36歳ながらかなりのスピードでスプリントして追いつき、完璧なタイミングでエルモソのスライディングをかわしましたが、惜しくもシュートは枠の外。
シュートまでの流れは完璧だっただけに惜しかった。ここ最近の試合と比べると、ドブレーテを取ったアラベス戦よりもチャンスのシーンに絡んでいましたし、惜しいシーンも多く作っていたので得点さえ入れば再び覚醒すると思いますし、彼ならそれをできると信じています。
94分、ラストプレーで押し込まれ、アンヘルコレアのもとにボールがこぼれ絶体絶命のシーンでしたがペーニャが再びパラドーンでチームを救います。
コレアのシュートコースが甘かったのもありますが、スーパーセーブに変わりはありません。このシーンの後にもアラウホ、クンデらがペーニャを称えていました。アラウホはもうカピタンとして完全に成長していますね。

試合はこのまま終了。
バルセロナがホームで貴重すぎる勝ち点3を手にしました。

まとめ

全員に及第点以上与えてもいいのではないかと思えるくらい良かったです。
中盤の支配力はまさに世界有数のものがあるでしょう。ガビはゆっくり休んで来季、また闘志ある素晴らしいプレーを見せてくれればOKです。
アトレティコも今季は攻撃の迫力があったしここまで好調だったので厳しいかなと思ってはいましたが、2ndGKのペーニャの活躍やローン中のフェリクスのゴール→ガッツリパフォーマンスなど話題盛り沢山の試合でしたね。
MVPはハフィーニャでしたが、影のMVPは私はペーニャだと思っています。
これでバルセロナは勝ち点34で首位のマドリー、二位のジローナに4ポイント差をキープした状態で次節ジローナとのこれもまたパルティダストが控えています。今日のような試合をし続けられればラ・リーガでもCLでもいい試合ができると思うので頑張ってほしいです。

勝手に採点

(及第点6.0)
ペーニャ:7.0(メンフィスのFKのセーブは鳥肌物)
クンデ:7.0(これからもラテラルやろうね)
アラウホ:7.0(カピタンとしての風格)
クリステンセン:6.5(安全安全〈某ホンギ〉)
カンセロ:7.5(攻撃の多彩さ)
ペドリ:6.5(少しずつ戻ってきた)
ギュンドアン:7.5(中盤の支配者)
フレンキー:7.0(もっとできる)
ハフィーニャ:8.0🅰👑(今日はキレキレ、後は数字)
レヴァンドフスキ:6.5(最近の中ではよかった)
フェリクス:7.5⚽(バルサ愛〈ローン中〉)

フェラン:6.0(危ないファウルしないで笑)
ヤマル:6.0(もう少し長く見たい)
フェルミン:評価不可


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