見出し画像

第1節 FCバルセロナ対ヘタフェ

さて、先日予告した通り、23ー24シーズン、
FCバルセロナのリーグ戦全38試合をレビューする最初の1発目なのですが、
非常に後味の悪い試合になってしまいました。
両チーム選手が1人ずつ退場、更にバルセロナは監督のチャビが退席処分になるなど開幕節から大荒れとなりました。

まずは両チームのスターティングメンバーから確認しましょう。

https://www.goal.com/jp/
https://www.fotmob.com/

バルセロナはfotmobでは4ー3ー1ー2表記になっていて、LaLigaの表記だと
4ー3ー3になっていますが、恐らくgoal表記の4ー2ー3ー1でしょう。
プレシーズンからのフレンキー、ロメウのドブレピボーテで挑んでいます。
一方のヘタフェは最初こそ4バックでしたが、前半途中からボールサイドのSHがバックラインに吸収されて5バックになっていました。
昨季までCBだったジェネがボランチ起用されていたのは驚きでしたが
5ー3ー2のような形でプレーをする時間が多かったように感じます。

前半は予想通りバルセロナが押し込み、ヘタフェが引いて守る形で
試合が進んでいきます。バルセロナはクンデがCB、アラウホが右ラテラルに
入っていましたが、昨季同様、左のエストレーモのギュンドアンが中央に
入り、バルデが高い位置をとって後ろは3枚でビルドアップを行う
「可変3ー2ー4ー1」で押し込もうとしていました。
デンベレが退団したことでハフィーニャが右のエストレーモになったため、
昨季のようなアイソレーションというよりかはハフィーニャが少し中に
入る分、ラテラルのアラウホが積極的にオーバーラップを繰り返していた
ことが印象的です。

しかしながら序盤からヘタフェの右ラテラルのダミアン・スアレスや
左のラテラルのガストン・アルバレスがレヴァンドフスキやハフィーニャ、
ギュンドアンに対して悪質な肘うちや進路妨害のタックルを繰り返しており
選手たちも相当イライラしていたかと思います。
ロメウのドリブルからのシュートやギュンドアンの飛び出しからの決定機も中々得点に繋がらなかったことも影響してあまり良くない雰囲気が
漂っていた中、前半42分にハフィーニャがガストン・アルバレスの頭に
肘を入れてしまい一発退場。
挑発に乗った形になり、チャビの信頼を裏切る結果になってしまいました。

後半開始からチャビが動きます。
クリステンセンを前半のみで交代させ、プレシーズン好調だった
アブデを左のエストレーモに入れます。
フレンキーをCBに下げてギュンドアンとロメウのドブレピボーテに
変えてきました。

この試合、バルセロナはフレンキー、そして後半から入ったアブデの
プレーが素晴らしかった。
フレンキーはまさに「CBのボール運び出し」を完璧に行い、守備でも
安定したプレーを披露。今季のキーマンはやはりフレンキーか。
そしてペドリが内側に入る分大外に開いてボールを受ける
アブデのスピードに乗ったドリブルはヘタフェには脅威であり続けました。

そして後半12分、ヘタフェのマタがアラウホに対して危険なタックルをして
二枚目のイエローで退場。正直、あのシーンは1枚イエローを貰っている
選手のタックルじゃありませんでした。完全に足首を狙って削りに来てる。
これで10人対10人となり、オープンな展開になります。

しかしながらまたしても疑惑の判定が。
裏へのパスに抜け出したアブデがジェネと1対1になり、ジェネが後ろから
アブデを倒したにも拘らず、ファウルはなし。
際どいシーンでしたがこのプレーにチャビが4審に詰め寄ると
主審はチャビに対してレッドカードを提示。
正直「なんでファウルじゃないんだ!」くらいしか言ってないはずなのに
簡単にレッドを出されてしまいました。
今日の主審はどう見てもバルセロナに厳しいジャッジをしていました。

ヘタフェの方がイエローが多いだろ!と言っている方、ヘタフェの選手は
イエロー貰うまでがセオリーなので。なにもおかしくありません。

その後もアラウホがペナルティエリア内で蹴られたシーンもその前のガビのハンドがとられましたが、抑々相手選手に腕を掴まれており、自分で腕を
折りたためない状況で当たっているので益々「?」です。

前半10分、後半9分(実質15分)のATもどうにかなりませんかね。
選手の疲労が増えるだけですよ。

そんなこんなで大荒れの試合は0ー0で終了。
最後の方はヘタフェが5ー3ー1、バルセロナが3ー1ー3ー2のような形でしたが
結局得点は生まれずでした。結果的にレッドカード3枚、イエローカード9枚という試合になりました。
正直な話、ヘタフェはもっと退場者がいてもおかしくない特にダミアン・スアレスは退場にすべきだと思います。
一方、ガビも講義でイエロー貰っててVARでハンド(なんで?)判定で2枚目を出される可能性もあったため、彼のイエローを貰う癖も改善されるといいかな。
レヴィも相当疲れてる、というか何回も見えないところでファウルを貰ってて可哀想でした。


バルセロニスタの私から言わせてもらうと、
正直ヘタフェのフットボールはフットボールではありません。
相手を蹴り飛ばしたりどついたり、肘を入れたり。
審判の見えないところでそういった駆け引きがあるのもフットボールの
魅力ではあるのですが、露骨というかこちらが引いてしまうくらい
わざとバルセロナの選手の進行方向に突っ込んできたり、
怪我させてやろうと思ってプレーしている様に見えてなりません。

ちなみにボルダラスは
「試合の1番酷いファウルは
バルセロナの選手が行った。」
と言っていました。
どの口が言ってるんだか。

あまり酷く言いたくはないのですが、
正直ボルダラスには失望しています。
今更何をって感じですけどね。

途中投入する選手が皆20歳前後ってなんか
凄いですね。
ベンチの選手がほぼ23歳以下って中々ないと思います。

ハフィーニャ、チャビを欠く次節のカディス戦ですが、
是が非でも勝ち点3が欲しいです。
厳しい状況にあるのは間違いないですが、どのような試合になるのか
楽しみにしています。

SPORT紙「何も無い試合」

fin.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?