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ガンジャ先生。5-7

闇の中、移動

 「出発の準備はいいか?」みな頷く。
少し大きめのカバンには着替えや水着や日用品を入れてある。
Porter Robinson - Language

空はすっかり暗くなり・・僕らは再びカオサンへと向かう。

タクシー内で話すこともなく。
変な緊張感が漂っていた。

行ったことない所への移動は緊張する。
ましてやここは海外。
知らない島に僕たちは行こうとしているのだ。


 カオサンにつくと簡単な食事を取った。
相変わらずの賑わいで。。人も多く時間もないので露店で食べる事になった。
 タイ料理はヌードルもあり、暖かなものを食べた。全部入りらしく赤いチャーシューやつくねが美味しい。
味つけも合ったからかな?少しほんわりできた。

心配そうな未亜が我慢できず話しかける。

「先生。。来れないのですよね?」

「ん。ああ言ったとおり。ちょい待て」

先生の携帯電話に電話がかかってきた。
立ち上がりタイ語で何か話し込んでいる。

 そして手を向かい振り上げる一人のタイ人の女性が近づいてきた。
 ワンピースとサングラスをつけたキレイなお姉さん。。はて?どこかで見たような。。?

「俺の変わりに移動付き添ってくれる。ん?どうした?」

キレイなタイ人が案内で未亜は先生をムムッと睨む。みんなは対応に困っている。

「ミンナーよろしくね♪」

サングラスを取った人はプイ先生だった。

「「え、プイ先生!?」」

「あーわかんなかったか。まだまだイケるなプイ。みんなも知ってるとおり日本語はうまい。助けてもらえ」

「ウフフ〜遠いけど、寝てたらすぐつくカラ♪アラアラ?」
わーと女性陣が集まり、安心するような顔をした。

やはり子供だけで移動はみんな心配だったんだ。
その後チケットを渡され、集合場所まで少しの時間ワイワイ過ごす事ができた。


□□□


ちょいと呼ばれ先生のとこに向かう。

「匠。これ持ってけ」

先生小さなバックを貸してくれた。

「なんですか?これ」
「非常用の道具とか薬も入ってる。一応お前が管理しろ」
バックの中には、

iPod nano
正露丸
タイの薬 
湿布
綿棒、包帯、バンドエード
虫除けスプレー
コンドーム 3箱
ランタンライト
そのほか風邪薬とか、タイガーバームが入っている。

「これ。。聞いていいですか?」

「ああ移動中は暇だしな。おれのリミックスだ♪壊すなよ」

「コンドームは。。」

「何があるかわからん。一応準備しとけ。またこのバックは防水だ。携帯電話とか壊れそうなものは預かれよ」

「はい。ありがとう御座います」

「プイが案内するから大丈夫と思うが、、さっき聞いたらパーティーの影響か満席らしい。席ついたら大人しくしとくように」

「パーティー?」

「後々教えるよ。ただ外人多いからな。絡まれないように。単なる酔っぱらいと思えばいい」

未亜がテクテクと寄ってくる。心配なんだろうな。

「未亜。お前も頑張るんだぞ?困ったらお兄ちゃんに言え」

「誰がお兄ちゃんだ」

「はは。。ハハハ。」

大丈夫かな。おい。

先生は頑張れよ!と見送って颯爽(さっそう)と帰っていく。
中々ドライだな。
未亜が寂しそうにガンジャ先生の背中見つめてる。

「やれやれ。行くか。未亜ちゃん」「うん」
未亜に声をかけ、手をとりプイ先生の元にいっしょに歩きだした。


□□□


僕らはチケット売り場に到着した。
確かに外人ばかり・・背とかいろいろでかいぞ!

 プイ先生はチケットを見せて、確認後、「少し移動しましョ」と向かいの椅子へ向かう。

 乗車時間が近づくと白人でチケット売り場はバックやら酒くささやら。。すごい事になってる。避難避難と。

時間になってもバスは来ず。。待ちくたびれた外人たちが騒ぎ出してきた。

心配になってプイ先生を見ると、
「ダイジョウブ。いつも遅れるから。1時間もスレバクルヨ♪」

‥余裕そうだ。

確かに時刻にはルーズな感じだこの国は。
暇を潰すようにプイ先生はいろいろ教えてくれる。

「ダイジョウブはマイペンライ!No problemと同じだけど、もっとカルイかも?It's OKくらい?タイ語で困るとコップンカーとアライニャ!で生きてイケマス♪」
ちょっとそれはないだろ。と思いつつ生活タイ語を教えてもらいだした。
委員長はふむふむとメモを。。いるかその知識?

 遠くで大きな声がし待っているみんなが一斉移動始める。
様子をみて「ではイキマショー。忘れモノしないでネ」とプイさん先頭についていく。

日本人は僕らの他に見ていない。
すごいツアーだな。おいガンジャ先生。。

バスの下に大荷物は預け、みんなで乗者する。
みんなの荷物は比較的に大きくはないが、プイ先生は南京錠とワイヤーでカバンをまとめてくれてる。
こういう知識はすごいなぁ。

 バスは想像していた様にボロくもなく。とてもキレイだった。2階建てバスで1階にトイレまでついている。
2階建てバス乗るのも初めての体験だ。

 席は前より俺と歩。プイ先生と委員長。茜と未亜とタツヤ。前にも外人。横には外人。外人のブロック役に男。そんな組み合わせになった。

 バスが発車するまでは外人のテンションも高かったが、すでに夜中10時を過ぎている。
バスも出発し15分くらいたつと、電気が消えてカーテンもみんな締め出した。車内も静かになる。

除々に声も収まり。
ただカーテン隙間からの街灯がチカッ!チカッ!と点滅していた。

だんだんゆっくりと睡魔が襲ってくる。。。




---みんな寝しずまる夜中2時頃。

「ウゥ。。ゥウウ!ハァハァ。。」

「ウッ!グスッ」

となりで歩が。うなされていた。。泣いてるのか?

「・・大丈夫か?」

「ハァッ。ハァ。。。」

「タクミ?」

「ん?」

「ダイテ 」

「んぐっ!ン。。。。!?」

歩は顔を近づけ。何も言わず口を合わせてきた。

〜それは口から舌を絡めつけてきて

鼻と鼻をこすりつけ

吐息のつがいだけが荒々しく聞こえ

歩は目を閉じ腕を回し

口からペチャペチャとむさぶる音がした〜


 ・・いったい何が起きてる?

▽▽▽

ハァハァ・・♪
モット‥
チュッ♪


❏ これより未発表の記事へと変わります。
なろう記載はここまででした。
有料とかは今のところ考えていません。ご安心を。

 更新の頻度は落ち着きますが、応援よろしくお願いします。本編へとお楽しみください。  ❐

経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و