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ガンジャ先生。3-6

買い物のよしや悪し

路地に舞い戻りコーヒー屋へ向かう。
Zedd - Clarity

 相変わらずパトゥナーム市場は混み合ってる。

この辺り往復するのも慣れてきたのと、人の避け方も覚えてきた。‥あまり嬉しくないけど。
それでも左右に果物屋などあれば匂いに釣られる。

委員長が違う方に向かおうとしてたので、肩を掴んだその時。「イヤッ!」バシ!と手を弾かれた。
「!? ごめんなさい。匠君と思わなくって‥‥」

「あーいいよ。ごめんね。」
うっ。ちょっとショックだった。


「おーやっと戻ったか。おかえり」
先生はビール缶4本くらい開けて楽しそうだ。
あれ?仕事って言ってなかったけ。
僕らの方が一足遅かったみたい。

 先に帰っていたタツヤグループは。。
みんなドンヨリ暗い空気がしてる。

おい何があった?

「匠〜先生ひでーんだ、買ったものにケチつけて〜」
「‥‥そっちは変なもん買ってないだろうな。」

 バックから見られて困ることもないので、そのまま机一面に出した。
それを見ながらふんふん。とかあーこれいいな。
とかみんな見ている。きゃーパンツ見ないで。。

「まぁまぁ合格だ。Tシャツはビールのロゴだがな。」

「タカシとか何かあったんですか?」
「普通に買えばいいのに、高値で変なの買ってんだよ。ムエタイのパンツ、偽オメガ、光るおもちゃ‥」
「ひどいッス。着る物もちゃんと買ってますよ。。」
「あ?親のカード使ってまで偽オメガ買うな!」
「す、すいません。。」


「んで未亜は変な民族帽子。あと何だ?ブードゥー人形20個も買って誰か呪うのか?‥茜に限ったら三角まくら。おい寝る気まんまんか?」

 ・・・視線を移すと目を合わさない2人の女の子と、「ウケる~♪」とゲラゲラ笑ってる歩がいる。
確かに三角の気になったけど!

「はぁ。一度ホテルに戻って道具整理な。あと着替るなら着替えとけよ。‥未亜、人形は部屋に置いとけ」「はい。。」

 路地1個分歩いてホテルに戻り部屋でお互いの事を聞いたりしていた。「あと呼びに行く」といって先生も部屋に戻る。僕らも整理しに部屋へと歩きだした。
サンダルだと廊下も涼しいな。


 部屋に落ち着いき、各自買い物の事を話ああう。

初めはコーヒー屋の周りで買い物をしたらしく、意外に未亜がみんな引っ張ってくれたみたいだ。
さすが魔法の本「旅の指差し〜バンコク٩(ᗜ)و」だ。
しかし人混みに堪えたので、路上に出て近場のビルで揃えたらしい。お土産が多くあり、そちらに気が行ったみたい。
 ある程度買い物に自信がついた!とタツヤと話していた。

「でさ〜誰が好みか決まった?俺?委員長はいいなぁーでも真面目そうだから歩!」
「それ胸でしょ」
「マジか。お前エスパーか」
「お前がマジか‥」
さぁバカはほっといて着替えよっと。
‥Tシャツ、半パンは楽でいいなぁ♪

□□□

 シャワーを浴びて頭を冷ましているとふと昔の事思い出す。手が伸びて肩に当たるだけで‥

___大丈夫 何もなかったんだよ

ニヤリとするその人は鏡でネクタイをつける

私は立ち上がれず  震えていた___
 


!「ハァ。。ハァ。。。!」心が痛い。
座り込み体を折りたたむようにシャワー室でしゃがむ。

「‥‥大丈夫?大きな音が聞こえたけど」
「!あ、うん。滑って石けん落としちゃっただけだから!今出るね」

 部屋は2人ずつ私は未亜さんと同じ部屋だった。
姉妹の川上さんがいたから必然に。
ホテルというより少し大きめな部屋だけど、最小限のものとテーブルもソファもある。何より大きな鏡は嬉しい。
備え付けのタオルで頭を吹きながら。
よし。大丈夫。楽しもう。
そう自分で言い聞かせドアを開ける。


△△△


 メールを打ちながら、予定を考え直す必要があるかもな。とつぶやく。
タイトなスケジュールでもいけるとも思ったが、んー常識面では心配がある。
迷子になるとは思わなかったし、まあ良くも悪くも危機感がないな。夜ある程度説明するか。
「ゴホッゴホッ。」
でもまぁ何も知らない訳でもない。
その辺りは普通の子供だが・・表情の暗さが気になる。
女子のほうが思いのほかに重いみたいだな。
まぁ初日だし、慣れるのも時間がかかるだろう。受け答えはしっかりしてるし、良しとするか。

安全面に注意しつつ。移動の手配をまとめようと感じた。
あーしかし今日も暑い。久々にトゥクトゥク使うか。

携帯を取り出しコールをする。
『ハロー ピマイ?‥‥‥』


△△△


「でも茜面白いーよくそれ買う気になったね」

「だってお店の人すごく優しいんだよ。日本語も少し話せたし。セットでほらストールもつてくれた!」

「‥‥それでいくらしたの?」

「500バーツ。破格って言ってた!」

枕を叩き声にならない歩はベッドで笑いよじって転がっていた。ちなみに三角枕は座椅子に茜が使ってる。
意外と硬いらしい。
「ハハハッ。。絶対高いよそれー日本でもクッション千円しないじゃん」

はっとした顔をして顔が青くなる茜。さらに笑い出す歩。
「もー!歩のバカ!」

こんな感じでどの部屋も少しの休憩を楽しんでた。

経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و